
新型プリウスPHEVの情報がでてきました。
例えば
https://autoc-one.jp/toyota/prius/newmodel-5017024/
試乗動画も多数出てきました。
しかし・・。どの動画もスゴイだの速いだの力強いだの、抽象的でよく分かりません。
現行52系PHVとの比較試乗も、全然違いますね~とか、力強いですね~とか、
何がどう違うのか?さっぱり伝わってこないものばかり。
Youtuber達はどれもあてにならん!
ということで、新型61系PHEVの加速性能を予測してみます。
現行52系PHVとどこがどう違うのか、自分で計算してみます。
まず現行52系PHVですが、EVモードは以下のような駆動系構成です。
以下のサイトから各要素の数値を得ました。
https://openinverter.org/wiki/Toyota_P610_CVT
新型61系PHEVはEVモードは以下のような駆動系構成と思われます。
新型では発電機MG1はEV駆動には使用しないようです。
各要素の数値は、以下の想定とします。
・61系PHEVの各ギア比はわからないので、とりあえず現行52系と同じとする。
・タイヤ径はそれぞれのタイヤサイズから算出。
・52PHVの電池最大出力は68kWとする。
・61PHEVの電池最大出力は、モータ最大出力と同じ120kWとする。
・61PHEVのモータ最大性能は120kW/208Nmとする。
・損失は考慮しない。
52系PHVのトランスアクスルをベースに、モータとタイヤを61系PHEVのものに付け替えたイメージ。
まとめると以下です。
以上の数字を使って、タイヤ踏面での駆動力を計算しました。
グラフにすると以下のようになりました。
52系PHVの方が、低速域の駆動力が大きくなりました。
さすがに新型が現行より発進加速が遅いということはないと推測。
61系PHEVではタイヤ径が大きい分、ギア比はすこし上げて駆動力を確保しているかもしれません。
ギア比を52系PHV比で7%ほど上げると、低速域の駆動力は52系と同程度になりますので、これで想定します。
以上の数値で、タイヤ踏面での駆動力を再度計算。
グラフにします。
さらにギア比を上げると低速域の駆動力は上げられますが、モータの最高回転数をその分上げないと最高速度が52系より低くなります。そういう無理な設計にはしないと思うので、駆動力特性としてはこんな感じなのではと思います。
このグラフから、61系PHEVの加速性能を見てみます。
・30km/hまでの低速域の駆動力は52系PHVと同程度。車重を考慮する必要はありますが、おそらく同程度の加速度と思います。発進加速や低速街乗りの範囲ではあまり違いが体感できないと思われます。
・中高速域の駆動力に関しては、52系PHVでは最大駆動力が出るのは30km/hまでで、それ以降は速度比例で低下してきますが、61系PHEVでは54km/hまで最大駆動力を維持できます。中高速域では61系PHEVは52系PHVの約2倍の駆動力が得られるので、追い越し時やバイパス、高速道路での加速時には力強さを体感できるはずです。
試乗するならちょっと速度出さないとわからんかも。。
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Posted at
2023/02/07 20:29:37