金曜日の朝に3時間除雪したと書きましたが、その日帰ってからまた3時間。
朝の道を開けるのではなく隣にもう一本つける。幅を広げないと。
改めて、完全な新雪を進む。
朝にはオーガの高さより低かったんだけど、夜には越えて積もって来ている。怖くなる。
バックしなくちゃいけないほどではないけど、除雪機の上に乗り上げて積もってくる。
これがあとで面倒な事を引き起こす。
次の日、土曜日。
2本開けたし大した事はなかろうと高を括って、昼に始めてみると昨晩から2〜30センチは積もってる。
昨日までに作った道を死守せねばならない。
昨日の朝3時間、夜3時間かけて作った道を全部改めて除雪。
オーガの高さを越えてはいないのでスピードは速いけど都合6時間。

日が暮れてしまいます。
プラス昨日は緊急で最低限しかあけてないので、車の出入り口など拡幅する。
そこは全て手つかずなんで1mほど。オーガより高い。このオーガより高いと言うのは除雪機には大問題。
多少は掘り進めるけどたまらずバックする時がまずい。
もともと除雪機はバックが苦手なんだけど、オーガの上に雪が大量にあると重量バランスが崩れてキャタピラが空転してしまう。
その上オーガとキャタピラのすき間に雪が落ち、ひどいブレーキになる。除雪機の構造的弱点。
この現象を避けるために新型はバックする時に自動でオーガが上昇するようになっているくらい。
それでもすき間に落ちる雪が大量になると追いつかず、重量バランスの悪さが追い打ちをかける。
これのせいでこの日の夜に除雪機のスタックという初めての経験をしてしまう。
周り中を掘って何とか脱出しました。キャタピラでスタックって。
なると恐ろしいです。

HRVを掘りだそうとしてます。

最初の写真を撮り忘れたんですが一面に1メートル積もっていました。
ドアを開けに行くだけで遭難しそうだったので、除雪機で入っていきます。
繰り返しますが除雪機はバックが苦手。
深い一本道をつけて戻って来ようとすると、スタックすることがあります。
オーガの側面と雪の壁の接触抵抗も足を引っ張ります。
手前に2本作って広めに掘って行かないとヤバいです。
運転席側が上手く行って、車のエンジンを掛けて助手席側に取り掛かったら、ハマりました。
ちょっと欲張って多めに突っ込んだら大量の雪がオーガにのしかかり、バックしようにもキャタピラが浮いて動かない。
除雪機の幅しかないのでオーガの上の雪を落としに行けず、漫然と前進と後退を繰り返すと、
除雪機全体が新雪の中にめり込んで行く。まさに墓穴を掘るとはこの事。
キャタピラがアスファルト面まで届いても、その摩擦よりもオーガが新雪に食い込んでしまった抵抗が大きく、
キャタピラのゴムがこげ臭くなってもガンとして動かない。壊れてしまう。脱出不能。
結局スコップで除雪機の周りの雪を全部取り除いて、やっと脱出できました。すごい手間でした。
何もなければ除雪機には軽い斜面なんですが。
オーガにかかる抵抗と重量バランス。雪の壁にトンネルを掘るような状況は除雪機には鬼門です。
結局昼から夜の9時過ぎまで。9時間除雪機運転しました。
HRVの救出まで行く気力体力が失せてこの日は終了。
終いがけに疲れてうっかりグレーチングにぶつけたため、シャーピンを折ってしまいボルトの取り付け。グダグダ。
でも何度も折って慣れてるのでスムーズに取り付け。満タンにして雪を落としてからしまう。

翌朝。日曜日。
幸い、雪の勢いは落ちて来て青空も見える。積雪量は2〜30センチほどかな?9時スタート。
昨晩ここまでやってあったので、積もった雪も朝イチからエンジンをかけておいたら昼には落ちていました。

脱出。排気管が塞がって排ガスが下廻りに充満していたので車内は排ガス臭い。
ヒーターとファン全開ですが、乗ってたら死んでしまうレベルかも知れません。
出たあとを除雪機で飛ばしてまたHRVを収めます。
アコードにも同じ事をします。
あとは一昨日も昨日もやったコースから昨晩の積雪を飛ばしながら拡幅。
除雪機の勝利という感じ。

