
2017年に定年退職して、最初に嵌ったのは「熱帯魚」でした。定年退職に合わせた訳ではありませんでしたが、それまで住んでいた高台の戸建てから、いつ車に乗れなくなっても生活に困らない様にと、主要駅に隣接したリノベーションマンションに転居したのが、熱帯魚に嵌まる最初のキッカケでした。しかし、餌のやり過ぎであったり、水換えのタイミングであったりの稚拙な素人飼育により、無駄な殺生を繰り返した挙句。遂には熱帯魚の飼育を諦めたのでした。
「次に何をしようか?」と思い始めた頃、長男が「それなら、今度こそ、エレキギターでも始めたら?」と提案してくれました。長男は退職直後にも提案してくれていましたが、その時には乗り気では無かった事もあり、それを固辞して、熱帯魚の飼育に注力したのでした。私が「じゃあ、始めてみようか」と言うと、あれよあれよという間に、複数のエレキギターからシールドケーブル、アンプ代わりにオーディオプレーヤーまで持って来てくれました。
それに合わせて私も、ギタースタンドを買ったりしてましたが、その内には、どうせ始めるならと、ヤマハの「大人の音楽レッスン・エレキギター科」に申し込んだのでした。個人レッスンを経て、グループレッスンに昇格した頃、新型コロナウイルスが世界に一気に広がります。それにより、練習の成果を発表する、ヤマハ内部のイベントも悉く中止される様になり、月に3回程度通っては、講師とのグループレッスンのみの、無味乾燥なものになりました。
そんな中、講師から齎された楽曲を、姑息にも、同じグループレッスンに通う、他のメンバーを出し抜く為に、先行して自主練習を重ねた事がありました。その曲は、ベンチャーズのダイヤモンドヘッドで、辛うじて聴けるレベルの代物でしたが、それをYouTubeにあるハワイの動画と合体させて、YouTubeの動画として保存。当初は、ヤマハのメンバーだけに向けた、限定公開にしていましたが、ある日、限定公開から一般公開に切り替えたのでした。
一般公開に切り替えるに当たっては、演奏風景に、絵画風のエフェクトを掛けて出しましたが、それ以降も、その流れを踏襲したのでした。その後は、元々、大好きだったギターソロに特化させて、稚拙なアップロードを繰り返していた私でしたが、ある日、1年に1回程度、定期的に検査していた膵臓のCT検査で、下肢静脈瘤血栓症が偶然に発見されます。それにより緊急入院となり、首の直近から静脈内にステントを留置して、ワーファリンの24時間点滴となりました。
主治医と話し合った結果、下肢静脈瘤血栓症を発症した原因が、常に座った状態でのエレキギターの練習であったり、YouTube用の演奏動画の撮影であったりの、自己責任の生活習慣によるものだったと判明したものの、再発の可能性もある事から、現在でも、血液サラサラ薬の、お世話になる羽目に陥っています。一方、膵臓の検査は、出張先で「硬水に当たって下痢になった」にも関わらず、初診で膵臓を疑われた流れで、今でも半年に1度の検査を実施しています。
2021年になっても、私のヤマハのギターレッスンや、YouTubeへの動画アップは続いていましたが、コロナ禍で、各種イベントに制約があるギター教室から、徐々に気持ちが離れつつありました。そんな時、1987年から2002年頃までは、趣味の中心にあった「アマチュア無線」に、デジタルモードがあるのを知り、遽に興味が出て来ます。そのデジタルモードを使うと、それ以前には経験した事が無かった、自宅での運用が可能になる要素がありました。
私がアマチュア無線を開局した1987年は、大阪府箕面市の、マンション2階(借上げ社宅)に住んでいたので、必然的に、移動運用専門の局にならざる得なかった事情がありました。その後、転勤した香川県高松市でもマンション2階(借上げ社宅)だったので、移動運用専門が踏襲されました。1991年に地元広島にUターンしたものの、仕事で出張する事が多く、出張先では運用する事も叶わず、車移動する際に、ハンディ機で運用する程度にアクティビティも落ちていました。
