
EV LIFE KOBE 2023で以下の最新電動SUVを乗り比べました。
VW ID.4 Pro
BMW iX1
SUBARU SOLTERRA
LEXUS RZ450e
神戸市街を15分ほど走行。4台とも、同一ルートを同じような運転で走行。
助手席は試乗説明員、リアに相方乗車で3名乗車。
以下項目ごとに比較インプレッションです。
<車内に入った瞬間の内装の印象>
この辺は好みですが、個人的な印象。。
1位 BMW iX1 : スポーティーで質感もよい。ドアの開閉感が一番がっしり。
2位 LEXUS RZ450e : 高級感はあるが、形状も色使いも保守的。落ち着きすぎか。
3位 SUBARU SOLTERRA ;可もなく不可もなく。メーター周りはごちゃごちゃしている印象。
4位 VW ID.4 すっきりしていて良い。細部は大味な印象も。メータ回り、センターコンソール回りが寂しい。
<システムオンにしてそっと走り出したときの印象>
走行モードはデフォルト(ノーマル)モードで走行。
ブレーキホールドの解除はイマイチなのがあるが、それ以降はどれもトルクの出方はリニアでスムーズ。速度30km/hあたりまでの平滑な路面での印象は。。
1位 BMW iX1 : 路面のゴロゴロ感もなくシルキー。静粛性も良い。
2位 LEXUS RZ450e : 僅差で2位。シルキーで静粛性も良い。
3位 SUBARU SOLTERRA ;悪くない。RZ450eより多少路面のゴロゴロ感はあり、静粛性も少し劣るが、普通に良い。
4位 VW ID.4 : 悪くはない。ただタイヤからの雑味や静粛性をソルテラと相対比較すると僅差で4位。
<街乗りでのハンドル操作感>
1位 BMW iX1 : スムーズでリニアな操舵感。軽い操作感だがしっかり感あり。
2位 LEXUS RZ450e : 僅差で2位。スムーズでリニア。クセもなく良い。
3位 SUBARU SOLTERRA : 僅差で3位。普通に良い。
4位 VW ID.4 : 車線変更などで中立位置から少し左右に切ると、切り始めに反力を少し感じたあと、スーっと切れる感じがする。うまく文字にできないが、ハンドルの操作力に対してアシスト力がリニアでない。
<乗り心地、特に不整路面や路面継ぎ目の挙動>
52プリウスPHV(15インチ)の乗り心地を基準にした感覚。SUVだからと言っておまけはせず評価。
1位 BMW iX1 : 剛性感、しっかり感あり。突き上げ感は最小。硬い脚なのかと思っていたが、角はしっかり取れた感じで伝わってくるので悪くない。ピッチング感は皆無ではないが、十分に小さく許容範囲。
2位 LEXUS RZ450e : ソフトな乗り心地ではあるが、もうちょっとしっかり感が欲しい。不整路面ではややピッチングがでるし突き上げも感じた。荒れた路面ではモニタ周りの樹脂の軋み音あり。こういう低級音が動的質感を損なうなぁ。
3位 SUBARU SOLTERRA ;RZ450eよりも路面のざらざら感、雑味を感じるが基本的には似た印象。良くも悪くもない。
4位 VW ID.4 :マンホールを乗り越えるとちょっとタイヤが暴れる感じ。車体も揺すられピッチングも大きい。以前乗ったe-Golfは乗り心地もよくフラットでがっちり感もあり好印象だったのでちょっと意外で残念。大容量電池のSUVだとこうなりがちなのかなぁ。
今回の試乗車は電池の大きなグレードだったが容量の小さいバージョンもあるので、そっちだとまた乗り心地は異なるのかもしれません。
<通常巡航時の静粛性>
1位 BMW iX1 / LEXUS RZ450e : この2台は、最初の乗り始めには明らかに静かだなあ、と感じた。しばらくすると慣れるが。。
2位 SUBARU SOLTERRA / VW ID.4 :1位の2台よりは、ロードノイズはあり、やや遮音材や吸音材の量は少ないのだろうなと感じるが、まあこれでも十分。プリウスPHVより静か。
<定速巡航中にアクセルとドンと踏み込んだ時の挙動>
1位 BMW iX1 : 踏み込みからワンテンポ置いて、トルクがドカン!とくる。MT車で変速時にエンジン回転数を上げ気味でクラッチをドンと一気に繋いだような感触。こういう味付けのEVは初めて。面白いが、いつもやってると駆動系を痛めそう。。
2位 LEXUS RZ450e : ワンテンポ置いて、グーンとトルクが出てくる。あくまでジェントルな味付け。
3位 SUBARU SOLTERRA/VW ID.4 ;ワンテンポ置いてトルクがグーンと立ち上がる。特にどうということはない自然な感じ。アクセルオン後、ワンテンポ置かなくても良いのではとおもうが、どのEVも最近はこんな味付けなのかも。
<ブレーキの感触>
どのクルマも踏み込みに対するブレーキ力の出方には違和感はなかった。停止間際のコントロール性には違いあり。
1位 LEXUS RZ450e/SUBARU SOLTERRA : 低速時の回生/機械ブレーキの遷移は極めてスムーズ。なんの違和感もなくそっと停められる。
2位 BMW iX1/VW ID.4 : 低速域のリニアさがあと一歩な感じ。まあ普通には乗れるし、悪いわけではないが、1位と比べると差はある。
あと、iX1、ID.4などはアクセルオフで前走車との距離に応じた強さで回生減速がかかるが、自分がほしい減速度より強めの回生がかかる感じで、再度アクセルを軽く踏んで速度維持を強いられるケースがあった。反応を調整できるのなら良いが。デフォルトではこんな感じであった。
<まとめ>
という感じで、4車種を一気に試乗してみました。
どのクルマも十分に魅力的なのですが、比較するといろいろ粗が気になってきます。まあ言い出すとキリがないですが。
一番の印象は、どのクルマも、フラット感をあまり感じることができず、程度の違いはあるものの、ピッチングが感じられ気になった点。(普段の足52プリウスPHVと比べて。)
特に後席の相方曰く、車種により違いはあるが基本的に終始ひょこひょこ続く揺れが気になったとのこと。
相方に後席の乗り心地の順位を確認すると、ドライバーである私がつけた順位と同じだった。
路面がきれいなら何ら問題ないが、少々路面不整のあるところでは、背の高いSUVに重い電池を積む電動SUVは、乗り心地と運動性能をうまくバランスさせた設計にすることが難しいのか?と思った。
充電インフラの整備が十分なら、車載電池容量は必要最小限にできるはずなので、そういう時代になれば電池重量のネガを感じないEVが作れるのかもなぁ。
あとSUVの乗り味がイマイチなじまない私としてはセダンやハッチバックの車種も増えてほしいが。。。売れないのかなぁ。
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Posted at
2023/12/02 19:30:38