
シンプルな作業です。
使うのはこれ一式です。
長年、除雪を頑張ってきましたが、雪以上に手強いのが、雑草です。
延べ時間でも、今年の除雪は20時間、大雪の去年でも35時間ほどなのに、
去年の除草にかかった延べ時間は75時間です。
除草剤を使い始めて少しは省力化されていたので、
それ以前はもっとかかっていたはずです。
期間も雪は3ヶ月ですが、雑草は7ヶ月間。
一年中、忙殺されています。
いろいろあった中で、試行錯誤してきましたが、
うまくいっていたとは、とても言えません。
機械化では、根本的な解決にはならず。
草を伸ばしてしまうと、刈っても枯れ草は残り、人手で拾い集めても、
取りこぼしはあり、それが来年になって側溝を詰まらせます。
機械化とはいえ、刈払機や芝刈り機、拾い集めに袋詰めと、膨大な手間がかかります。
手間ひまが膨大なくせに、事態は改善せず、毎年の恒例のように雑草にやられ続けています。
これを何とかしようと、去年から導入したのが除草剤です。
植物学のオーソリティがいるので、手ほどきを受けながら、使用法を憶えていきました。
去年は購入手続きに手間取り、散布が5月のG.W.後のスタートと、完全に出遅れ、
不慣れなのと、すでに生い茂っていた雑草に手こずり、
一巡するのに3回かかり、6月になってました。
グダグダです。
腰まで伸びてて、刈らないと撒けなかったり、
30cmくらいで撒くと全部黒く立ち枯れて、結局刈払機をかけたり、
だいぶ無駄な遠回りをしました。
それでも10月に最後の芝刈り機をかけた時には、
イネ科の長い枯れ草は撲滅できていました。
この間の春の側溝清掃でその成果が出て、
皆が驚くほど、側溝がきれいなままでした。
この長い枯れ草が、刈っても立ち枯れても、
来年の雑草の栄養になったり、側溝を詰まらせたりする、諸悪の根源だと私は見ています。
去年初めて使った除草剤のめざましい成果です。
今年は去年のように出遅れることなく、
3月には撒こうと思ってましたが、植物博士が、葉っぱから吸収するので伸びるまで少し待てとおっしやるので、
4月の側溝清掃のあとに撒きました。
去年よりだいぶ早いので、まだ伸びていなくて撒きやすく、
去年は一巡するのに3日かかったのが、たった1回、2時間半で一巡しました。
長くて広くて3日がかり、と思っていた全域の一巡が1日でできて、
キツネにつままれたような気持ちです。
まだ早いので丈も低く、撒くスピードが速いせいなのですが、
細い葉のイネ科の雑草が少なく、初めて見るような、紫の花をもう咲かせているのや、
広葉系や丸く繁茂するものなど、今まで見たことのない雑草が出てきました。
植物博士が、「植生が一変してしまった」と言ってました。
イネ科の伸びると固くなって、葉が鋭くてスネや腕が切れて、
立ち入れなくなるやつの一強状態が破られると、
すかさず新興勢力が入り込んでくるようです。
ちなみにすでにかなり勢力拡大していた、紫色の観葉植物もどきは、
植物博士によると、
「雑草と共生するタイプだから保護してもダメ」
だそうです。
地表を覆って雑草の繁茂を許さない種類ならいいのですが、
それも危険な植物なのですが、雑草対策で販売されているのです。
そういうので緑地をうめてしまうのもいい雑草対策だと思うのですが、
どうもかなりお高いようです。
ペパーミントも猛烈な繁殖力で勢力拡大していたのですが、
刈り払うとすごい匂いで、頭が痛くなりそうでした。
セイタカアワダチソウも少し侵入していましたが、除草剤で撲滅してしまったようです。
あれ一面になっている野山もよくありますね。最悪の雑草の一つです。
広大な緑地を完全に枯らすと、夏の照り返しがひどいので、
夏場だけ、緑色になるように調整するつもりです。
去年は緑地に除草剤を撒かなかったら、芝刈りに忙殺されました。
