
お待たせ?しました。
試作鬼グリップタイヤを筑波サーキットコース1000でテストしたので結果を報告します。
まず結論から言うと凄いタイム出せます!
まさにジェネリックA052と言うべきくらいのタイムが出せました。
A052 265/35R18での自己ベストが仮想タイムで39秒6なのに対して、試作鬼グリップタイヤ265/35/R18はコンマ3落ちの仮想ベスト39秒9が出せていました。
仮想ベストというのは私が上手く纏められず、実際のタイムがそれほど変わっていなかったのでそう書きました💧
次にタイヤの外観の特徴
パターンが微妙に違いますね。

試作タイヤでは外側の溝が省略されてるのと稲妻状の溝が大きくなってますね。

こっちが従来型
外径約640mm
横幅
接地面で230mm
サイドウォールまで測ると265mm

実際の接地面が少なく、引っ張りタイヤみたいになっちゃってます。
剛性出すため?
タイヤの温度と空気圧の変化
外気温0℃ 路温-1℃
走行前タイヤ温度と空気圧
フロント 左0℃
1.6kPa 右0℃ 1.6kPa
リア 左0℃ 1.6kPa 右0℃ 1.6kPa
走行3周目
フロント 左22℃ 1.9kPa 右17℃ 1.8kPa
リア 左23℃ 1.8kPa 右17℃1.8kPa
走行7周目(ベストラップ)
フロント 左52℃ 2.0kPa 右32℃ 1.9kPa
リア 左35℃ 2.0kPa 右32℃2.0kPa
走行11周目
フロント 左57℃ 2.2kPa 右39℃ 2.1kPa
リア 左47℃ 2.1kPa 右34℃2.1kPa
温まりは早く、タレが来てもそれほど大きなタイムダウンはしないものの、タレ始めるのは早い印象です。
問題なのは左フロントの温度変化です。
TC1000は左フロントの負荷が大きいとはいえ、ここまで極端に左フロントだけタイヤ温度が上昇するのは不自然でした。
おそらく、一定以上の荷重がかかった状態でタイヤに舵角をあたえると摩擦抵抗が異常に増えて発熱してるのではないかと思います。
根拠は走行後の左フロントの状態

抉れてますね
センターが剥離しています。
1コーナーでブレーキングとターンインをオーバーラップさせたときにA052のつもりで突っ込むと舵をきり増した所でハンドルに異常な抵抗を感じたのでそのときに剥離したと推察しました。

右フロントタイヤ
前後の他のタイヤは比較的きれいに減っています。
グリップ性能はいいですが、もう少しセンターリブを強化するかトレッドパターンを変更するかしないと剥離問題はついてまわりそうです。
ただ、走らせ方を変えたらマシになったので人によっては剥離まで行かないかも。
タイヤのグリップ感については縦が強く、横はそこまで強くない(と言っても十分食う)
斜めもしっかりあって扱いやすい。
そんな印象です。
A052の様に横グリップ一杯に使ってタイム出す走り方だと明確にタイムが落ちました。(最終コーナーだけでコンマ3落ち)
一旦剥離したタイヤをリヤに回して2枠目も走行しました。
今度はタイヤに無理させない様に走らせ、引っかかってベスト逃したものの、ベストを更新しそうな勢いのタイム40.03秒が出ました。
TC1000で1本2万以下のタイヤ使って39秒台が狙えるのは破格です。
マネータイムレシオなんて指標があったら優勝でしょうね!

剥離したタイヤの2枠目の走行後
溶けて綺麗になった気がしましたが、明らかにボコってます。
いつまで走れるか心配です。
今回は3枠走りましたが、タイム落ちはコンマ3〜4くらいです。
普通に優秀だと思います。
タイヤの特性的に面圧かけてしっかり路面に食いつかせると一気にタイヤの温度が上がる印象です。
コレが極端で良くも悪くもある。
恐らく、夏場の路温が40℃超えてくるところだと一気にタレが来てドロドロになる気がする。
タイヤカスも12DTYPE-Aですか?と言うような可愛くない張り付き方で、冷えるとカチカチになってタイヤ本体と見分けがつかなくなるし、マルチツールも歯が立たないくらいガッチリくっついてました。

いかにも取れそうなでかい塊もペンチで取れないレベルで張り付いてます。
センターリブ以外の摩耗は普通だったのでセンターが強くなれば最強のタイヤに仕上がると思いました。
カー!他のサーキットでもテストしたかったんだけどなー!
このタイヤの状態じゃ続けらんないなー!
残念だなー!
オワリ
Posted at 2022/01/14 07:52:33 | |
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