
2022年3月20日は午後から、例によって近隣の公園にアマチュア無線に出掛けました。流石の日曜日で、到着した直後の駐車場はスペースが無い状況でしたが、丁度、帰る車の空きスペースに潜り込む事が出来たのでラッキーでしたね。同公園はテニスのコートや管理棟内には卓球場、少し離れた場所には野球場を有するエリアで、桜のシーズンには道路端にも関わらず、弁当を広げて花見をする利用者もいる人気の場所でしたから、休日は割と厳しいと感じて敬遠気味でした。しかし、連休の中日でアマチュア無線も賑やかかも?との期待感で出動した移動運用でもありました。衆人環視の中、粛々と準備に勤しんだ私でしたが、アンテナを設置する時だけは奇異の目に晒された事は言うまでもありません。
準備が整って、今も昔も人気のバンドである40mバンド(7MHz帯)に音声による交信を始めようとして、受信を開始すると結構なノイズが出ていたので、一気に気持ちが萎えて行きます。気分を切り替えて、他のバンドを覗いたものの、やはり状態はイマイチだったので、ここは、3月17日に続く2回目となるFT8(アマチュア無線のデジタルモード)をするしか無いと考え出しました。これがFT8の運用以前であれば、意気消沈の体で帰宅するしかありませんでしたから、選択肢が広がった分、儲け物だと感じていますね。この日のFT8の運用は、初回に経験した受信の枠内が朱色に染まった事で慌てた反省から、朱色に染まる=私を呼ぶ信号を逆手に取って、それらの局を順番にダブルクリックして交信する事に集中する事にしたのでした。
FT8をスタートさせて暫くは無線機のパワーを、初回と同じ5ワットにしていたものの、途中で無線機の最大出力である10ワットに変更して、貰えるレポート(信号強度)に差がどれくらいあるのか検証する事にしました。初回の交信でマイナス17デシベルでしたが、10ワットに変更した事で信号はプラスに転じて、プラス17デシベルとなりました。実は元々は大した差は無いと考えていましたが、送られて来た「eQSL」を見ると意外と効果があるなって感じています。FT8でデコード(デジタル信号を文字に変換)が出来た記録としては、ネットによると、マイナス24デシベルと言うものがあるので、パワーを5ワットから、まだ下げても良い事を示しており、今後は限界を探るではありませんが、昨日のFT8運用は、パワーを下げて運用する為の資金石となった事は確かな事実としてありました。
結局は初回の18局を凌駕した42局との交信に成功しましたが、その多くの局が「eQSL」ユーザーであった事は精神的に良かったですね。それと、今回も交信記録にない局からカードが届いていましたが、そこである発見をする事になります。実は、その交信記録がない局に対してメールを送る機能がある事を知るのでした。しかも、いくつか選択肢がある中、「交信記録がない」を選択すると英文の例文が既に備わっていて、その文面が「〇〇局さん!貴方からカードを頂きましたが、こちらには交信記録が無いので調査して下さい」みたいなものでした。初回は、同様の無線局には、JARL(日本アマチュア無線連盟)経由で紙QSLカードを送付しましたが、これからはeQSLのメール機能を使って言い訳しようと思いますね。笑
それと、交信中にひとつ発見がありました。初回の運用時には、野外の運用の為、ネット環境が無いことから、自局電波の到達距離や信号強度をリアルタイムでモニター出来るサイト である「PSK Reporter」を閲覧が不可能であったと言いましたが、昨日の運用では、スマホのテザリング機能(Wi-Fi機能)をオンにして試してみた次第です。私のスマホはiPhoneですが、契約はUQモバイルです。UQモバイルにはパケットを全く消費しない「節約モード」があり、そのモードの状態でテザリングしてPSK Reporterが閲覧可能であるか?の検証をした訳なんですが、結果としては、パケットを消費しない節約モードにも関わらず、意外と使えると言う感触を得ました。ノートパソコンが17.3インチサイズのせいか、多少のもたつき感は否めないものの、パケットも減る事がなく使用出来るのは有り難いと感じています。
あとは、FT8で様々なバンド(アマチュア無線の周波数帯)での交信実績と、日本以外の無線局との交信をするだけですが、当初は、海外の局とのFT8を難しく考え過ぎていて、WSJT-Xソフトに元々登録してあったCQ(不特定多数の無線局を呼び出す符号)の文言を「CQ DX=不特定多数の海外の無線局を呼び出す符号」に変更しなければ電波は出せないと思い込んでいました。しかし、その方法はこちらからCQを出す場合に限られる事に気付くのですね。つまり、外国の局のCQに対して応答するなら問題ないじゃん!と言う理屈ですね。勢いづいて、3月21日もいそいそと同公園に出掛けた次第です。公園に到着して準備を完了させて、いつもなら40mバンド(7MHz帯)の国内周波数である7.041MHzを受信するところ、本日は最初から17mバンド(18MHz帯)の受信からスタートしました。しかし、何故か信号が皆無だったので「あれれ?設定をミスった?」と思いながらも15mバンド(21MHz帯)にシフトしても、こちらでもシーンとした感じで、一気に拍子抜けします。
