(RN)エバポレーターが凍りました
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
先に結果を述べますと。
エアコンのエバポレーターが凍りました。
幸いにコンプレッサーは壊れずに済みました。
写真は異常に気付いて車停めてエンジンルームを開けた直後の状態です。 エンジンルーム内の温度は相当高いにも関わらず、低圧ホースだけ霜で真っ白です。 (隣の高圧パイプと比べると分かりやすいです)
最悪は、エバポレーターで熱交換出来ず蒸発しなかった液冷媒がコンプレッサーへ戻り、液圧縮と潤滑油を洗い流してコンプレッサーが破損します。
コンプレッサーが壊れて止まるとエバポレーターの氷は溶けて消えるので着霜した痕跡は残りません。
着霜したことに気づかずに壊れた後でディーラーへ見せても着霜の痕跡は消えているので原因不明の破損で終わるでしょう。
コンプレッサーが破損した金属片がばら撒かれて配管内の洗浄と多数の部品交換で凄く高い修理費用が掛かります。
2
ここに至った経緯ですが、
エアコンは、スバルでエアコン・リフレッシュをしてもらい、適正冷媒量を入れてあります。
チャージバルブからの微小漏れがあったので、冷媒を抜かずに交換出来る特殊工具でバルブコアを交換しましたが、冷媒は足していません。
エアコン・フィルターは、中古購入後にディーラーで装着しています。フィルターは純正ではありません。
土曜日、湿度が比較的高いと感じた日でした。
エンジン始動しアイドリングが落ち着いてからエアコンOn、暑いので温度ダイヤルは最低、ファンは3段目にして、最初の10分位は外気導入で走行。 以降は内気循環へ切替えて、ファンは2と3を適時切替えていました。
約1時間ほど郊外を走っていると、エアコンの冷えが悪くなってきたと感じ始め、やがてファンから「ブーン」という異音が出始めました。 ルーバーへ手を当てるといつもより冷たく感じるが風は弱い。 (吹き出し冷風温度は7度位)
初めは、ダクトの切替え機能が壊れて風が出ないと思い吹き出しモードを変えてみましたがどこから風を出しても弱い。
やがて、吹き出し空気に白い冷気が見えたので、エバポレーターの着霜を疑いました。 (20年位前に別の日本車で経験したので)
3
車をコンビニの駐車場へ入れてエアコンをかけたままエンジンルームを確認したのが最初の写真です。
コンプレッサーも回り続けており過去の体験と全く同じ状態でした。 エバポレーターの温度センサーへ当たる風が凍ったエバポレーターにより遮られて、センサーが冷えていないと誤判定してしまうと推察します。
エバポレーター は氷でフィンが埋まってしまい風が通らないため、中の液体になっている冷媒との熱交換が行われず蒸発(ガス化)しないままコンプレッサーへ戻ってしまいます。
このまま放置するとコンプレッサーが壊れてしまうので、写真を撮ってからエアコンスイッチをOffへ。
すると、低圧ホースの霜がサッと消失し、車の下から沢山の水が出てきました。 エバポレーターが凍っていた証拠です。
4
水が出なくなるまでファンだけを回しておくと、これほどの水がでました。
昭和の後付けクーラーじゃあるまいし、今どきの純正エアコンで着霜なんてあり得んだろ と思っていましたが、全ての起こりえる使用条件と冷房性能とのバランスは難しいのでしょう。
5
水が出なくなったことを確認してから、恐る恐るエアコンスイッチを再びOnへ。
この段階で風量の低下は直っていました。 やはり、凍って風が通らなかったと理解しました。
コンプレッサーが作動して低圧ホースが冷たくなってきますが、エバポレーターの温度センサーが壊れていたらコンプレッサーが止まらずに再び霜が付くため暫く観察。 すると、センサーが無事に作動してコンプレッサーの停止、作動を繰り返し。 通常作動と判断して安堵しました。
とりあえず、ハード的な故障は無さそうです。
電気的な接触不良の可能性は不明。 ただ、温度センサーがサーミスタの場合はネットで見た資料だと断線(抵抗値∞)では温度が低い側の意味になるので、コンプレッサーは止まると考えました。
6
ステラに乗り始めてから気になっていたのは、エアコンが冷え過ぎることです。(過去経験した車のエアコンも同様の印象だった)
写真は前の週に吹き出し冷風温度が一番冷えたと感じた際に撮ったもので、このあと寒いので温度調整ダイヤルを上げました。
この場合の温度調整は、エバポレーターからの冷風へヒーターからの温風を混ぜる現代の標準的な方式ですので、本件の解決策にはならないのです。
7
プレオではエアコンの効きは弱めですが、冷え過ぎや冷えを我慢して燃費を稼ぎたい場合はEcoモードで冷風の温度を上げる機能がありました。 これは、エバポレーター部の温度センサーがコンプレッサーを止める温度設定を高くするので着霜防止に役立ちます。
ステラには、この機能がありません。
使い方からの注意や、プレオのEcoモードのような機能が追加出来ないか、スバルのディーラーへ相談してみようと思います。
8
もしかして、後から付けた社外品のエアコンフィルターの空気抵抗が大きくて、エバポレーターの熱交換量が設計狙いよりも減り冷たくなり過ぎてしまうのかも。(猛暑で車内作業する気になれない)
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