T.M.WORKS High-Performance Coil Direct Ignition Kit  

【2023年11月3日に富士スピードウェイで開催される「ハチマルミーティング2023」において、T.M.ワークス様ブースにて展示させていただくこととなりました。興味のある方はぜひご覧ください。】

　2022年11月に富士スピードウェイにて開催されたハチマルミーティング2022において展示ブースを構えておられたT.M.ワークス様に「１G-G用として開発できませんか、点火系のアップデートに非常に興味がありますし、さらには純正イグナイタ製廃で困っている人が救われると思うんですが」と相談したのがきっかけでした。もっとも、T.M.ワークス様も直6用の開発は進めていたようでしたが、直4用のそれとは基板などが異なるため、すぐにと言うわけにはいきませんでした。
　それから約1年、ついに完成形となりました。（私がやったことは、なるべく車両のコンディションを良くして、開発ベース車両として提供することくらいでしたが）
　デスビは信号ピックアップ用として残りますが、プラグコードは廃され、シリンダ上部には専用プレートに固定されたイグニッションコイルが6個並びます。１G-Gでは、そこをインテークパイプが横切るため、イグニッションコイルとの干渉が心配でしたが、クリアされています。また、コントロールユニットは助手席側アッパマウント前方にボルトオンされています。これにより、純正のイグナイタ＆コイルを、緊急時のために残しておくことを可能としています。考えられていますね。つまり、純正のイグナイタ＆コイルを使用せずとも走行可能と言うわけです。これにより助かる１G-G搭載車もあるのではと思います。
　シャシーダイナモ上で出力の向上がいくらか確認できましたが、そこは主目的ではありません。点火性能の向上と、それによる扱いやすさの向上、何より「キレ」の向上を狙っています。感触としては、扱いやすさが増しましたし、加速がスムーズになった感じを受けました。狙い通りですね。エンジンルーム内もどことなく新しさを感じるものとなりました。
　装着において、コンピュータなどに変更を加えることなく、キットを装着するだけと言う手軽さも良いと思います。
　何よりも、前向きに検討いただき、実現して頂いたT.M.ワークス様に感謝申し上げます。