
私は「餃子の王将」の大ファンです。会社の上司からは、就職先を間違えたなと、よく揶揄われたものでした。京都で学生を始めた頃からの、自他共に認める京都王将ファンですから、王将には格段の思い入れがあります。学生の頃は京都上賀茂にある御園橋店に通ったものです。その多くのタイミングは、王将の2~3軒隣にあったゲームセンター(インベーダーです。笑)に行くついでに、食べに行く事が多かった気がします。当時の王将の多くは、厨房の従業員が見えないくらいに、黄色のスダレ状のメニュー(定食)をカウンターを覆っていました。
今も昔も、京都は学生の街です。大袈裟な表現ではなく、長期の休みとかには、王将を含めて、京都市内の学生がマジで減っていた印象ですね。当時の京都王将は、京都市内にしか無かった事もあり、主に学生をターゲットにした、メニュー展開だった気がします。今でこそ全国展開して、ファミリー層をターゲットにしてる感がありますが、京都から育った「餃子の王将」は、学生が育てた中華レストランと言えるかも知れません。これは、店舗独自かも知れませんが、学生を目当てにしたイベントも多々ありました。
例えば、「昼のピークに皿洗いを30分間すると、当日の食事が無料」とか、「餃子10人前を30分で食べると無料になる」とかですね。痩せの大食いと揶揄されていた私も、挑戦しようと考えた事がありましたが、挑戦した友人の話で止めることにしました。友人によると、「熱々の餃子で口の中が火傷する上、後半になると餃子の脂分が堪える」との話で、結局、挑戦する事は止めにした事がありました。ちなみに、友人は9人前でダウンしたとの話でした。当時の私は10人前を食べる自信はありました。
学生時代には、主に「貸し物屋」と呼ばれるアルバイトをしていましたが、ホテルの宴会場に看板を設置したり、屋台を貸したり、赤い毛氈を敷いた床机を設置する仕事でしたが、その倉庫が京都市山科区にありました。その関係で、山科区にある京都王将の本店にも行った事がありました。その時は、本店だから気前良く大盛りにしてくれる事を期待したものの、量は逆に少なかった印象でしたね。そんな王将側の姿勢に落胆して、二度と本店には足を踏み入れていません。
当時、こんな話を聞いた事がありました。それは、四国の中華料理チェーンに「どんどん餃子」という会社があったのですが、そこの社長が、京都王将に修行に来ていて、郷里である四国に帰ってオープンさせたと言う話でした。いわゆる暖簾分け的の様なんですが、大阪箕面(会社は兵庫県西宮市)から高松に転勤した頃、当時、丸亀市にあった「どんどん餃子」に行った事がありました。前出のエピソード(噂話)を思い出した私は、期待感を持って店に入ったものでした。
そこに、期待?通りの、昔の王将スタイルを発見します。それは、当時のキャッチ・フレーズであった「早くて、うまくて、安い」でしたが、それにプラスして、どんどん餃子には「汚い」がありました。王将創成期の頃と似た感じで、黄色のスダレメニューを採用していました。私はカウンターに座り、メニューの中から、焼きそばと炒飯、それに餃子を選んで注文したのですが、その時、焼きそばと炒飯のサイズを大盛りにしたところ、横にいた客から待った!が掛かったのでした。
その客は常連らしく「兄ちゃん!大盛りはやめとき!むしろ、小サイズにするのがええで!」と進言して来たのでした。どんどん餃子の従業員も「そうだ!」と言わんばかりに頷いています。私も、その助言に従って、小サイズの焼きそばと炒飯を注文したしました。目の前で調理する従業員を見ていると、半端ない量の調理がされていて、私が驚く姿を見て、その客はドヤ顔で、こちらを見ていました。到着した料理も、京都王将を凌駕するボリューム感でした。善意の第三者の客の助言は大正解でした。
そんな時、厨房に鼠がいた様で、サラリと「ネズミやな」と事もなげに言う姿にドン引きもしましたし、その料理の衛生状態も気にはなりましたが、どんどん餃子の焼きそばも、炒飯も美味い!の一言に尽きました。しかし、残念な事に、肝心の「餃子」が違ったのです。王将の餃子は、餃子自体に味がしっかりついていますが、どんどん餃子の餃子は、何故か味がしないのです。つまり、タレがないと食べられない状態でした。その時は、どんどん餃子の社長は、スタイルばっかり真似して、肝心の餃子の味を修行し忘れたのか?と落胆したものでした。
