
ども!旦那(後期型)っす(゚∀゚)ノ
今回は整備工具の中の一つ、プラスドライバーについて纏めたいと思います( ̄Д ̄)ノ
自動車整備工具のみならず、一般家庭にもまず必ず一本はある工具の代表格がドライバー。
比較的軽量なプラスチックや木材等の合わせ面に使われる事の多い規格のネジだと思います。
個人的にはドライバー程、単純で多彩な使い方をされる工具は無く、普通にプラス、マイナスのネジを回す他、突く、叩く、こじる、ハツる、割る、削る、穴の芯出し、オイル等の液体を混ぜる等…
言ってみればグリップが付いた、先端部の形状が違うだけの棒なのですが単純な工具だけに人によっては各メーカーで好き嫌いがかなり使い勝手が別れる工具の最たるものだと思います。
個人的に、まずドライバーを選ぶポイントとしては『消耗品』であるという事を考える事。
壊れる確率が一番多い工具の一つだと思います。
ドライバーは使い勝手が良いため使用頻度が高い工具であると同時に、自動車を整備する際、現実的には工具本来としての使い方を無視して使う事の方が圧倒的に多い工具でもあると思います。
私も整備士時代、会社に支給された工具で真っ先に壊れた工具がマイナスドライバーでした。
当時、トヨタ系のハブベアリングを交換する際、センターハブナットを緩める時にカシメを起こしてから緩めないとドライブシャフトのネジ部を馬鹿にしてしまう為、マイナスドライバーを隙間に叩き込んでカシメを起こすのですが、あっさりと先端部が割れました。
ドライバーとしての使い方では無い使い方をした為に割れたのですが、ドライバーに良い所の一つが壊れても加工して使える工具であるという事。
ちなみに私は上記で先端部割れたマイナスドライバーの先端部をベンチグラインダーで真っ平に削って、ドツキ棒として使っていました。
これが結構使い勝手が良い工具に化けたりしますw
話がちょっと逸れましたが、ドライバーを買う際はあくまで『消耗品』という事を意識する事が大事です。
消耗品という事でコスト重視で安物ドライバーを使い捨てで使うのが良いと考えがちですが、さすがに先端部の精度が出てない様なドライバーは失敗作業の元なので、コスト、性能がバランスの良いドライバーがベストです。
例によって、使用用途は車のDIY(主にメンテナンス、改造、サーキット走行)で
①使用頻度
②性能、利便性
③強度信頼性、入手のしやすさ
④値段
⑤デザイン
上記の基準でおススメできるドライバーをご紹介したいと思います。
ドライバーの場合、プラスドライバーとマイナスドライバーで使い方が違う為、プラスドライバー、マイナスドライバーと分けてご紹介したいと思いますが、今回はプラスドライバーに焦点を絞ってみたいと思います。
上記でプラスマイナスを分けてご紹介と言っておいて何ですが、プラスマイナスドライバー共に選び方のコツは、メイン用、サブ用、捨て工具様と複数本持っておく事をオススメします。
理由はドライバーしかアクセスできないような状況で使う事も多く、ネジをナメると面倒になるネジがついている様な場所で使う事も多い為です。
特にどちらのドライバーもサブで『貫通ドライバー』は各サイズ揃えておく事をオススメします。
ハンマーで叩いて使える事はネジ回しに、また以外の使い方が多いドライバーおいて非常に有用なメリットです。
また前述の様に無理して使う事も多いので、いくら消耗品と言えどもあまりに壊れる頻度が高いと費用も馬鹿になりません。
使い分けて各ドライバーの頻度を落として工具の寿命を伸ばす事が結果として費用が安く済むと思います。
さて、プラスドライバーの選び方ですが、自動車の場合、プラスネジが使われてる場所が圧倒的に多いのが内装です。ほとんどの使われてるネジが内装だと思います。
プラスドライバーを選ぶ上で重要なのは先端の形状とグリップ。シャンクの形状ですね。
先端部の形状はスリット入れたり、表面加工したり、先端部の寸法精度を上げたりと各社色々やってますが、様は先端部でいかにしてμを稼ぐかという事ですね。
そういった意味では先端部は摩耗してくるので、ミゾ付きの先端仕様は摩耗してくると一気にμが稼げなくなり性能が一気に低下するのであまりオススメしません。
グリップの形状に関しては主に三つあり、グリップ部しっかりと握れて比較的太めな力がかかる『パワー系』(ktc、wera、vesselメガドラ等)グリップが細く、早回しに向いている樽型系(PB等)、グリップの後部が太く、グリップの前部が細くなっており、先端側で早回し、後端でしっかり握れるティアドロップ型(hazet、mactool等)があります。
各グリップ形状にプラスして、グリップ部に滑りにくい材質を使用したり、木柄等の質量の軽い材質を使ったり、スリットを入れたりと各社特徴を出している部分ですね。
