
毎日猛暑で大変ですが、駆動用電池への悪影響も気になります。
ホンダの技報に駆動用リチウムイオン電池の長期保存による劣化(カレンダ劣化)に関する論文が出ていました。
一般に、周囲温度が高いほど、SOCが高いほど、カレンダ劣化による容量劣化の程度が大きくなると聞いていますが、どの程度なのか一例を算出した論文がありました。
ホンダの使っている電池のデータですが、PHVの電池にも考え方の参考になるかなと思います。
出典:
リチウムイオン二次電池のカレンダ劣化モデル開発
Honda R&D technical review (vol.31 No.1 (April 2019))
長期保存15年後に、容量維持率80%を得るためのSOCと温度の関係が出ています。グラフの傾きから、周囲温度が10℃高い場合、同じ寿命を維持するためには保存SOCを28%ほど低下させる必要があるようです。
気温の高いときほど、なるべく低SOCで駐車、必要分だけ運用直前に充電するなど、なるべく平均SOCを低く運用するのが良いようです。スマホから充電上限SOCや充電開始時刻を任意に設定できれば便利なのに。。
Posted at 2019/08/15 17:02:30 | |
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