
今年は周年記念の年ということで、どこかに行きたいと言われ旅行を企画。どこに行こうかあれこれ迷う中、家人が何かの特集を見てよほど気に入ったらしく、富士スピードウェイホテルはどうかと言う。存在を知りながら特に興味を示さなかった自分も、調べて見るとなかなか良さそうなホテル。富士山が見えるホテルに泊まりたい願望もあり行って見ることにしました。
御殿場に行くのはこれまでゴルフで数度ほど。行くたびに雨で富士山は眺められず、いつかはしっかりと眺めたいと思っていたけど今回はどうなのか。
JR経由御殿場線で御殿場入り。先ずは家人がポーラ美術館に行ってみたいとのことで車で箱根方面へ。

足はタイムズでN-BOXを借用。天井が高く視界も広く乗り心地も良く、これは売れるとの第一印象。箱根の山道に入り上りを開始、踏んだアクセルに加え、左右に動かすステアリングはゆったりとした感触。幸い後続車もゆったりペースで煽られることも無く同乗者からも好評でしたが、運転者にはそれなりのストレス。昼食を食べる時間を節約するためコンビニおにぎりを車内でいただきましたが、物を置く場所も豊富で、日本で一番売れている車がこれなのだと新たな認識。
御殿場駅からはホテルのハイエースで送迎してもらうとエントランスにはIQが2台。

右はMORIZO氏の愛車とされる車、左はレンタルに供される車。今回のホテルでの足はこれを借用。限定100台のIQ GRMNは大人のホットハッチに仕立てられており、楽しいひと時を過ごしました。
この旅行の企画時は二人で行く予定でしたが、息子たちに富士スピードウエイホテルに行くと話しをすると、お祝いをしてあげるから俺たちも行く!ということになり、大きな男の子?二人は別便で到着。宿代の予算が増えたな・・・。
このホテルがユニークなのは、入り口を入るとそこが「モータースポーツミュージアム」。”モータースポーツ”と銘打つだけあり、そこに特化した展示は興味深いものがありました。
長いエスカレーターを登った先がロビー階。3階のロビーから下を眺めると
ロビー脇のショップからもサーキットが目に入ります。
チェックイン後、部屋へ入るとそこには素晴らしい富士山が!
見えません・・・。上は公式サイトの写真を借用しました。
当日の写真はこちら
滞在中、顔を覗かせた富士山はこの程度。

これまでも御殿場近辺でほぼ見たことが無い富士山。今回も綺麗な富士山を見ることが出来なかったのは、家族の中で自分のせいになっています・・・。
部屋には息子たちからお祝いが届けられており、家人が喜んでいました。
今夜の食事は洋食。NY仕込みのシェフが腕を振います。

一皿目のサラダから、美味しくいただきました。
食事の後はジムにあるシミュレーターに勇んで挑戦!

難しすぎて撃沈。ブレーキが想像より効かず、ステアリングもシビア、決してアルコールのせいでは無く難しいシミュレーターでした。
翌朝も雨・・・。
散歩も出来ないので先ずはプールへ。

誰もいないプールで泳ぎ、泡風呂に浸かり、日常では味わえない朝のゆったりとした時間を過ごせました。
朝食後もまるで台風のような雨が続きます。サーキットでは二つのイベントが開催されており、見に行こうと思いつつ、あまりの雨に館内で様子見。小降りになるところを見計らってIQに4人乗車で向かいます。IQに4人で乗る場合、運転者が普通にポジションをとると、後席住人は足を横にしなければならないほどながら、このボディに4人が乗れることに驚く。車ってコンパクトなもので十分であることを再認識する機会となりました。
サーキットには宿泊者は無料で入ることができ、丁度そのころ雨も小降りとなり傘も不要なほど。アバルトのショップによるイベントに加え、アルファロメオのオーナーの皆さまが集まっており、元イタ車乗りの一人として遠巻きに眺めさせていただきました。
夕方からはパレードランをするとのことで、部屋に戻りテレビで鑑賞。
アバルトに続きアルファロメオの車列。

雨で大変だったことと思いますが、オーナーさんにとっては至極の体験になったことでしょう。翌日にもマセラティのイベントが開かれており、この2日間、日本に生息するイタリア車の多くがここに集まったのではと想像します。
今夜の夕食は炉端焼き。カウンターで親方の手捌きを眺めながら、美味しくいただきました。

