
某月某日某曜日、某所にて某氏と某中古車を見に行ってきた。
そのクルマには巨大なリアスポイラーが付いていたのだが、横幅こそ車体には収まっているものの、やけに後方に突き出ており、コレって良いんだっけという話になった。
ある者は横が出ていなければOKと言い。
ある者はNGだという。
車検が切れていたため、車屋の店員は外すなり、構造変更するなりして車検を取ると言うのだが・・・
そこで、例によってあの面倒くさい保安基準を調べることとした。
記述としては、第18条の「車枠及び車体」に係る細目告示第一節の第22条第3項第3号に謳われている。
尚、今回のリア・スポイラは、保安基準の中でリップ・スポイラ等と総称して「エア・スポイラ」と記されている。
以下、一部抜粋。
①
エア・スポイラは、自動車の前部及び後部のいずれの部分においても、自動車の最前端又は最後端とならないものであること。ただし、バンパの下端より下方にある部分であって、直径100mmの球体が静的に接触することのできる部分(鉛直線と母線のなす角度が30°である円錐を静的に接触させながら移動させた場合の接触点の軌跡より下方の部分を除く。)の角部が半径5mm以上であるもの又は角部の硬さが60ショア以下の場合にあっては、この限りでない。
② エア・スポイラ(バンパの下端より下方にある部分及び地上1.8mを超える部分を除く。)は、直径100mmの球体が静的に接触することのできる部分に半径2.5mm未満の角部を有さないものであること。ただし、角部の硬さが60ショア以下のとき、又は角部の高さが5mm未満の場合若しくは角部の間隔(直径100mmの球体を2つの角部に静的に接触させたときの接点間の距離をいう。)が40mm以下の場合であって角部が次表に定める角部の形状の要件を満足するときは、この限りでない。
③
エア・スポイラは、その付近における車体の最外側(バンパの上端より下方にある部分にあっては、当該自動車の最外側)とならないものであること。
④ エア・スポイラは、側方への翼状のオーバー・ハング部(以下「ウイング」という。)を有していないものであること。ただし、ウイング側端の部分と車体のすき間が20mmを超えない等ウイング側端の部分と車体とのすき間が極めて小さい場合、ウイング側端が当該自動車の最外側から165mm以上内側にある場合又はウイング側端が当該自動車の最外側から165mm以上内側にないウイングの部分が歩行者等に接触した場合に衝撃を緩衝することができる構造である場合にあっては、この限りでない。この場合において、ウイング側端付近に、車両中心線に平行な後向き方向に245N以下の力を加えたとき、当該自動車の最外側から165mm以上内側にないウイングの部分がたわむ、回転する又は脱落するものは、「ウイング側端が当該自動車の最外側から165mm以上内側にないウイングの部分が歩行者等に接触した場合に衝撃を緩衝することができる構造」とする。
⑤ エア・スポイラは、溶接、ボルト・ナット、接着剤等により車体に確実に取り付けられている構造であること。
とまぁ、途中、何言ってるのかさっぱり分かりませんが、要は車体の最外側からはみ出ちゃだめよ。
(※リップスポイラーの一部除く)
ということらしいです。
なもんで、今回の車両のリアスポイラーは、やはりNGらしいです。
ちなみに、写真は同じ理由により
平成15年11月27日にマツダから届けのあったRX-7の
リコールの図。
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Posted at
2010/06/29 11:39:38