
右ドラシャ交換ついでに新型アクアに試乗。
ホイールは16インチ、グレードは最上級のZ。
今回の試乗目的は、バイポーラニッケル水素電池の導入等により先代比2倍となった電池出力を生かし、より電動力活用に振ったと思われるTHS2の走行フィーリングの確認です。
走行モードは今回新設定となったPOWER+モードを選択。強めの回生を活かしたという快感ペダルも確認。
個人的にこだわりのあるスーっと加速するモーター駆動感がどうであったのかをメモします。
<発進>
ブレーキを離し少しアクセルを踏み込み。出だしのアクセル操作に対するトルク出力応答はPHVのパワーモードのような感じで俊敏。モーターのトルクあるな、と思わせる味付け。
<発進加速>
さらにアクセル踏み込み。ほぼ遅延なくぐっとトルクがでるがすぐにエンジンがかかった。もっと電池電力で加速してくれるかと思っていたが意外。電池充電量不足なのか?エンジンが稼働している感覚が音と振動でよく伝わってくるため電池電力を増やしているのかもしれないがモーターでスーッと加速する印象がない。モーター駆動感は期待外れ。エンジン音はプリウスよりやや大きい。音質もざらつきがある。PHVのHVモードよりもエンジンの存在感を大きく感じてしまう。エンジンの動かし方や遮音にもう少し工夫がほしい。
この点、エンジンの存在感を良く抑え込みスーッとモーター加速感があるノートe-powerが優れている。
<中間加速>
街乗りで道が混んでいてあまり速度が出せなかったので、そこまで大きく踏んでないが、アクセル踏み増し。従来のTHS2ではアクセルをポンと踏み込むとまずは電池出力のみで所望の1/3くらいのトルクが出て、その後1~2秒でエンジン出力が合わさって所望のトルクとなる2段加速感があったが、少なくとも街乗り範囲ではそれは感じなかったので改善はされている。しかしながらアクセル踏み込みと同時にエンジンが始動。ここでもエンジンの存在感が大きく、モーターでグッと加速する感じがない。何というか、応答性の良いエンジンで走っているような感じ。残念・・・。
<減速>
快感ペダルを体感するために40km/hほどでアクセルオフ。確かに回生トルクは従来のTHS2と比べるとやや大きい気はするが、正直PHVのBモードの減速度とそう変わらん気が。。
少なくともe-powerのワンペダルでの減速度のイメージとは大きく異なる。万人受けするように緩い減速度設定としたのかもしれないがこれではよっぽどゆったり走らないとワンペダル運転は難しいかも。まあe-power車と違ってこちらは回生協調ブレーキなのでブレーキペダルを踏めばよいが・・。やはり中途半端な印象。
<まとめ>
全体的にはよくできていると思いますが、期待していたモーター駆動感はあまり感じることができず。
確かに電池出力は上がったのかもしれませんが、アクセル踏み込みと同時にエンジンを起動するとどうしてもモーター駆動感は失われます。
アクセルオン後、数秒間で良いのでエンジン起動抑制してモーターのみで加速してくれればフィーリングはよくなると思います。30kW~40kWで数秒間くらいなら、現電池容量でも出力可能と思うのですが。。
快感ペダルなど事前情報からはe-powerを意識した味付けにしたのかと思いましたが、そんなことはしていないようでした。
トルクの出し方など改善はされてはいるものの、モーター駆動感よりも、燃費効率優先の実用設計で基本的なポリシーは変わってないのかなと感じました。
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Posted at
2021/08/08 21:45:05