それまでの刈払い機での作業に較べると、劇的に短時間だったのですが、それでも大変な手間で、
長く続けられるものではないと感じました。
除草剤の濃度を薄めるか、まばらに撒くか、試してみます。
それが今年の課題です。
梅雨前は、手加減なしでいいでしょう。
雨が降ると、除草剤は撒けませんので。
そのスキにグングン伸びるのが雑草です。
散布しながら見ると、今まであんなにしぶとかったツル草や低木まで、
去年葉っぱにかけておいたら枯れていて、
除草剤の効果の凄まじさ?にゾーッとします。
弱い農薬みたいなもので、手に付けるなと植物博士から念を押されました。
100倍希釈で、150ccを15Lに希釈して使います。
手押しポンプ式のタンクを背負います。
草退治桃太郎と謎のネーミングセンスですが、農家でも使われているプロ仕様です。
18Lタンクですがとても満タンでは担げず、15Lで使ってます。
10Lではすぐ使い切って汲みに戻ってばかりで能率が悪いです。
最初軍手でやったら濡れて、気のせいかもしれませんが、頭痛と吐き気がしました。
農作業用の背抜きのゴム手袋をしています。
今は慣れて、希釈する時も撒く時も濡らしたりしませんが。
除草剤用の泡になって吹くノズルを使うと節約できて、周囲にも飛び散りにくいです。
撒いてる時の風向きと、撒いた後の濡れた草を踏まない事が大事です。
博士によると、撒く前の草も践まない方がいいとか。
踏むと除草剤がうまくかからず、吸収が悪くなるそうで。
もちろんゴム長。ズックじゃ草刈りも無理です。
ゴム長が除草剤で濡れたと思ったら、最後にホースの水をかけた方がいいです。
除草剤は少し粘稠なので、タンクの除草剤は使い切って、
最後に水を通しておかないと、ノズルが詰まるそうです。
草の繁り方によって変わりますが、今回、15Lを4回で一巡しました。
一回の満タン15Lで30分ほど持ちます。
準備と片付け含めて2時間半ほど。氷点下の除雪よりは楽です。
真夏は別ですが。カンカン照りの芝刈りは、脱水がヤバいです。
30cm、膝丈までは撒けますが、それ以上は一旦刈り払った方が効きます。
だいたい、そんなに伸ばしてから除草剤を撒いても、
長い枯れ草ができるだけで、ナンセンスです。
雑草は伸ばしたらもう負け、おしまいです。
私が何でこんなに雑草を目の敵にするかと言うと、
一昨年の秋に、腰丈まで伸びた藪に刈払機をかけていたら、
スズメバチが巣を作っていて、怒ったスズメバチの群れに追っかけられたからです。
死ぬかと思いました。
専門の業者に駆除してもらいました。軒下に繁らすと、また巣を作るそうです。
雑草も放置して、腰丈以上にすると、人の侵入を拒否する野生の環境になります。
買い物帰りのお母さんや下校の子どもたちが通る場所で、それは大変に危険です。
事故が起きる前に発見できて良かったです。
去年は除草剤を初めて使って、画期的な成果がありましたが、刈払機や芝刈り機もかなり動かしました。
今年は可能な限り、刈払機も芝刈り機も無しで、除草剤だけで雑草対策をやってみるつもりです。
追記
その後2022年は除草剤7回、芝刈り機を3回やりました。
述べ時間はおおよそ26時間。
前年2021年は除草剤5回、芝刈り機8回、刈払い機5回でした。
芝刈り機が掛けられない腰丈まで伸びて、刈り払い機も使わなくてはなりませんでした。
延べ時間は75時間でした。
2023年から見るとグダグダですが、除草剤なしの2020年よりかなり楽でした。
除草剤以前がいかに混沌として過酷だったかが分かります。
2022年は前年75時間が26時間と、大幅な時間短縮と労力の軽減ができました。
雑草が生い茂り秋にはスズメバチが巣を作る、ヤブだらけの状況を一変させられました。
引き続き注意深く観察して、適時作業していきます。