ここはカウンターがおすすめです。
二次会はBARへ。個室内でプレイステーションが出来るとのことで遊びます。昨日のシミュレーターとは違いそのカジュアルさに、家にハンドルとシートまで準備している息子たちと盛り上がり、夜は更けていきます。
朝食はビュッフェも良いですが、部屋でのルームサービスもおすすめ。

見えない富士山を想像しながら、部屋でゆっくりいただくのも良いものです。
チェックアウトまでの時間はアルファードで送迎いただき、お隣にあるルーキーレーシングガレージへ。

MORIZO氏の熱い思いが込められた展示に加え、実際のガレージにはこれから走るであろうマシンも見ることが出来ました(ガレージ内は撮影禁止)。
今回宿泊した「富士スピードウエイホテル」は、アンバウンド コレクション by Hyattとなっており、「語るべきストーリーに彩られた唯一無二のホテルを慎重にキュレーションしたブランド」だそうです。
このホテルは、富士スピードウエイを運営するトヨタが所有~管理を行い、運営をハイアットが担っており、ホテル内の至る所に車をモチーフにした設えが施され飽きさせません。ホテルに到着しドアを開けた先が「モータースポーツミュージアム」であり、ロビーから常に目に入るのはそのミュージアム。朝起きてロビーに出るとそこはミュージアムであり、まるでミュージアムに泊まるかのような錯覚に陥るホテル。
トヨタの意向が存分に取り入れられたであろうその設計は乃村工藝社のようで、ホテルとミュージアムの融合によっていかに「モータースポーツの魅力と価値」を最大化できるか、を課題とした模様。その器を運営するのがハイアット。アンバウンドコレクションとして、トヨタ側も密接に関わって運営されているのではないかと想像されるほどユニークなホテルと評します。
余談ながら章夫氏が2007年、ニュルで24時間レースに参戦したころ、サーキットに併設されたホテルを見ていたことでしょう。旧FISCOを手中にし、完全子会社にする中で建設したこのホテルは、ニュルに始まる章夫氏のモータースポーツに賭ける思いを実現するひとつなのではないかと推察します。
自社でサーキットに加えホテルを所有し、プライベートでレーシングチームを持つなど夢のまた夢。それを実現し、もっといいクルマ作りを進める章夫さんのそんな想いは、素直に受け止めたいと思います。
客層は日本人8:外国人2程度、外国人のうち欧米系8:アジア系2のように見えました。ご家族連れが大半、若年カップルが少々、あとは自分も含めた熟年カップルという感じでしょうか。
さらに特筆すべきこととして、館内を自由に部屋着で行き来することが出来ること。

大浴場からプールへはもちろん、朝食からロビーそしてミュージアムまで、滞在中は終始リラックスした状態で過ごすことが出来ました。夕食時はお洒落をして出掛けることも忘れずに、ね。
今回はサーキット側と富士山側両方の部屋を予約しましたが、どちらが良いかは甲乙つけがたく、サーキットイベントを見る目的があればそちらに、富士山を眺めたいのであればこちらに、どちらも魅力的。今回は雨模様で富士山はほぼ見えない状況でしたが、ゆったり落ち着いた時を過ごすには山側が良く、朝からサーキットを走る車を感じたいのであればサーキット側が良いかとも思いました。

窓からは富士山が見えるはずでしたが・・・
サーキットへのアクセスは車で西ゲートが直ぐですが、宿泊者はホテル側から徒歩で入ることも可能。グランドスタンドへは距離もありますが、車を置いたまま徒歩で入るなど、使い方によっては考えても良いかと思いました。

ホテル脇の徒歩で入れるゲート これはサーキット側からの画像です。
スタッフの皆さんもそれぞれ誠実さを感じ、レストランもシェフ自ら料理を説明しながら配膳するなどフレンドリーであったことも良く、プールにジムにシミュレーター、ミュージアムもあり、リゾートホテルと呼ばれる他所と比較しても遜色ない、というより唯一無二な点においてはここだけの魅力に溢れたホテルと思います。
帰りは新宿までロマンスカーに乗車。御殿場発の車両には残念ながら展望席はついていませんでしたが、木目調の設えが整う内装に少しワクワクしました。JR経由よりこちらの方が乗り換えも少なく、時間が合えば便利かもしれません。
旅行中はほぼ雨が降るか曇り空であり、念願の富士山も眺めることは叶いませんでしたが、素敵なホテルを満喫する良い体験となりました。
Posted at 2024/09/29 20:50:08 | |
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