秋も深まり、そろそろ冬支度が必要な季節になって来た。
予報を見ると、最低気温が平年よりだいぶ高い休日、まだ暗いうちにバイクを引き出し、走って来た。
昨夜降った雨が路面を黒く濡らしている。早く乾かないかと思う間、先に進むに連れ湿潤度が高まる。日中晴れるのは間違いないことを信じ、西に向かう。
いつもの遠回りのルートを止め、ショートカットのルートに切り替え峠に入る。想像した通り、濡れた路面に落ち葉が舞い散り、いつものように走ることが憚れる。
山を望むスポットで小休止。風が吹き落ち葉がカラカラと音を立てて舞う。これからどこに向かおうかと走り出したところに、綺麗な落葉を見つけた。
誰もいない一人の森の中、落ち葉に朝日が差し込み素敵な空間を作っている。写真を撮りながらしばらく佇んだ。
帰りは東側のルートを選択。太陽も上がり路面も乾燥。ボクサーツインは刺激ある音と振動と鼓動を発し、こちらの意図に対しスムーズな挙動を示しながら、乗り手に対し存分な楽しみをもたらす。あらためて、乗るたびにこのバイクは自分に合っていると感じさせる。
男と女がそうするのと同様、バイクと乗り手が呼吸を合わせるように一体になる。これまでは乗せられている感が強かったが、これは御している感覚。このような経験はあまりなく、未だ評価できる段階にはないが、私にとっては初体験である「空冷縦置きボクサーツインのシャフトドライブ」が、気持ちよさの源なのではと感じている。
帰着後、濡れた路面で跳ねた泥を綺麗に洗い、カバーをかける。これで最後になるのか、今年も二輪の楽しみを持てたことに感謝し、来春を待つこととしよう。
ひとつ、二輪をあきらめかけている貴方に、乗らないのはもったいないことであることを伝えておきたい。
Posted at 2020/11/11 22:49:45 | |
トラックバック(0) |
バイク | 日記