
どーも、旦那@S14後期型です(・ω・)ノ
突然ですが、10年間乗ってきたS14を売却する事にしました。
去年の年末に車検取ったばっかりなんですが、昨日、売りました。
平成8年式、走行距離16万7000Km。
自分の理想に合わせて、エンジンは耐久性重視でノーマル。ブーストは定常1キロ。
トラクション重視でリヤタイヤを軸に17インチの10Jを入れ、足は峠でも跳ねない様に柔らかめのバネをダンパーで固めて、アーム類はフルピロ化で動く足にドゥーラックのパーツで各部をボディ補強。決して限界は高くないですが限界超えてもコントロールが容易な乗りやすい足を作りました。
駆動系はローギアで軽量部品を使い操作性&加速重視。
ブレーキは安心して止まる様に操作性は少々シビアになりましたが前後ブレンボを流用。
排気系はマニから全交換。アクセルレスポンスを上げて気持ちいい音を作り、冷却系は各部容量をアップし、サーキットでも連続周回出来る様に。
そして外装は耐久性重視と使い勝手を考えてシンプルに純正オプションフルエアロ&トラクションの最終兵器、ボルテックスGTウイング。
内装は完全に趣味になりましたが、各追加メーターで健康状態を解る様に、デッキその他はフルアルパイン仕様でいい音する様に遊び心も残しています。
我ながら、誰にでも乗りやすく、一般的にテールハッピーになりやすい車をアクセル踏み切れて楽しく、壊れないように耐久性を重視してキビキビ走る基本アンダーステア、アクセルオンで弱アンダー~オーバーステアまでコントロールできる安全でそこそこ速いFR車らしい仕上がりであったと思います。
後はデフの味付けと各部の煮詰めを残すのみで、自分的にも満足いく内容まで仕上がり、特に車に不満も大きな不具合もなく、乗り続ける気だったのですが、今回売却書類にサインしました。
事の発端は軽い気持ちで、車の査定を申し込んだ際、大体の金額は予想ついたのですが、メールで複数社とやりとりしていると、ある会社のみぶっ飛んだ金額を頂きました。
その金額、60万〜85万。
10年前に100万円で購入しましたが、まさか10年経って嘘でも85万と言ってくれるとは。
嬉しかったですね。
装着されているパーツの価値を分からないとこの金額出ないですからね。
昔にこの手の仕事してたので、上記の金額は業者オークションに転売では無く、仕上げて店頭販売で売る店だとすぐに分かりました。
それならば…と昨日、売却する場合の事を考えて書類を全部揃えて、金額が金額であれば即日引き上げても構わない旨を伝えて、自宅に査定に来て頂きました。
一発目に出た金額は60万、修復歴有(コアサポート交換、インナーパネル右側歪み)なのとA/T改M/Tなのでこの金額との事でした。
…が、来ていただいた営業さんも元S14乗りで響くものがあったのか、買取金額を70万まで、+10万も引き上げて頂きました。
このまま乗り続けて潰すつもりでしたが…
感じの良い人だし、そこまで出して頂けるならと、その場で売却を決めました。

程度、年式、何より走行距離考えたら十分過ぎる程な買取金額だと思います。
一方、事前査定で60万以上、と金額が出た時から色々と乗り換えを考えてgooとかカーセンサーとか見てたんですが…
昔からドイツ車には一度乗ってみたいと考えてましたが、今を逃してリーズナブルに他に乗り換え出来るタイミングないなぁと。
以前より、外車に乗り換えるならBMWと決めてました。
ベンツのC、EクラスとかアウディのA4とか昔に比べてかなり良くなりましたけどね。
ただ、どうせならやっぱりエンジン屋BMWの直6エンジンを味わってみたいと。
ドイツ車のあの箱の質感、剛性感、直6エンジンの質感、吹け上がりは本当に心を奪われます。
当初は、そのままスポーツ路線でE36かE46のM3でも乗ろうかなと思いましたが…やはり色々調べると高いw
やはり古いBM乗ってる人ほどお金持ちですねwww
で、普通のセダンでも普通は5シリーズなんでしょうが、最近の5シリーズだとかなりボディがデカイんで、やっぱり乗るなら3シリーズ。
装備的にも一代前のE90のLCI(後期)が狙い目。
セダン乗るならMスポーツではなく、ラグジュアリー思考でノーマル+αでしっとり乗りたい。
Mスポーツは足はしっかりしてますが突き上げ感等、乗り心地はあまり良くないですからね(ー ー;)
内装もスポーツに振ってるんでチープだし。
乗るなら充実装備の後期325iのハイラインパッケージだと決めました。
年式古いとBMWは壊れた時の修理費が半端じゃないんで…w
そしたら、良いのが横浜の都築にありました。
6年落ち 2010年式 BMW E90 325i LCI ハイラインパッケージ。
現行F30より1個前、5代目3シリーズ、E90型セダンのLCI。
2008/11に国内モデルはビックマイナーチェンジしてLCIが出てるが、この車は2010/5以降、さらにLCIがマイナーチェンジしてエンジンが3L化したモデルで、いわゆるLCIの最終型。
325っていうくせにエンジンは直6E/gのN53B30A直噴リーンバーン3リッターエンジン+M/Tモード付き6A/Tです。
LCIマイチェンでなぜ330iって名前変えなかったBMW。面倒くさかったのかw
オークション評価点4点。goo認定も内外装星4つ付きの綺麗な車でした。
色もブラックサファイヤでメーカーオプションカラー。やっぱメタリック入ってると黒はカッコいいっすね。
