
ども!旦那(後期型)っす(゚∀゚)ノ
と言う訳で今回はレンチについてまとめたいと思います。
レンチ...と一言で言っても、一般的なメガネレンチや六角レンチ、コンビネーションレンチ、モンキーレンチやギヤレンチ、ロングストレートレンチ等...
結構な種類があるのですが、今回はメガネレンチ(その名の通り、レンチ両端がメガネの様に12角でボルトの頭を回せる様になっている形状の物)に絞りたいと思います。
例によって、私が思うに工具の選び方の基本は
①使用頻度
②性能、利便性
③強度信頼性、入手のしやすさ
④値段
⑤デザイン
だと思います。
メガネレンチに関して言えば自動車整備をする上でソケットと並ぶくらい、1 or 2を争う程、使用頻度が高い物ですよね。
一部海外車メーカーは除きますが、現時点、自動車で部品の締結に使用されている一番多いネジは六角頭のボルトです。
で、その六角ボルトを緩めるのに私が一番使用頻度の高い工具と言えば、メガネレンチだと思います。
当たり前ですが、一本物でギア等の余計な機構を持たない分、締め付け加減がダイレクトに伝わりやすいという事が一番の理由ですね。
で、メガネレンチに求められる性能と言えば
1)しなり難さ
2)面接触
3)メッキの質
かなぁと思います。
メガネレンチを自動車整備の場合、どこに使うか?と言えば主に足回りや下回り、部品の分解組み付け等に使用する事が多いですよね。
特に下回りの部品は、比較的質量が大きい物が多いので、その辺りのボルトは比較的締め付け強度が高いです。
そんな使用環境でメガネレンチに求められるのは、とにかく第一に『ボルトが緩む事』です。
これが出来ないと話にならないですね。
残念ながら、世の中には結構『ボルトを緩められないショボいレンチ』がたくさん溢れてたりするのですが...w
特に1)のしなり難さは、レンチがしなるとボルトに緩めトルクが非常にかかりにくく、非常に作業する上で一つの壁となります。
ある意味、自動車整備は固く締まったボルトをいかに緩めるかと、いかにボルトにアクセスするかで決まる事が多いですからね...
1)のしなり難さを考慮して硬い材質のレンチに変更するだけでレンチの使用感は段違いに変わります。
非常に作業が安全かつ楽になりますね。
2)の面接触ですが、近年出ているメーカー物や各社工具屋の出しているオリジナル品などは殆ど全て面接触の形状に変わったのであまり関係無いかもしれません。
で、結構重要なのが3)のメッキの質。
まぁメガネレンチに限った事ではないのですが、工具、特にメガネレンチにとってメッキの質は非常に重要な部分だと思います。
正直ソケットなんかは、メッキが剥がれようが削れようがどうだって良いのですがw
(というか使い込むとどんなソケットも軒並み剥がれますw)
メガネレンチの場合、剥がれたメッキは非常に鋭利で危ないです。
大体は素手で作業される方が多いと思いますが、メガネレンチはトルクかけて力をかける工具の一種。万一、手が滑るような事があれば、あっさり指や手を切るので要注意です。
後はメッキの剥がれかかったレンチは錆びるので、錆びが進行した工具は一気に強度が落ちます。
最悪なのがメガネ部分の淵がメッキ割れてそこから錆びて、トルク掛けた時にメガネ部分が裂けるパターン。
割れると一気にトルク抜けを起こし、最悪は車体か地球と勝負を挑む事になりますね。
まず勝ち目はないでしょうw
ゆえにメガネレンチに求められる性能は
1)しなり難さ
2)面接触
3)メッキの質
そんな所に気をつけて頂ければと思います。
後はメガネレンチの種類ですが
【1】いわゆる通常のスタンダードメガネレンチ
【2】ロングストレートメガネ
【3】ショートメガネレンチ
【4】ギヤメガネレンチ
この四つが持っておいて損はないと思います。特に1、2は必須工具ですね。
別途、別のブログで書きますが、コンビネーションレンチ(いわゆる片目片口のスパナとメガネがセットになっている物)は一部を除き、まず使いません。両口スパナをかった方が良いです。
車載工具なんかには便利なんですけどね。
で、おススメのメーカーなんですが、ずばり
【1】いわゆる通常のスタンダードメガネレンチで最高峰なのはSnap-On。
性能は文句なしにトップクラス。作りはアメリカだけに雑ですが何と言ってもしなり難く、群を抜いた使いやすさです。
しいて言うなら、メッキがポリッシュ仕様なので使いづらい人は使いづらいかも知れません。
次に
neprosと
mactools。
この二つも良く出来ています。
ネプロスはメガネのザクリ部分が無く、まっ平らなので、低頭ボルトにも問題なく使用できます。多少材質の関係上重いですが、しなりずらいですね。
mactoolsはスクエア形状でゴツく、角が立っている形状なので手が痛いと言う方が多いのですが、私はあまり気になりません。
個人的には手でぶっ叩く事一番多い工具なので、叩く面積が一番広いmactoolsのレンチは重宝しています。
hazet、Stahlwilleは現行ラインナップサイズ設定が微妙。SIGNETは安価ですが割れる、TONEはメッキの質が悪いし、しなるなのでおススメしません。
お金があるのであればSnap-On一択でも良いと思います。
トータルバランスだとKTC製21世紀Verが一番良いと思います。
絶対的な強度ではもっと強いレンチもありますが、やはりバランスの良さと梨肌のメッキ、値段を考えると驚異的な性能ですね。
【2】ロングストレートメガネも最高峰なのはSnap-On。
このメーカーのしなりずらさは驚異的です。
またレンチを反転させると振り角少なくレンチが掛けれる様にメガネの山の形状を位相してあるのもポイント。
これもSnap-On一択で良いかもしれませんね。
neprosや
mactoolsもそれぞれ利点があり、Snap-Onよりも全長が長い為、高トルクを掛けやすいという利点があるのですが、ロングストレートメガネレンチは他社に比べて圧倒的にしなり難さがずば抜けているSnap-Onで問題ないと思います。
【3】ショートメガネレンチはKTC製21世紀Verがおススメ。
各社出ていますが一番持ちやすく、一番バランスが良いです。Snap-Onにも同様の品がありますがSnap-Onの一つの特徴でもあるレンチのしなりづらさがショートレンチの場合は生かせる部分が無いので使いやすさや耐久性に十分な性能を持ちつつ大幅にコストダウンしたKTC製21世紀Verがオススメですね。
このショートがあるだけで作業はかなり楽になり、エンジンルームや外装などで大きく活躍してくれる工具だと思います。
最後に
【4】ギヤメガネレンチはSIGNETが無難。
これは両頭がギヤレンチ、首振り仕様のが一番使いやすいですね。
SIGNET製が首振り部分の固さの再調整もできて頭も薄く、ギヤのタッチも軽い為使いやすいと思います。
切り替えレバー式では無く、ひっくり返して使うタイプの方がギヤ部分の歯当たり部分の面積多く、耐久性、高トルクに強いです。
シグネット製がいわゆる本締め可能と言っているのこの辺のメカニズムがあるからですね。
(一部ロング仕様のギヤレンチは本締め不可)
メガネレンチを良いモノに替えるだけで作業は大幅にはかどりますよ。
一度お試し頂ければと思います。