
次に、KさんからLINEで連絡が入ったのは、10月20日の日曜日でした。それによると、松の木の切断を予定している日の、天気予報を確認したKさんが、10月23日の雨の予報を憂慮して、最終的な決定を10月22日の夜にさせて欲しいとの事でした。しかも、何故か、メンバーから熟練者であり、Kさんの師匠であるMさんの名前が消え、当日は、Kさんと高所作業専門のDさんの2人で来る事になっていました。それを読んだ私は、根元からの切断は、熟練者のMさんが担当するとばかり考えていたので、未知の熟練者のDさんが高所作業も切断も担当するのだろうな。と漠然と考えたものでした。
その後、10月22日の夜なってKさんからLINEの連絡が入りましたが、10月23日は雨の予報だった事で、作業日は、翌々日の10月24日に決定すると書かれていました。しかし、翌日の天気は、予報が変わっていて、江田島市は雨の予報ではありませんでした。とは言え、既に予定は動いていたので、変更する事は出来ません。これが、私達が主導する、いつもの草刈りであれば、状況に応じて、フレキシブルに、七変化が可能な話だったのですが、今回ばかりは、Kさんのグループ在りきの作業でしたから仕方ありませんでした。
10月24日は、前日の10月23日に、近所のスーパーで買い求めていた、「お清めで使う2リットルの清酒」と、「ダイソーで購入した伯方の塩」、それに、気温も低めだったので、私と作業者2名分を考慮して「ドラッグストアで購入した大塚製薬のOS-1」を3本持って、陸路で7時前には現地に到着していました。その後、古家の鍵を開けて、中で作業着に着替えて、お清め一式を持って松の木の袂に向かいました。それから、松の木の周囲もとより、周辺の木々にも、お清めの清酒と伯方の塩を巻き、これまでの感謝をお伝えしました。その後は、古家に戻り、あるテストの準備に入りました。
そのテストとは,以前、YouTubeの挿入動画を見て、思わず衝動買いしてしまった「ワイヤータイプの草刈り機の替刃」が、思っていた程には大きくなく、おまけに、いつも利用しているYahooショッピングでも購入可能な事実に愕然とした、件のワイヤー替刃のテストをする予定でいました。しかし、最初に正面ゲートの門を開けた際、9月1日にも、草刈りをしたばかりだったにも関わらず、種が服に付く雑草が、半端なく伸びていた事で、ワイヤー替刃のテストよりも先に、いつもの草刈り機の替刃のままで、正面ゲートから数メートルの幅の道路脇の雑草を刈ることにしました。
私は、普段は家内が使用している草刈り機を手に取り、地面に置いて燃料をタンクに少量の混合燃料を注ぎ込み、そして草刈りを開始しました。すると、少しの燃料であっても、正面ゲート付近の草刈りでは消費する事が叶わず、敷地内にある車用のゲート近くの雑草も、草刈り機の燃料タンクが空になるまで、草刈りを実施する事にしたのでした。しかし、意外と燃料タンクが空になるのが遅れた為、車用のゲート周辺の雑草を、かなりの広範囲で除草する事になりましたが、これが後になって、ある事の助けになってくれたのでした。
燃料タンクが空になってエンジンが停止してからは、古家に持ち帰り、暫く休憩していると、8時過ぎになって、既に上部に引き上げていた車用ゲートから、Kさんと初対面のDさんの姿が現れました。それを認めた私も、直ぐに駆け寄って、初対面のDさんに挨拶しました。Kさんが、「ゲートの周辺を草刈りをしてくれたんやね。すいませんでした!これから着替えをして、早速、準備に入りますね!」と言って、車用ゲートから駐車場の方向に消えた後、ふと、車用ゲートの方向に目をやると、Dさんが軽トラックを車用ゲートから敷地内に乗り入れていたのでした。
前回は、Kさんの車に同乗する形でMさんは来られたので、今回、車ゲート周辺の雑草を、刈り取っていた事で、Dさんの入場が可能になった事でした。私の生家に隣接する大駐車場は、実は無許可と言いますか、過去には一度だけ、菓子折りを持って挨拶をした事はありましたが、今では、なし崩し的な、無断駐車してる場所だったので、これまでにも草刈りに来た際には、極力、目立たない様に駐車していた事情があり、駐車場も満杯には程遠いキャパシティを持っていたので、そんな事も可能な話だったのですが、今回、Dさんが敷地内に乗り入れてくれたので、私とKさんの車の2台の駐車となり、大いに助かったのでした。
KさんとDさんの作業開始に呼応する形で、古家の軒先で、ワイヤータイプの替刃に取り替えた私は、再び、空になったタンクに燃料を少しだけ注ぎ込み、正面ゲートの右側にある狭いエリアで、草刈りテストを実施する事にします。その場所は、毎年多くの実がなる金柑の木がある場所でしたが、結果としては、YouTubeの動画にあった通りで、割と雑草は、根こそぎ除草できたイメージでしたが、不必要に地面を掘り起こしがちになり、半端ない粉塵が舞うという事態にも遭遇した事で、家内にも、面を購入する事にしました。
一方で、高所作業での伐採作業を専門にしている熟練者のDさんは、軽トラから折り畳みのアルミ梯子を降ろして、松の木に立て掛けて、その上部をロープで松の木に固縛していました。それが済むと、再び、軽トラに行き、荷台に置いていた道具箱からハーネスを取り出して、身体に装着したかと思うと、松の木の側まで戻り、ロープを持って、アルミ梯子を経由して、松の木に登り始めました。一方で、Kさんは、黙々と9月23日に、切ったままで放置していた樹木を、電動ハサミで細断しては運搬する作業を熟していました。
Dさんは、枯れた松の木の、元々の最頂部付近に到着してからは、持って行ったロープを、松の木の中心の幹に縛り付け、下に垂らしていました。松の木は、元々の最頂部から、更に、上方向に複数本の枝木が伸びて約20m弱の高さにまで成長した特異な形状であったので、Dさんは、どのポジションであれば、安全に、作業可能であるかを確かめる様に、最頂部付近のポイントを移動しては、その都度、手足を伸ばして、体勢を確認していました。そして、一定の成果が得られたのか、再び、慎重に地上に戻って来ました。
地上に降りたDさんは、Kさんに何かしらの言葉を掛けてから、再び、軽トラに行き、ナップザックを取り出して、OS-1やタオル等々を詰めてから背負い、荷台に置いていたケースからは、電動ノコギリを取り出して、腰にぶら下げて、松の木の下に戻って来ました。それから、再び、Kさんに声を掛けてから、松の木に掛けてある、アルミ梯子を登って行きました。そして、足場として利用する為に、根元を残した枝打ちを実施しながら、慎重に上部に登って行ったのでした。
Kさんは、Dさんが切り落とした枝を、電動ハサミで細断しながら、少しづつ運搬していました。Dさんは、その後も、慎重に枝打ちをしながら、徐々に最頂部付近を目指して登って行き、遂に最頂部付近に到達した時に、昼の12時を告げるチャイムが周辺に流れました。それを受けて、KさんがDさんに「昼だから休憩しましょう!」と声を掛けましたが、Dさんは続行する旨をKさんに伝えて、最頂部付近から、更に上部に伸びる、複数本の枝木を切り始めました。
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2024/11/28 00:25:44