どうもー、今一番行きたい場所は沖縄なのに暑さにはめっぽう弱いくろキングです。
エスニックな雰囲気がたまらない、北国にはない魅力が詰まっているのだよね。
それでは参りましょう、燃料の知識シリーズ第3弾。
<油種ごとの使用期限について>
何気なく使っているライフライン「燃料」。
実はガソリンスタンドでお手軽に買える燃料には使用期限があるのをご存じだろうか。
劣化するとどうなるのか、リスク、対策についてまとめていくぅ。
①レギュラーガソリン(約3ヶ月〜半年で劣化開始、1年以上は危険)
オクタン価89以上、JIS規格で定められた一般的な国産車やバイクの指定燃料。
※オクタン価は「自然発火のしにくさ」を表す数字、高いほど異常燃焼しない。
・劣化の症状:
揮発性の高い成分から蒸発、酸化、酸っぱい異臭が漂うようになり、最終的には茶色く粘性のあるガム質になる。
・主なリスク:
始動不良、異常燃焼(ノッキング)、燃料ポンプ・フィルター・インジェクターの深刻な目詰まり。
・半年〜1年未満の場合:
どうしても使用せざるを得ない場合は「新しいガソリンを4倍以上混ぜる」という応急処置もあるがリスクは残る。
・1年以上経過した場合:
使用厳禁、故障を招くのでエンジンを始動させるべきではない。
始動させれば燃料経路全体(ポンプ・フィルター・インジェクター等)へのタール固着を招き、高額な部品交換や燃料タンクの洗浄が必要となる。
最も確実な解決策:
レッカーを手配して整備工場やディーラーへ入庫する。
その際「長期放置によるガソリン劣化の可能性がある」と事前に伝え、古い燃料の抜き取りと燃料系統の点検を依頼する。
予防対策:
燃料を常に満タンにしておくことで結露や酸化、揮発を物理的に抑えられる。
長期保管することが分かっているのであれば、給油と同時に「燃料劣化防止剤」を規定量添加し行き渡らせることで半年〜1年間の延命が可能。
②ハイオクガソリン(約3ヶ月〜半年で劣化開始、1年以上は危険)
オクタン価96以上、高出力エンジンや輸入車、プレミアム車向けの指定燃料。
劣化の症状:
揮発性の高い成分から蒸発、酸化、酸っぱい異臭が漂うようになり、最終的には茶色く粘性のあるガム質になる。
また、元々配合されている清浄添加剤が分離・変質し、特有の堆積物(スラッジ)を生じる原因になる。
主なリスク:
始動不良、異常燃焼、燃料ポンプ・フィルター・インジェクターの深刻な目詰まり。
特にハイオク指定車は高圧縮比エンジンに合わせて高度な点火時期の制御(ノッキング回避)を行っているため、オクタン価が大幅に低下すると深刻な異常燃焼を起こしエンジン内部のピストン等を物理的に破損させるリスクがレギュラー車よりも高い。
半年〜1年未満の場合:
どうしても使用せざるを得ない場合は「新しいハイオクを4倍以上混ぜる」という応急処置もあるがリスクは残る。
1年以上経過した場合:
使用厳禁、そのまま走行を続けると、高圧燃料ポンプやインジェクターなどの精密な燃料系部品を傷める原因となり、高額な修理費用(場合によってはエンジン載せ替え)が発生するリスクがある。
タンクの洗浄と燃料経路全体の部品交換・清掃が必要となる。
最も確実な解決策:
レッカーを手配してプレミアムカーや外車の扱いに長けた整備工場またはディーラーへ入庫する。
その際「長期放置によるガソリン劣化の可能性がある」と事前に伝え、古い燃料の抜き取りと燃料系統の点検を依頼する。
予防対策:(レギュラー同様)
燃料を常に満タンにしておくことで結露や酸化、揮発を物理的に抑えられる。
長期保管することが分かっているのであれば、給油と同時に「燃料劣化防止剤」を規定量添加し行き渡らせることで半年〜1年間の延命が可能。
③軽油(約3ヶ月〜半年で劣化開始、1年以上は危険、寒冷地は凍結リスクあり)
セタン価45以上、クリーンディーゼル車や乗用RV、トラック・建設機械などの指定燃料。
※セタン価は「自然発火のしやすさ」を表す数字、高いほど燃えやすい。
劣化の症状:
軽油に含まれるパラフィン成分や水分が分離、酸化して刺激臭を放ち最終的にはスラッジになってタンク底に堆積する。