そして、高台の戸建てから転居した2017年にも、奇しくも、リノベーションマンションの2階と言う数奇な運命を辿ります。ただ、その頃には、アマチュア無線を再開する事は全く考えておらず、そのワードさえ頭にありませんでした。例え、エレベーターが故障しても、出入りに不自由しない「ベストな2階」程度の認識でした。話を戻します。アマチュア無線のデジタルモードは、1階であっても2階であっても、アマチュア無線の運用を可能にするシステムを秘めていました。
その方法とは、自宅のWi-Fiを利用して、アマチュア無線のインターネット回線に接続。その回線を利用して、遠方の無線局と交信すると言うものでしたが、自宅のWi-Fiを使用する時点で、「これは、無線と言える?」と言う疑問符でしたが、「2階で運用出来るなら良いじゃん」と、それは敢えて封じ込めたのでした。そんな頃、家内から「ところで、アマチュア無線はもうやらんの?」と言う、降って湧いた様な、千載一遇の有難い言葉尻を捉えた輩は、直ぐに言い放ちました。
「その内には再開する予定よ!」と。この家内の一言を免罪符にした輩は、2022年に再開局する為に、ひたすら機材を買い進め、2022年の2月1日に20年の時を経て、再開局に至りました。しかし、ここで家内のメスが入ります。それは、趣味にお金を掛け過ぎと言う至上命令で、エレキギターを辞めるか、アマチュアを辞めるかの2者択一でした。これにより、コロナ禍でイベントも悉く中止の憂き目に遭い、既に心が離れつつあった、ヤマハの音楽教室との決別でした。
2017年に定年退職する前の現役時代には、身長180cm弱、体重80kg弱の体躯で、全国各地に出張していましたが、熱帯魚 ⇨ エレキギター ⇨ YouTube動画と、インドア趣味に注力した所為か、とにかく、怠惰な生活が身に付いてしまいました。アマチュア無線も、登山して無線するのでは無く、車ありきで移動運用をするので、インドアと何ら変わりませんでした。それにより、体重が増加の一途を辿る事になりました。
正に、あれよあれよと言う表現が、ピタリと嵌まるやばい事になってしまいます。そして、2025年7月に罹患した、新型コロナウイルスでも、この事は、重症化候補の一因になったと考えています。そのコロナも、退院後には後遺症と思しき症状に悩まされていましたが、それが、漸く沈静化した今、遂に増え過ぎた体重をリセットする為に、具体的なアクションに打って出る事にしました。それは、あるインターネット記事によるものでした。
とは言え、これまでにも、漫然と体重増加を容認していた訳ではなく、内服薬やサプリメント、健康器具を使用したり、直近ではチョコザップにも通ってました。しかし、目に見えての改善には、程遠いと感じて足が遠のいていました。そんな中、「フラフープダイエット」と言うスキルに辿り着いた事で、起死回生とも言える目標を見出して、早速、購入する事にしました。購入に当たっては、フラフープにも種類が複数ある事を知りました。
その中でも、より動画数が多かった「スプリングフラフープ」を購入する事にします。しかも、ダイエットが目的であれば、「重さ」も重要と言う事を知り、1.5kgのタイプを購入しました。フラフープをするのは、初めての経験でしたが、現在、絶賛苦戦中なんですね。家内は、最初こそ直ぐに床に落下させていましたが、その内には、徐々に回せる様にもなり、現在では、時間は知れてるものの、連続で100回以上も回せる様に進化しています。
しかし、私はと言えば、未だに最初の段階で躓いており、TikTokの動画を参考にしては、自主練習しています。このダイエットは、お腹の脂肪に、直接的に効果が期待できるものだけに、何とか、出来る様になりたいと考えていますが、今の状況が続く様では、ダイエットも夢のまた夢ですね。同じ1.5kgモデルを使用中のユーザーも、苦戦してる人も多く、励みにする部分もあったりしますが、同類相憐れむでは進歩が無いので、とにかく、回せる様になってスタートラインに立ちたいですね。
Posted at 2025/08/24 20:14:50 | |
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