ベンツが。。

これ鼻ヅラを掘り出したのは私じゃないので。誰だろう。持ち主だと思うけど。
晴れてるうちにフロントガラスは出しておいた方がいいのに。
6時半までやっちゃう。昨日一昨日のように9時10時じゃないとずいぶん楽。
3連休最終月曜日。こんな3連休になろうとは富山県民の誰が予想したであろうか?
明日は仕事なんで夜までとかやりたくないので8時スタート。
また15センチほどは積もったのを飛ばすのと拡幅。
それとレスキュー。今回の大雪の最初からそのままの車がちらほら。
これも最初の写真を撮り忘れたけど完全に雪の山。
立ててあったワイパーが曲がってしまってました。こういう時はどうしとけばいいのだろう?
後ろのワイパーも折れてどっか行っちゃってた。
エンジンだけでもかけておけば良かったんだけど。
初めて日暮れ前に終わる。ヘッドランプ着けずに済む。
6時間運転。
金,土,日,月と6+9+9+6時間とやりました。合計30時間!
数年前に大晦日から元旦にかけて3回ほど連続で除雪したことがありましたが、
今回その記録を軽く塗り替えました。やればできるもんだなー。
零下の深夜の吹雪でも青空の昼間でも、服装に気を付けて、ヘッドランプやTALEXで疲労低減に努めているので、長時間運転に耐えられるのだろう。
防音イヤーパッドの効果が大きいと思う。一時期騒音に頭痛がして買ってみたら快適。
エンジン物の運転の必需品。草刈りにも重宝してます。
あと登山用のウールの靴下履いてると暖かくて終わったあとも寝てる時のこむら返りが起きない。
初日は普段の綿の靴下でいたら冷えて、一晩中こむら返りで安眠できなかった。
ビタミン剤やアミノ酸を摂らなかったせいかも。
除雪機運転はとても危険なんで注意して慎重にかかってます。
やってると時間の感覚が曖昧になって、ガス欠を起こしてしまう。
ガソリン携行缶を取りに行っていると時間の無駄。
ピットのようにガソリンの置き場所に2時間ほどで戻って来るコースを取り、必ず給油するといい。
あと手袋の上からできる時計がいい。
安物のデジタルウォッチを除雪機に付けておいたら雪に埋もれて寒さで駄目になってしまった。
長ーいベルトのダイバーズウォッチなんかが良いのだろうけど、今使ってるhonorbandがベルトが長くて手袋の上からかけれる。
時間を見るためだったんだけど、歩数が分かるんだった。
見ると1日平均1万歩ほど、最高1万6千歩だった。
明けて今日、火曜日は職場への道の様子をいろいろ聞いてたので、用心して5時40分に出てみる。
車はいないのでスムーズ。大型除雪機は作業している。
完全な圧雪か除雪後ならいいんだけど、中途半端にガタガタだとすごい。
2〜30センチの落差でガタガタ。時速20キロも出せない。
あと普通車でもすれ違いできないような狭い所がいくつも。
通勤時間帯にはまた大渋滞だろう、と思ったら大した事なかったらしい。
かなり出勤を自粛させたようで交通量が少なかったそう。
心配だった駐車場もちゃんと除雪してあったし、やれやれ。
でもFFのアコードでは無理。どこかでスタックしそう。HRVは頼りになります。カッコいい。
普段の倍はかかりました。ヘッドランプつけて通勤する事になるとは思わなかったです。
まだ何度か除雪しそうですね。
雪に備えて準備して待機していても、冬に一度も使わずに、春にまたガソリン抜いて、バッテリー外して、シートかけて、
夏に向けて保管する年もあったので、今年は出番があって良かった。
ただ大雪過ぎましたね。大きな被害が出てますね。
除雪作業や除雪機で大怪我されたり、亡くなられたりする方が毎年必ず出るのをとても悲しく思います。
車を代表に、便利だけど危険な物は身近にたくさんありますね。気をつけたいです。
子供は除雪機を面白がって寄ってくる事が多いので、近付かないように制止するかエンジンを止めてしまいます。
飛ばしてる雪も実は勢いがすごいのでまともに当たるとかなり痛いし、石でも混じっていたら怪我するかも知れません。
勢い、ひとけの無い夜にやる事が多くなります。今回昼間が多かったのは例外的ですね。
除雪機は恐ろしい機械で、知り合いでシューターに指突っ込んで飛ばした人がいます。
拾って病院に持って行ってつないでもらいましたがうまくは動かないです。
しかしなんであんな所に指を突っ込むのやら。
シューターならまだマシだけどオーガに巻き込まれようもんなら指だけで済まない。
近くで転んで巻き込まれるパターンだと思われます。
数年前におじいさんの運転する除雪機におばあさんが下半身を巻き込まれ死亡というのがありましたね。
今年は新潟で子供が頭を巻き込まれる死亡事故がありましたし。これはどういう状況なのかよく分かりませんが。
大人でも、運転してる後ろから至近距離を追い越していく人がたまにいて、恐れ知らずだなとゾッとします。
前から来れば止めるんだけど。
一人でやるのは危険な作業だけど、そんな訳でひとけの無い夜にやるのが一番気楽です。