今はもう販売されてない、富士通ホットマンを長年使っています。
屋外の小型灯油ボイラーで温水を作り、
2台の室内機に循環させ暖房するため、
空気が汚れず複数の部屋を暖められます。
大変快適で燃費も良く、故障知らずで驚異の耐久性を持つ、
素晴らしい暖房器具で、なぜ後継機種が無いのか、とても不思議です。
そんな貴重な暖房器具なのに、手入れがぞんざいで、
3年毎の不凍液交換をなんと20年以上も放置したため、ここ数年エラーが。
たぶん熱交換効率の低下のため、室内機のファンが、
電源投入時に一時的にフル回転しすぎて、エラーに。
エラーコードは、本体の電源ダウンを表示してます。
ただし一旦リセットすれば、正常に運転します。
対流モードで、ファンを回さずに24時間運転しておけば問題なしで、
これでここ数年はしのいでました。
しかし熱交換効率が悪いまま使用し続けると、しまいにボイラーが壊れるらしいと。
もう部品も修理してくれるメーカーサポートもないので、まずいです。
車のラジエーター液に近い、専用の不凍液が使われています。
ただ室内を循環するため、毒性の無いものだそうです。
不凍液の役割で、半分は水道水でいいらしく、
使用して少しづつ蒸発した分は、水道水を補充する事とあります。
年間、数百cc補充してきました。
交換は、熱心に手入れされてるblogに解説されてますが、
パネルを開きドレンプラグを取って、本体のタンクから下抜きするのですが、
そばの制御パネルの基盤にかかると故障する、と。
絶対やりそう。
基盤交換に数万円。今となってはそれも不可能。
循環水は、本体の3リットルほど抜いても、何mもある銅管と、
2台の室内機のラジエーター部分には、まだまだ残ってます。
マニアックな整備ブログでは、テストモードで循環させて全部抜いて、
新しい液をエア抜きしながら入れて、完全に交換してました。
私には無理。
しかもそうやって出る大量の廃液は、車のラジエーター液と同様に、下水には流せない代物。
長年、交換に二の足を踏むだけのハードルの高さです。
しかしエラーを繰り返して、ボイラーに負荷をかけ続けて破損、は避けたいです。
これがないと、他に冬を乗り切るいい暖房器具がないです。
そこではなはだ消極的な、本体の補充口から上抜きして、
水道水を補充して運転、を繰り返して、
熱交換経路の清浄化を期待する、という事にしました。
廃液は、使わずに余った紙オムツに吸わせて、可燃物に出します。
推奨されている処分法です。
富士通ホットマンの本体。
年季が入ってます。
左が注水口。中央が灯油ボイラーの煙突。
それほど高温にはなりません。
一応雨風をしのいでますが、直接濡れてもかまわないそうです。
丈夫です。
この前抜いた一度目の廃液。
真っ黒で濁ってます。
20年前に、設置した業者さんが置いて行った、不凍液の新品。
「3年ほど経ったら交換に呼んでくださいねー。
自分でやると故障の原因ですよー。
それまではレベルに注意して、減ったら水道水を足して下さいねー」
と言って行かれました。
20年放置したらこんな色に!

赤ちゃんの紙オムツに吸い込ませると、10枚要りました。
大人の紙オムツなら、もっと少なくてすみますね。
実は一回目の交換後、しばらくしたら電源投入時のエラーが出なくなりました。
対流モードでオンすると、静かなまま正常に起動。
前は、本体のボイラーが点火して循環水を暖め、
循環が始まって少しすると、室内機のファンが全力運転して、
本体電源喪失のエラーが出て、ダウンしてました。
ただしそこからリセットすれば、正常に運転しますが。
それか室内機のファンが回転しだしたらすぐ電源を切って、
少しおいてまた入れると、エラーを回避できます。
たぶん電源入れてすぐの、室内機の温度上昇不足を回避する全力運転の動作が、
エラーを呼んでいたのでしょう。
循環経路が少しきれいになったのか、今は電源オン、ボイラー点火、
循環水温上昇、循環開始、室内機のラジエーター温度順調に上昇、
ファンの全力運転無し。
という感じでしょうか。
2回目の交換。前より透明です。これでも。
前は全く透き通っていなかったけど、今日は濃いコーヒー並みに透けて見えます。
写真ではちょっと分かりづらいですね。
エラーも出なくなったし、あと少し繰り返して、
最後に不凍液を入れようかと思います。
北海道だと全量原液らしいですが、ここら辺は半分くらいで良いそうです。
ぶっちやけ、不凍液は要らないくらいです。
かぜなら、凍結するような氷点下の晩は、夜通し運転しているから。
電源オン時のエラーが直っても、厳冬時の24時間対流運転は、続けようと思います。
一晩中暖かいのは慣れるとやめられません。
朝起きるのが苦にならないです。
朝になってつけるよりも、灯油の消費も少ないみたいです。
富士通ホットマン、また作らないですかねー。
しかし読み返してみると、メンテナンスに手間が多くて、
今風じゃないし、アフターケアが会社の負担になったのかも。
露天風呂につかるニホンザルに、「お湯をナメるな!」と言わせるCMもやってたんですが。