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＃やっぱりこれが居ないと・・・

昨日はちょっとだけセッティングに行きました。

ターボのデューティSETで安定はしていますが、絞りすぎて過給の勢いを阻害してはいけないと、一旦MAPを戻して試行錯誤してみます。

このSETはＫ定数を１５５％！に上げただけで、目標過給圧も弄っていないんですが、加速の途中でハンチングが大きくなり、反動でブーストリミッターを越えてガックンガックンしてしまいます；；

前回の「デューティの壁」の様に大きく階段にせず、ポイントを絞って数値を絞りますが、上手く行きません。ちょっと休憩して悩みます。

「過給の立ち上がりを採るとデューティを絞らず目標圧まで上げたいが反面、目標過給圧に達するとECUは一気にデューティを絞ったあと、直前のMAP値までデューティを戻そうとする。
これじゃハンチングが大きくなってしまう・・・」

そこで思い出したのが「オリフィス」でした。

純正配管のオリフィスは前期の場合、
コンプレッサニップル　＞　３Portソレノイド
ソレノイド　＞　アクチュエータ
ソレノイド　＞　レゾナンス・チャンバー
の3系統の配管それぞれに入っています。

タービン側の配管は横着して交換していないのでそのまま入っている筈ですが、キノコを移植する時にサクションに戻すホースをシリコンに変えましたのでここだけ入っていませんでした。

そこで外したホースからオリフィスを抜き取り、シリコンホースのソレノイド側に埋め込みます。

おおお！スゲエｗｗ安定した！！・・・当然ですね；；



驚いたのは立ち上がりのスピードで、デューティがブンブン振り幅を広げない所為か目標過給まで素早く立ち上がります。＃下段は前回のLog

これなら始めから入れておけば良かった；；
やっぱり「基本に立ち返る」のが肝要ですね。

ブーストが安定しましたので本格的にMAPを見て行きますが、先ずはこの状態でのエンジンの状態を確認する為、今日はその他の項目をLogしました。



これはエアフロ電圧とインジェクタ噴射時間です。
下段の前回の噴射時間より今回の過給の上昇が早い為、圧縮されたように鋭いです。

この３．４～３．９Ｖの辺りのリニアリティの具合がちょっと心配・・・



変化が無くて面白くないですがｗ点火時期の遅角とノッキングセンサーです。
＃間に回転数と過給圧を貼り込みｗ

２＞３速時に－１度だけ遅角してますが、ノッキングは起きていないようですね。
今度高速でもLogしてみよう・・・



先日から「疑惑のデータ」になったｗ点火時期と回転数です。

凸凹上下していますが、後でビデオを見ながらMAPの数値と見比べてどの辺りが進角可能か勘案します。


残す「悩みのポイント」ですが、
今日もビデオを撮ったんですが、ここまでＫ定数を上げても最大負荷で空燃比１２．４を越えません。

一応MAPの中央部に８ｘ８マスで極端に濃い部分を作ったんですが、明確にA/Fの変化として現れません。

どう攻めていこうか・・・

＃７日の千葉行きで排気温度計付けて実験しようｗ

＃更にプレミアム機器投入ですｗ

一昨日の「インジェクター最大噴射時間」は合点が行ったんですが、折角ですので今の段階でどの位12孔インジェクタが噴射しているのか、MDM-100のデータロガーDL-100を利用して計測しました。

一緒にターボセッティングの要、ウェイストゲート・ソレノイドのDutyセッティングがどういった制御で動いているか確認ですｗ

接続は簡単ｗいつもの「呪文」を入力します。

DL-100はMDM-100S1に接続した場合、表示している2項目と関連した項目を最大３項目ロギング出来るようです。便利ですね～～ｗｗ

今回は次の通りロガー項目を指定しました。

１．過給圧　＆　制御ソレノイドDuty　＆　大気圧（関連項目）
２．回転数　＆　インジェクター噴射時間
３．回転数　＆　過給圧

準備が出来たら実走します。



ターボ車のROMセッティングを行うとき、過給圧の上昇曲線が意図したものになってからでないと
燃調のSETが出来ません。

だいたいのDutyMAPを作っておき、その制御で理想的なカーヴが描けるか確認します。

SRAMメモリーカードをエンジンを止めてから抜いてパソコンで解析します。
＃エンジンを掛け直すとメモリーをイニシャライズされちゃう；；

お借りしたPC-9821が活躍します！！

今回のカーヴはこうでした。



最初の直線で２速　＞　３速、次の直線で３速です。
２速はイマイチ踏めてません；；

Dutyを最大値から徐々に下げてコントロールし、オーバーシュート・ハンチングを防止しているんですがDutyの引き下げが早すぎますね・・・

実際のMAPはこうなってます。

　　　　アクセル開度　＞
rpm０　　00 00 FF FF FF FF FF C0
2800　　FF FF F0 E1 D2 C8 C8 C0
3200　　FF F0 E1 D2 B4 B4 B4 C0
3600　　F0 BE BE BE AA AA AA C0
4500　　C8 AA AA AA A5 A5 A5 C0　（ここで3速FULL）
5500　　96 96 96 96 A0 A0 A0 C0　（ここで2速FULL）
6000　　8C 8C 8C 8C 96 96 96 C0
6500　　82 82 82 82 8C 8C 8C C0
　　　　　（2速の壁）　（3速の壁）

８ｘ８のマップを半分ずつ使って2速と3速を制御します。
縦軸は回転、横軸はアクセル開度なので過給圧系のMAPは、ほぼ「タテに読んでいく」と考えられます。

どちらも「６１％」辺りで1.1Kgになるので3,200回転まではFFで埋めても良さそう・・・
それにもっと3速の壁は早く96hにしないと・・・などとウダウダ考えながら現場でMAPをEditします。

後ほどこの回転域に「目標過給圧」を書き込むことになります。


さて今度はインジェクターの噴射量を確認しますね。

一回目の走行では3速で最高値が出ました。



3速3,750回転、アクセル開度５６％、過給圧1.15で「２２．２７ｍｓｅｃ」。
結構吹いてますがこの回転数なら７０％ですね。
空燃比が高めなのが気になる・・・

さて本当は「目標過給圧SET」の為の３回目だったんですが、MDMの項目がそのままで、実質インジェクタ測定の二回目になっちゃいましたｗ



今度は２速4,200回転、アクセル50%で行きましたね「２４．３２ｍｓｅｃ」
これだと８５％吹いてる事になります。
＃なんだ自分のも結構吹いてるｗｗ

アクセスモニタの位置からするともうMAPの後半ですから、補正値も下がり始めるくらいなんですが、むりやりＫ定数を上げても空燃比が下がらないのは先週からの悩みでした。

でも・・・
これも「１２孔インジェクター」の魔法なのかなと考えています。
霧化の向上で完全燃焼している為、空燃比が下がっていかないのかもｗ

もうちょっとMAPで増量してみてあとは高速道路で実験します。
「排気温度計」も用意しましたｗ
＃またセンサー買うより安いJURAN製ｗ