そして希少なオプション装備、サンルーフ付き。セダンにサンルーフは絶対。天井が低くなろうが、ボディ剛性落ちようが、カッコ良ければそれでいいんですw
何故か記録簿、取説等の書類はなかったですが12カ月点検とかはヤナセに入れてる謎の車w
今は全部車体番号で整備記録残るのであれですが、多分前オーナーが記念にか、書類を渡さなかったんでしょうね。
車両総重量が1800kgあるのに実燃費はリッター10以上、高速だともっとかなり伸びるらしい。
日本投入が遅れたエンジンですが性能は良いようです。
直噴エンジンというと一昔前の三菱のGDIやトヨタのD4を思い出しますが(アイドリングの不具合半端じゃなかったですからね…)
BMWの直噴は、昔のに比べるとだいぶ良くなったみたいですね。
この後継のF30はプラグインハイブリットまで出ましたがw
何より驚くのが、このE90、生産工順が南アフリカとの事Σ(゚д゚lll)
主力の3シリーズをアフリカで…いやいや、BMWって凄い事をやってますね。
E90のLCIは販売期間が2010年05月~2011年12月と約1年6ヶ月と非常に短い車。
特にこの頃、2008年のリーマンショックで世界的な大不況に陥り、自動車業界は長引く円高に悩まされながら、ようやく景気が上向きかけた時に起きた、未曾有の大震災、2011.3.11。
地震、津波、火事、そして原子力発電所。
エネルギーというものが、人に牙を向いたあの出来事から丸5年。
私は直前まで神奈川県の県央部にいて、震災時は東京の市部に引越しした直後でしたが、あらゆる店から、あらゆるモノがなくなり、輪番停電、放射能。少ない被害でしたが、初めて被災というか、地震による影響を受けました。
あの頃は民主党政権でしたが、今では自民党に変わり、ねじれ国会なんて言葉も聞かなくなりましたね。
世の中もテレビはアナログ放送が地デジに、携帯がスマホへ、結構変わってきましたが、未だに復興は道半ば。むしろスタートラインに立てたかどうかという所。
あの時の、この国が潰れかかった時に販売されていた車です。
私にとってもこの頃は仕事、結婚、人生で1番と言っても良いくらいのターニングポイントがあった時期。
あの時の気持ちとかあった出来事を忘れない為にも。
予算にも入るし、乗り換えるなら良い年式かなと思い、査定と並行して事前にローン審査とか、出来る事は郵送でのやり取りでお願いしていました。
…で。
無事に土曜日の夕方に良い金額で売れたので、その足で即BMWがある横浜へ。
試乗させてもらい、即決で決めてきました。
ベンツでもなく、アウディでもなく、VWでもなく。BMWに乗る。
いまや3シリーズはCセグメントからDセグメントですが、上記メーカーの様な高級車では無く、BMWの高性能車に乗って、車というものをもっと考える。
30代は、これで行く事にしました。
S14。
峠、首◯高、サーキットで走る事はもとより、東京、神奈川、埼玉と三県を跨いで10年乗り続けた車。
独身時代から結婚まで、俺の20代前半~30代前半をずっと一緒に過ごしてきた車でした。
買った時は電装系がボロボロで、テキトー配線、アクセル踏めばすぐにケツが出るテールハッピーな感じでメッタメタな車でしたw
前のS13が事故って廃車にした24時間後にこれを買ったのですが、どうせ事故って、長くは乗らないだろうと思ってたんであまり深く考えなかったんですがw
色々と直して、考えて、じょじょ走る喜び、イジる楽しさ、いたるところが壊れて金銭的にキツい時も多々ありましたw
あれから、気づけば十年。
若い頃からあれだけ走り回って、無茶や無謀を繰り返しましたが、大きな事故も無く、運よく五体満足で俺を降ろしてくれました。
そして次の車の購入資金まで捻出してくれた。
まさかこの年で、安いながらも新しめなBMWに乗れると思っていませんでしたが、最後の最後までS14はミラクルを起こしてくれました。
埼玉のカーショップリードさんで板金塗装、エアコンとかの修理、各部メンテナンス後に店頭販売するそうなので、きれいになったこのクルマで是非とも、次のオーナーにもアクセル踏み切る楽しさを感じてくれたら良いなぁと。
部品バラした時に、『あぁ、ここまで考えてたんだな』と感じてくれる時があればいいなぁと。
もっと色々な人に手を入れてもらって、その身が続く限り、そういう場所で走り続けて欲しい思います。
また、このみんカラを通じて、本当に様々な方々と情報交換や色々な話をさせて頂き、私自身もすごい楽しく、カーライフを送る事が出来ました。
シルビアの改造から、時には人生相談まで。
みんカラとこのS14を通じて、たくさんの方と交流させて頂き、暖かい言葉やアドバイスを頂きました。
この場を借りまして、皆様に御礼を申し上げます。
本当に、どうもありがとうございました。
10年。
あっという間だったけど、この車は俺の分身でした。
この車のおかげで何度助けられて、どれほど人生豊かに、楽しく過ごせたか。
人の価値観が変わる程、様々な事を与えてくれた車でした。
…この車がしゃべったら、何て言うんでしょうね。
『何だよ、結局降りるのか』と言うのか、『お疲れさん』と言ってくれるのか。
それは10年ぐらいしか乗ってないんじゃ、解らないのかも知れませんが…
俺から言える事はこの一言に尽きます。
S14。10年間、本当にありがとう。