(RN)コンプレッサー電磁クラッチ・ギャップ確認

カーエアコンのコンプレッサーについて、これまでの車歴約30年の中で故障した経験はないです。
レオーネ (AL5)では15万4千km超、特にインプレッサ (GF1)では最長記録19万8千km超まで冷えの低下は感じたものの故障知らずでした。

しかし、ステラRNではエバポレーター の着霜経験からコンプレッサー保護を確実にする為に、電磁クラッチへの給電モニターで作動状況を監視しています。

この作動状況で気になっているのは、プレオ以前と比べて電磁クラッチのOn/Off頻度が増えています。
色々な部品の小型化が要求されておりエアコンのユニットも同様でエバポレーター が薄くなって(容積が少ない)いることから、液冷媒が溜まってくると短時間で冷たくなるもののコンプレッサーが止まると短時間で液冷媒が蒸発して温まり再びコンプレッサーが作動するためです。

昔の車では、信号待ちでアイドリング状態だと電磁クラッチがOffになるのは気温が低い時くらいでしたが、ステラRNでは猛暑日の昼間であってもアイドリングでOffになるシーンがあり明らかに頻度が増えています。

これと並行してカーエアコンの故障事例を検索すると、電磁クラッチ焼き付きの他にクラッチの摩耗が進んでギャップが拡がり吸着不良になって冷えないという事例を多く見ました。
クラッチ焼き付きのうち、R1, R2, RNではエバポレーター着霜に絡んだコンプレッサー過負荷や内部ロックなども起きていたかもしれません。

ステラRNの電磁クラッチも見た感じでは、ギャップが拡がってきていることを認識しましたので測ってみることにします。

0.75mmから試してみます

0.75mmまでは拡がってない様子

0.7mmはギリギリ入りました

ギャップの広い箇所と狭めの箇所があり、狭い箇所では0.65mmくらい

ギャップの規格値や公差は公開されていませんが、メーカー毎に異なるものの0.4〜0.5mmが中心でプレートの振れを加味した公差の設定になっています。 なので、上限付近まで拡がっていて吸着不良になるリスクが増えつつあります。 来シーズンも頑張れそうなレベルかもしれませんが、万が一に吸着面に滑りが生じてしまうとクラッチの機能は回復出来なくなります。
よって、0.4mm狙いでクラッチがOffにてプレートがプーリー側に接触しないように調整出来れば、電磁クラッチの延命が図れます。
面倒くさがりなので、ベルトもマウントも外さないで作業出来ないかなぁ〜。 前にあるプレートが無ければ良いのに。