REWでEQ調整
| 目的 |
修理・故障・メンテナンス |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
 初級 |
| 作業時間 |
3時間以内 |
1
雨がひどくてなにもできないのでイコライザーを再調整してみす。
AFT PC-TOOLの画面です。
前のデータはリセットします。
画面ではクロスオーバーをかけていますが、ツィーター以外はこれもオフにします。
2
このPC-TOOL からでもいろいろ調整できますが、海外を中心によく利用されているREWでEQの調整をおこないます。フリーなのにかなり高性能な音響調整アプリです。
3
調整にはサーフェスを使います。PC-TOOL がWindows専用だからです。で、安物なのでUSB ポートがひとつしかないため、100均のUSBハブを使います。
4
マイクはDYTONAUDIOのUMM-6です。
それぞれの個体に合わせた校正ファイル付き。
これをハブを介してDSPともどもサーフェスに繋ぎます。
このマイクだと機材が少なくすんで楽チンなのですが、ループバックできないのでインパルスレスポンスを使ったタイムアライメント調整ができません。痛い。でもEQの時はやっぱり楽チン。
5
で、ピンクノイズを再生してチャンネルごとにREW のRTAでデータをとります。
マイクは運転席に座った状態で手に持ち、耳の横でテニスボールくらいの円を描いて、鼻の前を通って反対側の耳でも繰り返します。
いろいろな考え方があるようですが、頭の位置はある程度揺れるし、服装もかわるし、ある程度幅のある周波数特性の平均値をデータとしてとる方がよい結果になるそうです。
100回くらいの平均値をとり、データを保存。
画面はサブウーファーで、ローパスフィルターをかけたあと。最初にハイローフィルターなしで測定したうえで、REWのEQ機能でフィルターを試しています。
この時、システム全体のクロスオーバーの計画に沿ったハウスカーブを予め作っておいて、REWに読み込ませて、これを目標にして数値を弄っていきます。
アプリ上のクロスオーバーの設定は、いわば電気的クロスオーバーで、実測値の周波数特性で得られる音響的クロスオーバーとは必ずしも一致しないのですが、これか厄介なところであり、おもしろいところです。
ハウスカーブはどこかの国のjazzyさんのExcelマクロで作ります。なかなか便利。
6
クロスオーバーを決めたあと、改めて測定したデータに先ほどのハウスカーブを重ねて、今度はREWにEQを計算させます。
調整する周波数だけでなく、Qまで自動で選んでくれるので、もはやこれなしではやっていけません笑
ハウスカーブは上下に移動させられますので、それによってEQの値もかなりかわってきます。
基本はあまりブーストせず、下げる方向の値を使う方向で試してみます。ブーストが多いと、アンプに負荷がかかり歪みの原因になるからです。
7
かなり綺麗なカーブが描けました。あくまでも電気的な値ですが。
このEQの値をテキストで保存すると、AFT PC -TOOLで読み込むことができます。
AFTのほうでもこのREW を使うことは織り込み済みということのようです。
8
同じ手順をすべてのチャンネルで繰り返します。
なかなか複雑なカーブができあがりました。
EQ無しの音とは比較にならないです。鮮度感がまったく違います。
ただ、どうしても運転席側のミッドには、80Hzの下あたりに大きなディップができてしまうので、サブウーファーとのクロスオーバーをもっといろいろ試してみる必要がありそうです。
EQがある程度煮詰められたら、今度はタイムアライメントと位相の精密な調整に進みます。
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