
学生時代にホンダ・エルシノアMT250でツーリングしていた時の話です。名古屋にあった愛知県青年会館ユースホステルに宿泊した時、そのユースホステルがビジネスホテルの様に、ひとつひとつの部屋が個室になってた事に驚きました。その頃の私はユースホステルに生き甲斐を見出していたので、これじゃ、ホステラー(宿泊者の事です)相互のコミュニケーションが取れないな・・・。と思ったものでした。
そこで私は各部屋に呼び掛けて、私の部屋に招き入れてトランプの大貧民大会を開催したのでした。当時、この大貧民と言うトランプゲームはユースホステルで定番の様に流行っていました。総勢、10名以上の人数にもなりましたが、大人数でやる大貧民もそれなりに楽しいものがありましたね。そこで大阪と千葉の男女が仲良くなり、翌日に犬山で再会してグッと仲良くなったそうです。(後日、聞きました)
私は、その後、大学の卒業が迫った1月に京都に居ながら京都のユースホステルには宿泊した事がない事に気づき、1月下旬のある日、試しに宿泊する事にしたのでした。そして、選んだユースホステルは大原三千院や寂光院で有名な、大原の里にあった大原ユースホステルでした。
そこで、ヘルパー(ユースの手伝いをする役目)が居ない事を知り、自らが率先して他の宿泊者を盛り上げて楽しい時を共有しました。と言うのは、その頃には既に日本各地のユースホステルを渡り歩き、かなりユースホステル慣れした猛者にもなっていたのでした。
四国で知り合った阪大院生とは、またヘルパーが出来そうなユースが見つかったら一緒にやろうな!と口約束をしてましたが、連絡しても繋がらず(シアトルにアルバイトに行ってました)、学生相談所でジャスコの棚卸しのバイトを斡旋してもらった際、一緒に仕事をして意気投合した同じ大学の他学部の学生と大原ユースホステルでヘルパーをしようと言う話で盛り上がり、ユースホステルのペアレント(経営者)に相談したのでした。
すると、ペアレントも快く受け入れてくれたので、2月11日からボランティアの通いのヘルパー(本来は住込み)として、主に夜のミーティングと翌日の大原周辺の観光ツアーを始める事にしたのでした。最初は慣れてない分、色々と紆余曲折はありましたが、その内には、今の大原ユースホステルは面白い!愉快な2人組が繰り出す漫才は絶品と評判が立ち始め、毎晩、大入満員状態でしたね。
そんな時、愛知県青年会館ユースホステルで出会った2人と再会したのでした。あの時に、私の呼び掛けで集まった大貧民大会で知り合って、翌日に犬山の明治村で再会して、正式に付き合う様になったそうで、大原ユースホステルで再会した時には婚約中でしたね。ユースホステルがきっかけで結婚したカップルも多いと聞きますが、正にそんなカップルでした。そのまま結婚していたら良いのですがね。
そうして、この大原ユースホステルで知り合ったホステラーは、2月11日〜3月27日と言う僅かな期間でありながら2000名を超えました。当時の私達の「お・も・て・な・し」はそれなりに徹底してました。ユースにホステラーが到着した時から帰るその時まで密着サービスを展開したのです。近隣のお食事処や土産物屋とは人数を連れて来る条件でユース料金を飲んでもらい、連泊者が居れば、一緒にユースホステルに帰り、ミーティングも連泊者対策として変更してました。
帰る人がいれば、その都度、全員を引き連れてバス乗り場に行き、万歳三唱で送り出し、他のユースホステルに行く人がいれば、バイクで送ったりもしたものでしたね。お食事処では、炬燵の部屋で何時間でも滞在しても良い言われてもいましたね。今でも良い思い出ですね。
※ 写真は京都の宇多野ユースホステルです。
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2019/06/21 14:25:38