フロントアッパーマウントの交換(2)+ドライブシャフト抜けからのリカバリ
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
翌日。左が思ったよりうまく行ったので右もそんなもんだろうと思い、同じようにサスを外して取り替え部品を組み付けて元に戻そうとしていた。ところが、ここで大トラブル発生!
「ドライブシャフトが抜けてる!」
調べるとホンダ車ではかなり多いことらしい。ブーツを履いたまま押したり引いたりいろいろやってみたが上手くいかない。作業場所が極寒なのもあってこの日は諦めて一晩頭をクールダウンさせたのだった。
2
翌日(3連休の最終日)、借りた車でアストロプロダクツに行き、ブーツのベルトを締め上げる工具(何ていうのか忘れた:1800円くらい)とベルトのセット(長いのと短いのが各5本入り。800円くらい)を買ってきた。さすがアストロは何でもある。
そう、結局そのまま作業するのは諦めてブーツを脱がせてやることにしたのだった。
3
これを外すのも結構たいへんなんだけれども。
とにかく、右ドライブシャフトブーツのミッション側を外すとこんなんなってます。
どなたかのブログに「赤ん坊のウンチ」って書いてあったけど正にそのとおりのグリスがドロっとあります。
4
そのミッション側から見ると、ドライブシャフトの根本はこうなってます。このみっつの軸に…
5
これが刺さっていて、これがベアリング。
これを組み付けてグリスを取り替え、再び元のソケットに戻せば良いのだが、これが何気に難しい。
コツはないのか? というあなたに一つうちらの経験をお教えします。
「ジャッキアップは左右両方で」
これです! この作業はこれに尽きます。要は、このジョイントはまっすぐ入れないと入らないようになっているんです。だからドライブシャフトのミッション側を水平にするのと同時にタイヤ側も水平にして作業してください。うちらは車体にウマをかませて、ロアーアームをジャッキで支えました。こうしてお互いの水平を保ちます。
挿入作業はできれば二人組で行い、必要なときには反対側からホイールを回してやるのが良いでしょう。そうすれば、スルッと入ります。
6
入った後です。
この後、買ってきた工具でベルトを締め上げて余りを切断、爪をカシメてこの作業は終わりです。
グリスでブーツがテカテカになりました(笑)。このブーツが結構柔らかく、切れていなかったのは幸いでした。
7
あとは、サスを元通りに組み付けるのですが、実はこれも一発では成功しませんでした。
一度組み付けて試走しましたが、当初の「ギシギシ」とは違う「ゴトゴト」という異音が。
それで、この一連の作業をやり直し、右のスタビリンクは(ナメた六角部分を切断したので)新品に交換、念の為にスプリングのロワーマウントも取り替え(むろん、発注等のため1週間完了が遅れた)、諸々の作業場所を締め上げて、ようやく完了となったのだった。
8
時間はかかったが、今回の教訓。
1)スタビリンクのボルトやサスペンションのナットはしっかり締めましょう。(絶対ゴトゴト言います)
2)ホンダ車でドライブシャフトが抜けたら諦めてブーツを外して入れ直そう。その際(というかスタビをいじるのだったら最初から)、左右ともジャッキアップしよう。
なお、ホンダ車はこのようにドライブシャフトが抜けやすいのだが、受け側はミッションに抜けていないので、この作業でミッションオイルの心配をする必要はありません。(よくドライブシャフトを抜くときにはミッションオイルを抜くとか足すとか書いてあるのですが、ホンダ車ではそれは必要ありません。ただし全車種でそうかどうかは知りませんので、悪しからず)
ちなみに、以前オデッセイでブーツ切れを直したときは(ドライブシャフトを抜く勇気がなくて)、写真のような分割式を使ったものでしたが、これもあまり良いものではないと思います。かなり上手にやらないとやはり割れます。今回シャフト抜けからのリカバリをやったので今後ブーツ交換のときは正攻法で行こうと思います。
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