また、ディーゼル特有の現象として、燃料内の水分を栄養源とする「微生物(バクテリア)」が繁殖して全体を汚染する。
さらに、夏に給油した軽油を冬まで長期間放置すると低温時にワックス分が析出して凍結する。
※軽油は時期に合わせて種類(特1号〜特3号)を切り替えて販売しており、JIS規格(JIS K 2204)「軽油使用ガイドライン」によって都道府県と月毎にどれを販売するか細かく決められている。(一般公開されていないため以下参考:石油連盟HP)
https://www.paj.gr.jp/statis/faq/71
主なリスク:
始動不能、燃料フィルター・インジェクターの深刻な目詰まり。
ディーゼルエンジンは燃料を高圧噴射するため、燃料経路の目詰まりや堆積物の噛み込みにシビア。
さらにセタン価の低下による着火遅れが激しい異常燃焼(ディーゼルノック)を誘発、ピストン等の金属部品を物理的に破損させ、黒煙を大量発生させるリスクが高い。
半年〜1年未満の場合:
どうしても使用せざるを得ない場合は「新しい軽油を4倍以上混ぜる」という応急処置もあるが、インジェクター詰まりのリスクは残る。
1年以上経過した場合:
使用厳禁。そのまま走行を続けると、高圧燃料ポンプやコモンレールインジェクターなどを傷め、高額な修理費用(燃料系の総交換など)が発生するリスクがある。
そのため、燃料タンクの洗浄、燃料フィルターの交換、および燃料経路全体の清掃(フラッシング)が必要となる。
最も確実な解決策:
レッカーを手配してクリーンディーゼル車や輸入ディーゼルの扱いに長けた整備工場またはディーラーへ入庫する。
その際「長期放置による軽油劣化・バクテリア繁殖の可能性がある」と事前に伝え、古い燃料の抜き取りと燃料系統の点検を依頼する。
予防対策:
燃料を常に満タンにしておくことで結露や酸化、揮発、微生物の繁殖を物理的に抑えられる。
長期保管することが分かっているのであれば、給油と同時に「燃料劣化防止剤(抗菌剤入)」を規定量添加し、燃料系統全体に行き渡らせることで、酸化や微生物の発生を抑え半年〜1年間の延命が可能。
※場合によって凍結防止剤も必要
・灯油(約6ヶ月、ワンシーズンでの使い切り推奨)
主にファンヒーターや石油ストーブ、給湯ボイラーに使われる燃料。
劣化の症状:
日光や紫外線・熱に弱く、保管環境が悪いと数ヶ月で酸化が進行、薄黄色から茶色へと変色して酸っぱい異臭を放つようになる。
また、結露によって容器の底に水が溜まりやすい性質がある。
主なリスク:
点火不良、燃焼不良、消火不良、詰まり、タンク内の汚れよるトラブルを引き起こし、特に「消火ボタンを押しても火が消えない」といった重大な火災に繋がる。
また、不完全燃焼による一酸化炭素中毒やスス・黒煙の大量発生を招く。
保管期間が半年〜1年未満の場合:
無色透明で異臭がなければ使えることもあるが、少しでも変色や酸っぱい臭いがある場合は使用を避ける。
「新しい灯油を混ぜる」方法は、暖房器具の精密な気化構造を傷めるため推奨されない。
1年以上経過した場合:
見た目に変化がなくても内部で変質していることがあり、機器の故障や火災の原因になるため使用を避けた方が良い。
最も確実な解決策:
余った古い灯油は機器に入れたまま放置せず、全て使うか抜き取る。
ホームタンクの場合は満タンにしておくことで結露や酸化、揮発を物理的に抑えられる。
処分する際は、購入したガソリンスタンドや灯油販売業者などに引き取りを依頼する。
予防対策:
JIS認定マークがついた赤色や青色の灯油専用ポリタンクで密栓し、冷暗所で保管する。
大型の屋外ホームタンクなどで保管する場合は満タン推奨、結露によるトラブルを防ぐため、定期的に水抜きを行うか「灯油用防錆・水抜き剤」を注入すると◎。
「ハイオクにはエンジン洗浄剤(清浄剤)が入っている」と広く信じられていたけど、2020年の石油業界の発表以降、多くのハイオクには洗浄効果を期待できるほどの添加剤は入っていないという事が明るみになった。
同時に当時しっかりとした洗浄作用を持っていたのは唯一シェル石油「V-Power」だけだという事も知れ渡ったが、出光興産との経営統合により国内の洗浄剤入りガソリンは完全に消滅した。