
色々足回りいじっている中でチャレンジしてみたのがバンプラバーセッティング
要するに柔らかいバネとバンプラバーの組み合わせでタイトコーナーではしなやかに、高速コーナーではバンプラバーが潰れてハイレートみたいな安定感を得て良いとこどりを狙う。
そんな理想的なのを考えてたわけですが、現実はダメダメな足になりました。
以下はスピリットバンプラバーというゴムのバンプラバーを使った経験での話です。
原因1 :そもそもの許容耐荷重が減って本末転倒
リア80mmのストロークのショックに50mmのバンプラバーを入れて10kのスプリングを入れた場合、86だと大体1Gで30mm縮むので1Gでバンプタッチしてる。
そこから本来なら50mmストロークする余裕があるけどバンプラバーがあるせいでフルバンプするまで30mmしか縮まない、つまりスプリングの10k*30mmで300kg+バンプラバーの耐荷重が60kg
合計でMAXの耐荷重は360kg
対してバンプラバーレスだと丸々50mmストローク出来るのでスプリング10k*50mmで500kg
MAX耐荷重はバンプラバーレスの方が良い
360kgの耐荷重って充分に感じるかもしれないけどハイグリップを履かせるとギリギリアウト
余裕がないのでフルバンプした瞬間破綻してえらいことになる。
原因2:ショートストロークがさらにショートになる
純正脚みたいにロングストロークのショックに長くて柔らかいバンプラバーを入れるならストロークは確保出来るけど、現状だと30mmしか縮みません。
これしか縮まないと相当出来の良いショックアブソーバーでないと適切な減衰の立ち上げが間に合わず、すごい硬いかスカスカになっちゃう。
それに縁石に乗ったら物凄い突き上げを食らって不安定になってしまいます。
原因3:美味しいレンジが狭すぎる。
レースの様なレギュレーションがあってコースやタイヤが決まっているならばいざ知らず、コースやタイヤがその時によって違う我々の様なアマチュアの遊びでは1輪にかかる最大荷重がコロコロ変わるので「決まった」という瞬間があっても簡単な条件の変化で許容荷重を上回って踏めなくなる。
じゃあもっと限界が上がる様にバンプラバーを短く、硬くすればいいかというとそれも悪で、特性が急に変わるのでフルバンプした時と挙動が変わらなくなって、本当にショックの保護的な意味しか無くなる。
うん、無理
ショックアブソーバーを最初からバンプラバーを活用するための設計にしないと駄目でしょうね。ありものでなんとかしようとするとハマる。
エンドレスが発表したMBRとかいうバンプラバーに希望があるかもしれないです?
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2024/01/15 15:13:34