
タイヤを変えることでどの程度電費が変化するのか?
ECOPIA EP150とADVAN dB V552以外のタイヤの場合を含めて、汎用性を持って把握できるように、転がり抵抗係数RRCと電費変化率の関係を計算しました。
純正ECOPIA EP150(RRC=7.4)の電費を100%とし、RRCに対する電費の変化をグラフ化します。
100%を超える数値は電費悪化、100%を下回る数値は電費改善を示します。
計算条件は、これまでと同じ、車両重量1650kg、平均速度30km/h、空調補機負荷400Wとしています。
なお横軸には、RRCに対する転がり抵抗等級(AAA~C)を示しています。
計算結果を示します。
電費変化率は、RRCに対して比例関係となりました。
転がり抵抗性能AAAで、最も転がり抵抗係数の低いタイヤ(ダンロップ・ENASAVE NEXTⅡ、RRC=5.8)では、純正比で14%の電費改善になることがわかります。
現在装着しているADVANdB比では24%の電費改善です。
転がり抵抗係数の電費への影響はかなり大きいと思います。電費=航続距離ですので、転がり抵抗性能AAAのタイヤを選択すれば航続距離を大きく伸ばせます。
しかもこのENASAVE NEXTⅡ、ウエットグリップ性能の等級はaであり、なかなかの性能と思います。一度試してみたい・・・乗り心地はどうかな?
5年後?次のタイヤに交換するころには、駆動用電池も若干容量低下して航続距離の低下を実感しているかもしれませんが、より転がり抵抗係数の低いタイヤを選択することで、電池の容量低下による航続距離の低下を打ち消すことができそうです。
留意すべき点としては、同じ転がり抵抗等級でも、RRCが異なると電費は大きく変わります。その等級の上限RRCと下限RRCとでは、電費は10%異なります。
EV/PHVの場合は、もはや転がり抵抗等級は当てになりません。RRCの値そのものの違いを十分に比較する必要があります。
※タイヤメーカのHPには、転がり抵抗等級と燃費変化の関係を示した図がありますが、これはあくまでも、エンジン車の場合の計算値です。エンジン車想定で損失を設定して計算してみましたが、おおよそ合っています。
内燃機関は損失がかなり大きく、相対的に転がり抵抗等級の違いによる転がり抵抗損失の違いの燃費への影響は小さい。
しかしEV/PHVの場合には、以下のようになります。
こういう話はタイヤメーカもわかっているはず。HPに載せておくべき。
一桁違うのだから!
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Posted at
2019/10/19 17:38:37