これで一撃！GC8冷却水交換、エア抜き方法

今回ラジエータを交換したので必然的にLLCも全量新規投入になります。

LLCは完全に抜けきった状態から入れるとエア抜きに馬鹿みたいに時間かかるので一撃必殺の方法を考えました。
この方法なら冷間から作業できて暖気も不要です。というかエンジンを掛けすらしない。
誰かの役に立てばと共有します。


とりあえずLLCが抜けきってて、ホース類を戻した状態から開始。

普通のLLC交換に追加して用意するのは、水道ホース2本(蛇口に繋がったメインホースと、そこにカプラで繋げられる適当な長さの端切れホース)

まずラジエータのアッパーホースを外し、エンジン側とラジエータ側にそれぞれ溢れるまでLLCを直接投入します。

両方とも満タンまで入れることが重要です。ラジエータキャップ部から入れるとどちらかが入りきらないことが多いです。直接入れる方が確実。
両方満タンになったらアッパーホースを元通り繋ぎます。

ラジエータキャップを外してLLCを入るだけ入れます。入れ終わったらキャップを閉めます。

順番前後しますが、準備として、メインの水道ホースに(出口側から)LLCを入れてしまいます。
(適当にエアでも吹いて、予めホースの中は空にしておくとよい)

今回、冬支度のために濃い目にしたいのでやっている工程です。
薄くていいならここは飛ばしても大丈夫かな。

ここからがミソです。
ヒーターホースのリターン側を外し、代わりに端切れホースを繋ぎます。

外したヒーターホースは上に向けておくと良いと思います。

端切れホースとメインのホースを接続。

準備ができたら、メインのホースに蛇口から少しずつ水を流します。
ホース内のLLCが押し出されエンジンに注入されていきます。
LLCが入った後はそのまま希釈用の水道水が入っていきます。

画像は注入中の様子。ヒーターホースから泡が出てます。

ヒーターホースから出てくるのが泡からLLCに変わったら注入完了、蛇口の水を止めます(助手がいてくれると楽なんですが)。

後は、端切れホースを外し、ヒーターホースを元通りに繋ぎます(LLCがこぼれてしまうので、ここだけは速やかに行う)。

最後にお好みでリザーバに水なりLLCなりを入れて作業完了。
もうこのまま走り出せます。

(そのうち絵でも描いて載せようと思ってますが)
結局、冷却水は、複数の経路が並列になっているので、1番流れやすい(=経路が太い)ところばかり循環して、細いところは全然流れない。だからなかなかエア抜きが終わらない。
そこで、回りにくいところは外部から直接注入すれば早いでしょ？というのがこの方法です。
エンジンも掛けなくていいし。

あと言いたいのは、冷却水交換とか経路洗浄とか、何かにつけて「ヒーターを全開にする」って話があるけど、全く意味ないです。ヒーターがオンでもオフでもヒーターコアには暖まった冷却水が流れています。
意味ないどころか折角暖気した熱を室内に逃しちゃってるから逆効果。
なんでこんな間違えが浸透しているのか謎。
車種によってはヒーターオンオフと連動する弁があったりするのかな。それならわかるけども、、、