
なんでかなぁ~?
ここに4GBを超える一個のファイルがあります。
そいつをUSBメモリにコピーしようとすると、
「
受け側のドライブがいっぱいです。新しいディスクを挿入してください。」というメッセージウィンドウが開く。
空き容量は6GB以上ある。
いったい何故?
知ってる人はすぐ気付くんでしょうけどね。
知らない人にはコレは難解でしょう。
もちろん、4GBを超える単一ファイルを扱うことなんてのは早々無いでしょうから、こういう場面に遭遇する人もあまり居ないかもしれません。
今日はこの困った状況を打破する方法を図解入りで書いておきます。
何故、このような状況が出てくるかといいますと、それはUSBメモリのファイルシステムにあります。
マイコンピュータからUSBメモリのプロパティを見てみると・・・

ファイルシステムが
FAT32となっていますね。
このFAT32というファイルシステムでは、もともと4GBを超える単一ファイルを扱うことができない仕様となっております。
では、どうすれば良いかというと、答えは明確。
このファイルシステムを、4GBを超える単一ファイルを扱うことができるファイルシステムに変更すれば良いわけです。
4GBを超える単一ファイルを扱うことができるファイルシステムには、
exFATというものと、
NTFSというものがあります。
exFATはWindowsXPの場合、更新プログラムが入っていないと扱えないため、今回はより互換性の高いNTFSに変更する方法をお伝えしておきます。
ファイルシステムをNTFSにするには、USBメモリをNTFS形式でフォーマットする必要があります。
しかしながら、Windows XPでは、標準ではUSBメモリをNTFS形式でフォーマットすることが出来ません。
従って、これからお伝えする前準備が必要となります。
尚、Windows Vista や Windows 7は下記の前準備はいりません。
※下記の作業を実行する前に必ずUSBメモリ内のデータのバックアップを取っておきましょう。
【Windows XPでUSBドライブをNTFSでフォーマットするための前準備】
まず、上記プロパティ画面でハードウェアのタブを開きます。

そして、全ディスクドライブの中からUSBメモリを選択し、プロパティボタンを押します。
この時、注意しなければいけないのは、全ディスクドライブの一覧には、パソコン内のハードディスクやCD-ROMドライブも表示されてしまうので、確実にUSBメモリを選択するということです。
すると、今度は以下のようなウィンドウが出てきます。

ポリシーというタブを押して、下にある「パフォーマンスのために最適化する」というのを選び
OKをクリックしてください。
尚、今後、ご注意いただきたいのは、USBメモリを外す際に、安易にパソコンから外すのではなく、必ず「
ハードウェアの安全な取り外し」をアイコンをクリックしてから外すようにするということです。
さて、ここまで来ればあとはNTFSでフォーマットするだけです。
【USBドライブをNTFSでフォーマットする】
マイコンピュータからUSBドライブを選択して右クリックし、フォーマットを選択します。
すると以下のようなウィンドウが開きますので、ファイルシステムでNTFSを選択し、フォーマットオプションのクイックフォーマットにチェックを入れ、開始ボタンを押せばOK!
※フォーマットするとUSBメモリ内のデータは全て消えます!!
さあ、これで4GBを超える単一ファイルでもコピーできるようになったわけです。
ちなみに、パソコン中級者以上の方は、「
cnvert」コマンドで一気にファイルシステムを変更できるのはご存知かと思います。
convert G: /fs:ntfs ※G:はUSBメモリのドライブ
注意:convertコマンドを実行する場合も、Windows XPの場合は上記前準備作業が必要となります。
最初の方にも書きましたが、こういうことは知っていればすぐ分かりますが、知らないと絶対に分からないですね。
いつか何方かのお役に立てば幸いです♪
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Posted at
2012/03/29 16:33:01