パドルシフター取り付け
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
パドルシフター取り付け、ついでにステアリングの取外しからステアリング交換、パドルシフター取り付けの配線加工まで最初から最後まで手順を載せておきます。
車両はステアリングを真っ直ぐにしてセンターを意識し停車してからバッテリーのマイナスケーブルを取外して誤作動防止策。
90秒以上放置後にエアバックの取外しに掛かる。
3ヶ所、ロック機構をマイナスドライバーを使い、解除する。
先にLEDライトで穴の奥のレバー位置を確認して狙いを付けるのも手です。
2
どうやってマイナスドライバーで固定されているエアバッグは外れるのか…、をエアバッグを外した状態で。
コラムカバー左下、右下、真下にある穴3ヶ所、その奥にはそれぞれこの様な部品でエアバッグがロックされています。
穴に差し込むとドライバーの先端が捉えている棒状のロックしているレバーに突き当たります。このレバーを押し込んでやる事でエアバッグを固定しているスプリングピン(赤矢印)が外れます。
エアバッグが付いたレバーが見えない状態で解除しなくてはならないので、このレバーを探り当てるのが簡単そうで中々難しい、慣れると秒で出来るようになりますが…。
一番やりやすいのは真下のピン、先ずここの解除でコツを掴み左右に取り掛かると良いかと思います。
3
エアバッグインフレーターモジュールのコネクター、黄色のツメを引き上げてロック解除をして引き抜きます。ホーンの端子も引き抜き。
ズレ防止に念の為、合わせの目印を書き込み。
これは以前、ステアリング交換の際に付けた目印。
17㎜ソケットをエクステンションバーで延長して緩める。
4
プーラーがあればそれを使用、無ければパワーで。ステアリングホイールのナットは緩めるがボルトから取り外さずステアリングを引き抜く。コンタクトコイルを触らなければ良いだけの事だが、テープ等で固定しておいてトラブル防止。
パドルシフター不要ならば、このままボスを取り付け、エアバックに警告灯のキャンセル線付けてホーンコネクター接続をしてステアリングを元通りに戻す。
ここから先はパドルシフター取り付け、取り外したステアリングを分解する。
5
ステアリング分解にはプラスドライバーとツメを外すにの使い易いツールがあればバラバラに出来ます。
ステアリングスイッチの配線図は手元にないので先ずは全バラ、基板を取り出す。
念の為、後で全てのスイッチ基板を車両に取り付けてから一つづつ取り外しをして基板未接続でエラーが出ないかを確認します。
12ピンのくせしてあちこち行き渡っていて複雑な配線をしばし観察。
6
パドルの基板を取り出し確認。
パドルのスイッチに行っている配線はこれでOKなハズ。
恐らく白黒とグレー黒は分岐させてあり、他基板にも行っているのでこれがアースだろう。
間違っていれば動作しないだけだろうからこれで試してみる。
7
因みに、パドルが反応悪くなったり効かなくなってる原因の多くはこの接点部分かも知れませんね。
この写真にある自分のパドルの基板とシリコンのボタンは若干の擦れと汚れはあったもののこれまで不具合は起こしていない部品なので何とも言えませんが…、
不具合を起こしている車両はここを分解して基板とシリコンボタンの接点の状態を確認してみるのもアリだと思います。
8
作業に戻ります。
バッテリーを繋ぐ前にエアバックの警告灯をキャンセル、これは極性なしなので差し込んでテープを巻いて絶縁処理するだけ。
9
エアバッグのキャンセラーを繋いでパドルの基板を接続してからバッテリーを繋ぎエンジン始動。
しっかりとブレーキを踏んだ状態を維持してテスト。
Dレンジにシフト、パドルの基板にシリコンボタンを当てて押し込み導通させスイッチON、インフォメーションディスプレイのシフトポジションがDからM1に切り替わった、一発ツモ。
基板でのチェックOK、パドルシフターに仮接続して反応チェック、こちらもOK。動作確認が出来た。
これらがパドルシフトUPとDOWNの配線であることが確定。
動作確認中はくれぐれもブレーキから足が離れないようにご注意を。
ライトグリーン ※シフトUPの信号
ピンク ※シフトDOWNの信号
白黒とグレー黒 ※共通アース線
10
オーディオとハンズフリーは問題ないが、このクルーズコントロールシステムのスイッチ。
このクルコンだけはECM(ECU)が制御していて基板を外したら何かしら点くのではと思っていたのだが…何の表示も点灯もせず…。試しに近所のホムセンまで試運転、結果、警告表示等は点灯せず異常無し。
試運転ついでにホムセンでまた余計な(否、あれば便利な…)工具を買って来てしまった…。
11
クルコンの警告灯が点くようならばクルコン基板も繋ぎ、基板を熱収縮チューブで絶縁処理してボス内に仕舞い込むつもりだったがその必要なし。
ここまで来ればもう勝ったも同然、純正の配線を辿ってパドルシフトの配線3本とホーンが差さる12ピンコネクター側の位置を確認して後は配線を作って取り付けるのみ。
12
どこにでも手に入るエーモンのカプラー2極 ITEM No2810を使用。
パドルシフター側にメスを、オスを純正12ピンカプラーに向かう配線に。
パドルシフターに使われている黄、青、黒に合わせて住友電装のAVSS線0.3sqの同色を使い製作。
ホーンの配線はワークスベル(ボス)に付属のものがmomoのホーンに差せる端子が圧着してあるのでそれをそのまま使用。
13
純正コネクターを使わずワークスベルのボスに付属していた12ピンコネクターを使って作ったクロスビーのパドルシフター仕様のコネクター。
詳しく載せておきます。
14
図を書き直してみました。
これは純正12ピンコネクターをコンタクトコイルに差し込んだ際に正面となる向きです。下側にツメが来ます。
この向きでいうと…
上段、左から4番目
①パドルシフトDOWN -
上段、一番右6番目
②パドルシフトUP +
下段、左から2番目
③パドルシフトUP、DOWN共通アース
下段、左から4番目
④ホーン
15
スズキ規定の締め付けトルク33Nmでボスを固定。
作り替えた12ピンコネクターに差し替えてボスの中に通す。
ワークスベルのボスに付属のホーンリングはボスから外し、パドルシフターの全面に嵌め変える。
パドルシフター付属のロングボルトを使いステアリング固定。
16
試運転で立ち寄ったホムセンで買ってきた余計な工具が火を噴く、
VESSELのロングビットホルダーEXJ 150
ディープコーンなのでビットが短いとネジまで届かないのだがこれなら楽勝。(写真は去年の寒い時期だったので防寒着を着てます、この暑い時期ではありませんw)
普段、電動はあまり使わないが流石にこのステアリング固定に使うロングボルト6本の締め緩めをラチェドラで作業するのもダルいので電動を使用。
とは言え、仮止めだけで最後の最後はやっぱりラチェドラを使って手締めですが。
スリーブ状のグリップ部分が回転しないこのエクステンション、ここに手を添えてしっかり固定し奥まった場所にブレなく使える。
これはあると便利、単純だがなかなか良い工具。
17
最後にホーンの端子をmomoのホーンボタンに接続。
パドルシフト、ホーンが正常に動作することを確認して完了。
既に5000㎞以上走行していて異常なしですがパドルの改造は自己責任で。
関連パーツレビュー
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
タグ
関連コンテンツ( ステアリング交換 の関連コンテンツ )
関連整備ピックアップ
関連リンク