個人的には基本、プラスドライバーのグリップ選びにおいて重要なのが『押し回ししやすい事』と『早回ししやすい事』が重要だと思います。
よく鉄棒を握る様にドライバーを握って『良い、悪い』をいちいち語る人がいますが、はっきり言ってそういう人はドライバーでネジを回す頻度が極端に少ない人ですね。
工具云々より工具の使い方からドライバーの使い方から学んだ方が良いと思います。
プラスネジでサビで固着したネジ、オーバートルク等で融着しているネジ等…
特に滅多に出てきませんが左記の様な状況の+3番のネジ等は押しながら回さないとまず回りません。
プラスネジはドライバー先端部とネジ部+ミゾのμがネジのおねじ部と部材のめねじのμを越えると緩むので、目安として押す力を約7割、回す力を約3割で使うモノという事を意外に知らない人が多い気がします。
先端部加工やグリップ形状等のスペックが生きてくるのはその後の話ですね。
とにかく押しながら回す。
これがプラスドライバーでは必須な使い方です。
もう一つはだいたいプラスネジというのは複数本で部材を締結している事が多いので緩める or 締めるの作業が連続して発生します。
ここで大事ななのが回しやすいグリップ形状とグリップの重量。
グリップはもとより、重量は軽量であるほど作業中に手が疲れにくいです。
そんな理由から実際に使うシーンを考えながら『押し回ししやすい事』と『早回ししやすい事』を気にして選ぶのが良いですね。
グリップは私もドライバーを選ぶ上で最重要している部分でもあります。
シャンクに関しては六角形状と丸軸形状があり、丸軸に比べて六角形状の方がねじり方向への剛性が強く、グリップ部との接合も良いという部分はありますが、反面キャブやISCV等でのサービスホールが狭い部分でシャンクの角が引っかかるというデメリットもあります。
正直、丸軸であってもねじり方向の強度は各社十分出ているので、丸軸の方がメリットが大きい気がしますね。
またボルスターに関しては付いている方が良いと思います
で、ドライバーでまず買わない方が良いのが、snap-on、hazet。
代理店のアホみたいな値段設定もありますがwやたら高いくせにこの二社は特に日本のプラスネジと相性が良くありません。理由は先端部が一般的なドライバーより尖っている為、プラスネジのミゾにドライバー先端部がきちんと嵌合しないので、非常にネジを舐めやすいです。
一時期、snap-onが自動車整備士の中で流行した理由はバンセールスの善意でドライバーが破損した場合、無償で交換していた事が大きいと思います。
基本的にアメリカメーカーのドライバーはシャンクとグリップ部が分離でき、グリップ部にシャンクを打ち込んで使用する為、ドライバーの軸部が破損した場合でもグリップは再使用できるというメリットがあります。
が、実際シャンク打ち変える作業はかなり面倒くさいですけどねw
個人的にメインで超オススメな一本がこれ。
VESSEL ボールグリップドライバーですね。
通称赤ダルマ、電工工事屋に昔から愛されるドライバーで、誰しもが一度は見たことがあるドライバーだと思いますが、傑作の一本だと思います。
オススメは全長300mm、軸長200mmのロングタイプ。
前述の様にプラスドライバーを使う場所が内装が圧倒的に多いので奥まった部分を手元で回せるロングリーチ仕様のこの長さは非常に使いやすいですね。
何と言っても特徴は早回しが非常にやりやすく、グリップ後端部を抑えて押し回しする際にも非常にやりやすい、ラチェットドライバーなんか使うより簡単かつ早くネジの締め緩めができ、先端もしっかりネジの頭に勘合します。
シャンクも丸軸で細いながらも強度出てるのが良いですね。主にこれをメインで使っています。
色々なドライバーを使いましたが、結局このドライバーが一番使いやすいですね。
サブのぶっ叩き用貫通ドライバーでオススメなのが同じく
vesselの貫通メガドラと
PBのスイスグリップ貫通。
両方共に貫通ドライバーとして求められる性能はすべて持ちつつ、軸が丸軸でサービスホールが狭い場所でも使いやすいのが最大の特徴ですね。
vesselは値段もそれ程高くないのが良いです。
で、ドアやプラスチック部分の座台が柔らかく強度無い部分で硬いネジで締結されている等、貫通ドライバーが使えないシーンでのここ一発用に
weraのダイヤモンドドライバーを使っています。
半分趣味的な所もありますが、グリップ部が個人的に手にちょうどフィットして使いやすいですね(^^)
使用頻度も高い工具なので、手に馴染んで使いやすいドライバーは本当に作業が楽になりますよー(^^)
ではまた!旦那(後期型)でした( ̄Д ̄)ノ