それから東京進出1号店にも、高校時代の友人と行った事がありました。東京の最初の店舗は、歌舞伎町店だったと記憶しています。開店当初はフルメニューでは無く、王将の中でも定番と言える、餃子や唐揚げ、その他の人気メニューでオープンさせてました。一緒に行った友人は、当時、仕事で東京に住んでいましたが、私に劣らずの大食漢だった事もあり、店内に居た外国人客を意識して、若干のパフォーマンスを加えて、友人と私は、餃子を10人前づつ注文したものでした。
当然として、外国人客からは、20人前に盛られた大皿近くに来て、オーバーアクション気味に驚かれましたが、日本人客からは、「えええーっ!餃子を合わせて20人前??あんた!それは、無謀を通り越して単なる〇〇やで!」と呆れられてしまいました。しかし、私達が、その20人前の餃子を、いとも簡単そうな雰囲気を纏って、黙々と胃袋の中に収まっていく様を見ていた店内の客は、最後の餃子が、私の口に入ったタイミングで、拍手喝采と相成りましたね。
徳島県の阿南市の仕事で出張していた時、休日にわざわざ探して、餃子の王将に行った事がありました。普通に焼そばを注文したところ、何故か、いつもの醤油焼きそばでは無く、ソース焼そばが出て来た事がありました。それまでは、王将の焼そばと言えば、独特の甘辛醤油味の焼そばオンリーでしたから、そのつもりで注文したにも関わらず、ソース焼そばが出てきたのでした。ソース焼きそばでも問題無かったので、そのソース焼きそばを見て、時代の要請に応じて王将も変化して来てるんだなと感心したものでした。
それ以降は、焼きそばを注文する時には、醤油味なのか、ソース味なのかを確認するようになりました。それから、自他共に認める王将ファンの私は、友人に王将を勧める度に、王将はラーメン屋ではないので、ラーメンだけは推奨出来ないですね。と口癖の様に言ってました。しかし、仕事で北九州に行った時、近くにあった餃子の王将に行く機会があったのですが、九州の王将のラーメンが、激うまのとんこつラーメンだった事もあって、以降は、ラーメンも食する様になりましたし、友人にも勧める様にもなりました。
島根県に出張に行った時、近くには京都王将はありませんでしたが、少し走る事にはなりましたが、お隣りの浜田市には、大阪王将があり、仕事帰りに立ち寄った事がありました。大阪王将には、過去に利用した際、餃子にパリパリ感が無く、焼売に似た食感だった事もあり、敬遠して来た事情がありました。それ以降、長年に渡って、友人から感想を聞かれた際には、大阪王将は個人的には推奨出来ませんねと言ってたのですが、島根県の大阪王将を経験してからは、大阪王将は「高いけど美味い」に評価は変わりました。
島根県で訪れた大阪王将は、中華料理店には似つかわしくない、かなりお洒落な雰囲気で、料理の方も割と洗練された品々で、それまでの大阪王将の悪しきイメージを、払拭するには充分なインパクトでした。ただ、それぞれ、個々の料理に関しては、長年に渡り愛顧して来た京都王将に分があると感じるのの、大阪王将も決して不味くは無いと言うのが、現在の評価ではあります。ただ、餃子に関しては、京都王将に比べて小振りであるのが残念ですね。
最近では餃子の王将で10人前は到底無理になりましたが、例えば、7人前の餃子を京都王将と大阪王将で試した場合には、大阪王将は割と容易く達成出来ますが、京都王将ではかなりの苦戦を強いられます。その辺りからも、京都王将の餃子の方が大きいと感じるのですね。それと、京都王将の格安の醤油焼そばに対して、大阪王将の焼きそばは、お洒落感は感じるものの、価格が高過ぎると感じていましたが、現在はどうなのか気になるところです。
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2024/06/10 14:23:12