
その後、Kさんが、9月1日に作成した松の木の大凡の高さや、リアルに測った太さ、それに全体のレイアウト図を見た、ボランティア仲間の熟練者の賛同を得られた事で、正式に請け負ってくれる事になりました。相見積もりという事で、散々に引き伸ばして待って貰った挙句の話で悪いとは思いましたが、苦渋の選択で断りを入れたところ、業者の担当者さんは簡単に「分かりました」と言って頂けたので助かりました。ただ、業者の見積りは、松の木の根元から切断条件ではありませんでした。
それは、様々な業者との交渉の中で、約20m弱の松の木の高さに難色を示す業者が多く、解決策として、枯れた松の木が、自然に倒れても、敷地内の電線に、接触しない高さで切断すると言うように、私が譲歩案を出した事から、以降の業者にも、その前提での話になりました。しかも、切断後の撤去及び廃棄は無しと言う条件にしたにも関わらず、それでも、かなりの高額見積もりでした。近所の親戚からの紹介の業者に至っては、根元からの切断でしたが、他の業者の3倍の見積りを吹っ掛けられた事もありました。
9月23日には、Kさんが、某森林組合のボランティアで知り合った熟練者のMさん(Kさんにとっては師匠と仰ぐ方)を伴って、伐採作業に来てくれると言う事で、9月23日は、9月1日に用意したポカリスエットに替えて、熱中症で救急搬送された病院で推奨された、同じく大塚製薬の「OS-1」を、ドラッグストアで購入準備して、Kさんよりも1時間早く現地に到着して待っていました。9月1日には、ポカリスエットやお茶を、氷バケツに入れて、複数本用意していましたが、それでもKさんが熱中症を発症したので、OS-1にシフトしたのでした。
9月23日に来てくれた熟練者のMさんは、私との挨拶の後、私に伐採して良いエリア(殆ど全てでしたが)を聞くと、「なんか、楽しくなって来たね!」と、Kさんに微笑みかけていました。その後のMさんは、中型のチェーンソーを巧みに操って、その言葉の通りの働きで、次々と敷地内の不要な樹木の伐採に着手していました。一方で、Kさんは主に、Mさんか伐採した樹木を、電動のハサミで、細かく細断しては、フェンス際の廃棄場所と決めた場所に移動させていました。私も微力ながら、Kさんの動きに合わせて運搬作業に従事したのでした。
枯れた松の木は、元々は、玄関横の応接間から、割と離れた場所にある祖母が使っていた「離れ」までの、どの部屋からも、鑑賞可能な築山の一画にある、むしろ、低木とも言える木でしたが、いつの間にか、スクスクと成長して、元々の最頂部から更に枝木が複数本伸びて、約20m弱の大木になっていました。そんな松の木を、根元から切断するには、松の木の周りの樹木はもとより、倒す予定の方向にある樹木は、伐採する必要がありました。既報ですが、Kさんの弁によると、松の木が倒れた際に、樹木があるとバウンドして、枝木の弱い部分が折れて、周辺に飛散して危ないという事でした。
それに伴って、運搬作業に従事していKさんと私は、正面ゲートから玄関に伸びる通路の脇に植えていた、薔薇の木や金柑の木、その他、名前も知らない木々の数々を、私はチェーンソーを使用して、Kさんは草刈り機と電動ハサミを使用して、そのエリアの樹木を一掃する事にして、伐採を開始しました。特に薔薇の木には棘があるので、中々、切ることが出来ませんでしたが、苦労に末に伐採する事が出来ました。その間もMさんは、黙々と、松の木の周辺の樹木の伐採を続け、遂には、松の木の根元も含めて、それまでは、樹木に隠れていた家屋までもが、露わになるレベルにまで、スッキリと伐採が進んでいました。
昼休憩を挟んで、引き続き伐採作業と運搬作業が進められましたが、15時前になり、作業の終了が、Kさんから告げられたタイミングで、Kさんが熱中症になった日にも、Kさんのリカバリー後に、遅めの昼食で訪れた、ファミレスの「ジョイフル」に、MさんとKさんをお誘いしました。私としては、作業後のコーヒータイム程度の気持ちでしたが、私が「何でも頼んで良いですよ」と、Mさんに振ると、Mさんが「本当に何でも良いの?じゃあ、ステーキをお願いします」と仰ったのには驚きましたが、「どうぞ!どうぞ!」と注文したのでした。
Mさんが、速攻で到着したステーキランチを食べる中、Kさんと私は、まだまだ暑い時期だった事もあり、共に「練乳あずき入りのかき氷」を注文して、クールダウンを計ったものの、到着するのが異常に遅く、Mさんが食べ終わった頃に、漸く、到着したのには参りました。それと言うのは、店内の良く効いた冷房で、充分にクールダウンした後だったので、冷たいかき氷は、逆に必要以上に身体を冷やす事になって、直に頭が痛い痛いと言いながら、懸命にかき込む2人の輩がいたのでした。その後、フェリーで帰る2人とはジョイフルで別れて、私は陸路で帰路につきました。
伐採から1週間後の9月30日には、KさんからLINEで連絡が来ました。それによると、次回は松の木の根元から切断するに予定ですが、当初の予定メンバーであった、Kさんと熟練者のMさん、それに高所作業専門の、同じく熟練者のDさんの3人で、10月23日に伺いますとの話でしたが、いつもであれば、日曜日を絡ませるところでしたが、10月23日の水曜日を指定したのには、ある理由がありました。それは、高所作業専門のDさんは、割と気難しい性格の方らしく、とにかくDさんの予定を優先しようとしたからでした。
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2024/11/27 00:11:39