トランスミッションの燃費向上系コーディングと思われます。
ROSS-TECH WikiのAudi C5(4B)系用のトランスミッションコーディングに関するページによると、トランスミッションコーディングの3桁目を「1」と書き換えると「New Strategy」(新戦略)、デフォルト設定の「0」は「Old Strategy」(旧戦略)との記載があります。(下記URL)
http://wiki.ross-tech.com/wiki/index.php/5-Speed_Automatic_Transmission_(01V)
その「New Strategy」(新戦略)の部分にカッコ書きで「(エンジン回転数がリミットに達する前にシフトアップ/ダウンし、アクセルを踏み込むとシフトダウンする)」というような、結構興味をそそる意味の記載があります。
以前からこれ、何だろうなあ~って思ってました。
オールロードはじめ日本仕様C5系5速ティプトロニックトランスミッションのデフォルトコーディングは「00001」ですが、昨年「00031」と書き換え、スポーツモード化し、中低速トルク&パワーアップを果たし、非常にセクシーでパワフルなエンジンフィールを得ることができました(下記URL参照)が、今回はそれを更に「00131」と書き換える試みです。
http://minkara.carview.co.jp/userid/304779/car/565302/1580049/note.aspx
書き換えは非常に簡単で、上記スポーツモード化と全く同じ手順ですが、コーディングだけを「00131」とするものです。
ロードインプレッションです。
1.一言で言うと国産NAエンジンのようなフィーリングになり、シフトアップが格段に早くなります。
2.エンジン回転数が上昇する前に次から次へとシフトアップして行き、一挙に5速・60~70km/hに達します。
3.でもそれ以上は全くといっていい程エンジンの回転数が上昇しません。
4.ほとんど2000rpm以下をキープしたままの走行になります。
5.相当深く踏み込まないと3000rpmを超えることはありません。
6.過給器系が蓋をされ、ターボが塞がれてほとんど効かなくなる感じです。
7.それでも低速トルクだけで結構スムーズにシフトアップして行きます。
8.減速時も特に大きな違和感はなく、アクセルオフ時に無駄にシフトダウンするようなことはありません。
9.法定速度域(60km/h)に達するスピードは何ら従来のスポーツモードのDレンジと変わらないような感じです。
10.エンジンフィールは明らかに低回転型、トルク重視型に変化します。
11.でも、はっきり言ってつまらない。乗っていて楽しくない。パワフルではない。一言でいうと踏み込んでも「回らない」エンジンになる感じです。
12.ただ、事務的に法定速度で走行し、目的地に移動し、帰ってくる。
というのであれば、何の不満もないかもしれませんが、あまりににも色気と味わいに欠けた地味な「実用車」のエンジンフィールへと堕してしまいます。
確かに、このプログラムだとシフトアップダウンスケジュールは、はっきりと低回転型に移行するため、燃費は向上するかも知れません。
でも、一言でいうと「オールロードクワトロに乗る」大切な魅力の半分を失ってしまうような感じがしてしまいます。
はっきり言って乗るに耐えない走りになります。
本当に心から燃費に悩まされ、逆立ちしてでもいいから何よりも燃費を向上させたい、という強い思いを抱く方にとってはよいプログラムかもしれませんが、当方は全く性に合いませんでした。
結果、燃費改善効果を計測するまでもなく、数キロ走行しただけでさっさと元の「00031」のスポーツモード状態に戻してしまいました。
こちらは、やっぱりうっとりするくらいの走りですねえ~
カミさんには内緒だぜえ~
P.S.
「00101」ってもの試してみてもよいかもです。
多分つまらないと思いますが・・・