仕方ないので仕切り直し的に、いつもの40mバンド(7MHz帯)の国内周波数に合わせたところ、嘘の様に続々と受信されて来たのでした。つまり、海外の局が出て来ない事には、そのCQに応答する事も叶わないと言う事実に直面した訳ですね。その後は、いつものパターンで運用するのでは芸が無いと思い、この日の運用は思い切ってパワーを「2.5ワット」に絞ってみる事にしたのでした。すると、5ワットや10ワットの時と変わらずで、順調良く31局との交信が成立しました。自宅に戻った私は、例によって、ログ(交信記録)をeQSLやTQSLのサイトにアップロードしました。そして、夜になってeQSLのサイトで到着した交信相手のカードを確認したところ、本日の信号強度は2.5ワットのローパワーでありながら、最大でマイナス22デシベルと言うレポートがありましたが、しっかりデコード出来ていたので、日本国内のFT8であれば、ローパワーでも充分だなって感触を得たのでした。。
話が前後しますが、3月23日は大型二種免許の更新で忙殺されていた為、アマチュア無線は運用しておりません。(別ブログ参照願います)
3月24日は朝から車で京都に向かいました。目的としては、5月に京都の由緒ある神社で挙式する末娘の、化粧&ヘアーセットの事前チェックが3月25日に実施される際、家内も同伴すると言う話になり、ついでに挙式が行われる神社の下見も兼ねよう!との話になった事で発生した移動でした。娘はその翌日(3月26日)にもサポート会社との打ち合わせがありますが、そちらは娘が単独で向かうのですが、そのアッシーも確実に私の車って話ですね。(娘は3月27日の朝に関東の自宅に戻りますが、最寄りの地下鉄駅までの足も当然私ですね。笑)しかし、アッシー扱いの私にもプランがありました。それは、これまでは自宅のWi-Fiを使用してのD-STAR(アマチュア無線のデジタルモード)で比叡山430レピーターを介しての交信だったものを、今回は実際に比叡山に登って運用すると言うものでした。比叡山には昔、白川通りにある登り口から登った事があったので、京都市内を見渡せる無線には絶好の位置と言う認識があったのですね。
京都には古くから「借景」と言って、例えば、寺の庭先から見える比叡山を、庭の景色として愛でると言う技法が取り入れられています。(修学院離宮,円通寺などの庭園がその代表的な借景の庭として有名です)つまりは、比叡山は京都市内からも常に見る事が出来る手軽な山でもあるのですね。ですから、その逆もロケーションとしてはアマチュア無線に最適って話なんですね。頂上には天台宗の総本山である比叡山延暦寺があり、かなり前に行った記憶では無線が出来るポイントはいくつもあったと言うイメージです。(以前は家族で延暦寺に行きました)その事前の準備ではありませんが、3月24日の夜は家内の実家の駐車場において、京都市内の無線状況を確認する為に車のルーフにCR8900(29MHz〜430MHzまでカバーするモービルアンテナ)を設置して、受信やアンテナと無線機の整合チェックを実施しました。家内の実家はロケーションが山々に囲まれた谷底の様な場所のせいで2mバンド(144MHz帯)の会話しか聞こえませんでしたね。やはり、ロケーションの良い場所に行くしかないようですね。
またまた話が前後しますが、JA6OTC/1さんのYouTubeチャンネルを見てその存在を知った事で、3月21日に「特集 FT8運用を楽しもう」と題した「CQ ham radio 2022年4月号」を約40年振りにAmazonで購入しました。それが到着したのが3月23日だったので、そのまま、パソコンバックに入れて京都に持って来ましたね。久し振りとなったCQ誌を手に取って思った事は、随分とスリムになったものだな。でしたね。当時の印象は分厚いイメージでしたが、その大半が宣伝ページだった記憶もありましたが、それも単なる記憶違いだったのかもですね。本の内容を見ると、実に充実したものでした。全てがカムバック無線家として知りたい事の宝庫であり、また、じっくりと読んで行きたいと思っています。初回のFT8で連携ソフトである「JTAlert」と「JTLinker」がダブルでハムログ(交信記録)に記帳指示が出た事が解決出来れば?とも考えています。
以前、Amazonの検索窓に「FT8」と入力したところ、同誌の2021年8月号の付録で付いていた「FT8入門」がヒットしたものの、価格が7938円よりと言う法外なものでした。私が今回購入したCQ誌は僅か990円です。本当に足元をみた商法に怒りが湧いて来ますね。でも、今回、特集になったFT8の記事で、そんな悪辣商法に引っ掛かる人が少しでも減ることを期待しています。では、相手と会話しないモードであるにも関わらず、そんなに大人気なのかと言いますと、音声では拾いきれない微弱な信号であっても交信が成立する。逆から言いますと電波の伝搬状況が最悪の時とかの、パワーがコンディションにより減衰されて微弱な信号になっても交信が成立する可能性があると言うメリットがあるからですね。とにかく爆発的にFT8ユーザーが増えています。
現在、2022年3月25日の13時過ぎです。京都駅で末娘と合流して、河原町通りから三条通りに左折して通り沿いのショップに送って来ました。久し振りに三条通りを通りましたが、道幅が狭い上にメルセデスベンツ等々の車が、ギリギリで通って行くので、2人を降ろすのも苦しかったです。オマケに通りがかったパトカーには、そんな場所で停車するなと怒られる始末です。帰りは河原町御池辺りまで自力で来てもらわない堪らないな。って身に染みてます。胸算用的には末娘と家内が化粧とヘアーセットの打ち合わせに行ってる間に、どこかの平面駐車場で無線でもしようと考えていましたが、とてもそんな状況ではありませんでした。しかも近くに存在する有料駐車場は地下でした。しかも、明日(3月26日)の京都市は降水確率100パーセント予報です。一日中、ダウンロードして来たAmazon prime videoを観て過ごすしかないようですね。
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2022/03/25 17:30:48