
先週のブランズハッチ A 110のレースは散々で、
クリーンレースのトロフィーも取れず、ランクまでダウンしたので、
今週は慎重に行こうと思いました。
一番簡単なレースAは、富士スピードウェイで、車はポルシェと、私の得意な内容です。
数周予選ラップを走り、まぁこんなもんだろう、というタイムでエントリーします。
すると、グリッド二番手でなかなかの好位置。
ポールポジションの方は、
「初心者です!よろしくお願いします!」
とのメッセージ。
レース前にこのメッセージはないだろうと、いつも思うのですが、
だいたい私より一秒も早くて、初心者とは笑えます。
始まってみると、富士の第一コーナーをクリアしたところで、
スピンして、やはりこの辺が自称の通り初心者だったのでしょうか?
いきなり棚ぼたでトップになり、私も心拍が上がります。
グランツーリスモのデイリーレースでは本当に、ものすごく心拍が上がります。
まず落ち着け、と自分に言い聞かせることになります。
私以上に俄然やる気を出したのは3位の方で、2周目以降、
富士の第1コーナーの飛び込みで教科書通りのラインを取る私に、
インを差して、繰り返し側面を当ててきます。
富士は抜きどころは他にもあるので、第一コーナーでそんなに無理しなくても、と思います。
第一コーナー自体も、次の直線が長いので、
突っ込み重視で抜くと立ち上がりが伸びないために、また抜き返されることになります。
私としては無理せずに、2位をキープしてレース終了でも構わないのですが、
ついて行くとスキがあるので、また1位になったりします。
結果的には1位2位のシーソーゲームで、見ていたら面白かったかもしれません。
真後ろにつかれた場合、腕に自信があれば引き離しにかかっても良いのですが、
スリップに入られると、かなりの実力差がないと差が出ません。
そこで早めブレーキや、コーナーの中で弾き飛ばされない程度に、
サイド・バイ・サイドで走り、後半は抜かれても抜き返そうとせず、
スリップについてプレッシャーを与え続けました。
タイム的には私よりも1秒ほど遅い人なので、
行こうと思えば抜けたんですが、無理はしませんでした。
かえって後ろにつかれる方が、コーナーの突っ込みで追突が怖いです。
わざと外側に避けざるを得ないです。
相手はインを突いてトップを取った、と思うでしょうが。
もろに追突されると、挽回不能なくらいコースアウトしてしまうので、
突っ込みでのブロックは難しいです。
プレッシャーを与え続けると、案の定最後にはスピンして、脱落してしまいました。
富士の最終ラップは恐ろしいです。
ちなみに今回はタイヤ消耗は無しでした。
たなぼた?で1位になった私の次に、2位に滑り込んだのは、
最初にスピンしたポールポジションの方でした。
終わってから、「いいレースでした!」と私にメッセージをくれました。
到底初心者とは思えません。
最後にスピンして脱落してしまった人は、よほど1位になりたかったのか、
猛チャージでかなり激しく私にぶつけてきましたが、
弾き出されないように ラインを工夫して、逃げたり適当にいなしていました。
先週は、さらに激しい当たりをしてくる人ばかりのレースで揉まれていたので、
これぐらいは何ともなかったです。
先週のレースも役に立ったということですね。
某国の気の荒いドライバーは、サイドバイサイドではコーナーの外に弾き飛ばしたり、
斜め後ろから後輪を横に押して、もろにスピンさせたりします。
近寄られないように、神経を使います。
ミラーをすごく見ます。
ちなみに、私はレースでもコクピット視点です。
主観視点の方が見やすくて、何かと有利とは思うのですが、
コクピット視点に慣れると、道路しかない主観視点は、何か味気なくて。
あれだけぶつけられたのに、クリーンレースが取れていて、良かったです。
自分からは当ててないし、追突されると一発アウトなので外に避けたり、
接触しないように追いついても減速したり、相手のラインと交差しないように工夫したり、
安全運転に努めたかいがありました。
ある意味こっちの方が嬉しかったです。
全く成果の出ない荒れたレースを繰り返した先週でしたが、役に立ちました。
先週までの成績。
一回1位取っただけで500も上がります。
最初Cランクになった時は、さらに大人数のレースで、1位や上位の成績を取っていたので、
入るポイントが大きくて、あっという間にCランクでした。
一度Dに落ちると、荒れたレースでポイントを取るのが、とても難しいと分かります。
万年Dランクなんじゃないか、と思うような走りの荒い、運転の乱暴なドライバーが、
とぐろを巻いてます。
恐ろしいです。
ただとても鍛えられて、荒いレースに強くなります。
まるで虎の穴ですね。
ほとんど練習無しで参加した、初レースで1位が転がり込んだ、いい流れの今週ですが、
残念ながら現実の世界で、長時間ハンドルを握ることになりそうなので、
グランツーリスモ SPORT のデイリーレースは、今週はここまでです。
優勝できてよかったです。