(RN)エアコンを着霜しない仕様へ(3)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
昨年夏に発生したエバポレーターの着霜は、ステラRNのコンプレッサーOff 温度設定が低めで冷え過ぎであったところに、外気導入使用での高湿度と当時使用した社外エアコンフィルターの変形による目詰まり、低めのファン・スピードでの使用 などの悪条件が重なったことによる発生と結論付けました。
よって、今年の夏以降に再発させないように着霜しない仕様へ制御をカスタマイズすることにしました。
2
対応の方向性を思いついたのは、昭和に存在した後付けカー・クーラーに付いていた冷風温度の調整ダイヤルで、まさにコンプレッサーのOff温度を調整する機能になっていたことを思い出したので。
ステラRNでは、エバポレーター出口空気温度を監視しているサーミスタのハーネスへ可変抵抗器を割り込ませて、制御への温度情報をダマしてOff温度を可変させます。
3
可変抵抗器の装着場所を寒い時期の間に考えていました。他にもインパネ回りで複数のカスタマイズ計画があるので。
検討した結果、シフトパネル右側の空きスペースに決めました。
シフトパネルはシガーソケットの変更時に色違いの中古品を購入して使っているので、躊躇することなく穴開けが出来ます。
4
サーミスタのコネクタ部へ前回作製した中間ハーネスを割り込ませて、シフトパネル裏までハーネスを引き回します。
長さは120cmです、シフトパネルを外した状態でもピン張りしないために長めにしており、弛み分はシフトパネル裏で結束バンドにて固定してフットブレーキ操作の邪魔にならないようにします。
また、コルゲートチューブで覆い近隣部品との接触による断線防止をし、ECU固定金具へ結束バンドで固定~エアコンユニット底部へ潜らせて助手席の乗員が足で引っ掛けないように引き回します。
5
接続を確認し問題なければ復元して、いよいよ作動確認です。
可変抵抗器を2/3付近(今回0~1kΩ)値へ変えて中央吹出からの温度を観察。
コンプレッサーOff直前温度がオリジナルから約4℃上がりました。(※)
右上の青いランプは、コンプレッサーの作動モニターでOn状態です。
6
可変抵抗器を最大値へ上げると、冷風温度はオリジナルから約6℃上がりました。
除湿不足が心配でしたが、後日の雨天時に同設定で使ってみると時間は掛かりましたが車内の曇りはキレイに取れました。
最初は低めの設定値で早く曇りを取り、そこから設定値を上げれば快適さと燃費悪化軽減も兼ねて有効に使えそうです。
尚、着霜状態かどうかの判定目安は、昨年に装着済みのコンプレッサー給電状態モニター・ランプで、
室内が充分に冷えているのにランプが消えない
= コンプレッサーが止まっていない
= 着霜が始まりサーミスタ 付近に風が当たっていない
但し、冷えなくて、ランプが消えない場合は、コンプレッサーの電磁クラッチの故障か、エバポレーターが凍結まで進み風が殆ど出ない状態です。
また、冷媒が多量に漏れて性能が出ない状態などもありますので、定期的にエンジンルームの目視点検で補います。
7
内装の仕上げに、可変抵抗器の夜間視認性確保と、エアコン温度調整ダイヤルであることを容易に認識できるように、蓄光シール上にペンギン・シールを貼りました。ダイヤルの向きも更に分かりやすくなりイイ感じです。
8
全体を整理したまとめです。
サーミスタの特性カーブは推定で、可変抵抗器を加えた状態のOff 温度も推定です。
サーミスタの特性やOff 温度の設定は、車種や自動車メーカー毎に異なります。
当初、抵抗値設定をSWで切替の案を考えたのですが、切替時にコンプレッサーのOff⇒On動作が発生して長期的な耐久性に影響するので、可変抵抗器で0~Max.値の連続可変制御方式にしました。
可変抵抗器の最大側は、予測として真夏での使用時は冷え不足であり秋~初夏の除湿暖房・弱冷房用モードになると思われます。
夏になったら、可変抵抗器のダイヤル位置と吹出温度との関係を再度測定して真夏時の実用設定を見極める予定です。
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