
一昨日、発表されたばかりのLEXSUS 「IS250C」。
当ブログでも取り上げました。
LEXUS 「IS250C」 正式発表
ちょうど、ザガートを動かさなければいけないと思っていたことと、弟分である
カレスト署の小林氏と会う予定もあり、彼も気になるとのことで、二人で見に行くことに。
事前に近所のレクサスDラーに電話して、現車があるのか聞いてみたところ、試乗車をローテーションしており、現在は別のDラーにあるとのことで、少し離れた都内のレクサス店へ行くことに。
ちなみに、私は今までレクサスに出かけたことが無い。
正直、あまり興味を持てる車が無かったからだ。
だが、今回の「IS250C」に至っては、最近の新車の中ではちょっと気になる存在である。
ということで、初めてのレクサスだ。
到着すると、営業マンが誘導の上、降りる際に丁寧にドアを開けるのをフォローする。
噂に聞いていたレクサス流のオモテナシだ。
これを疎ましく思う人もいるだろうが、お客が来ても誰も出てこないどこぞのDラーよりは遥かにいいだろう。
まぁ、私としてはアリだ。
さて、見渡すとショールームの外に、その車はあった。
オープンスタイルのその車は、やはり、ひときわ目立つ。
既に先に来ていたお客が、営業マンの説明を受けながら、外から眺めたり、中に乗り込んで話をしている。
どうやら、これから試乗に出るようだ。
数分後、試乗に出て行く。
その走る後姿は実に優雅。
トランクパネルからテールエンドまでの流れるようなデザインは、かなり端麗で、かついかにも風の流れをうまく考えている感じだ。
さて、試乗に出られてしまっては、見たい部分も見れない。
しばし、ショールーム内にある他のクルマを見させて頂くことに。
ベースとなるIS250セダンを中心に、SC430や、RX350などを見る。
さすがはレクサス。随所にその製品の完成度の高さを感じる。
無駄に高いわけではない。
暫くすると、一人の女性スタッフが、私たちを案内していた営業マンに声をかける。
すると、試乗車が現在空いているとのことで、先ほどのIS250Cを試乗させてくれるというのだ。
試乗まではするつもりは無かったのだが、せっかくなので試乗することに。
今回、試乗したのは今朝ほどナンバーが付いたばかりの正に卸したての新車。
写真のカトレアマイカメタリック<9AL>は、250C専用色だそうだ。
さて、試乗に出る前に、屋根を開け閉めしてみる。
完全に停止していなければ、屋根の開け閉めはできない。
また、安全を考慮し、ボタン操作時のみ動くようななっており、ちょっとでもボタンから手を離せばルーフは途中で止まるようになっている。
また、私の知るオープンカーとは違い、内側には手動によるロックなどは無い。
完全に機会制御だ。
いよいよ試乗に出る。
何もかもが非常にしなやかだ。
足回りはほどよい乗り心地、それでいて踏ん張るところは、ちゃんと踏ん張ってくれる。
ステアリングに至っても、比較的、緩め。決してクイックではない。
セダンに比べて、全体的にマイルドな味付けにしているとのことだ。
風の巻き込みに関しては、フロントウィンドゥ、リヤウィンドゥを完全に上げてしまえば、後ろからの巻き込みは皆無だ。
もっとも、それは市街地走行におけるものなので、コレが高速走行時にどの程度になるのか気になるところだ。
エンジンに関しては、これも必要十分なパワー。
セダンには3.5リッターも設定があるようだが、こういうクルマには2.5リッターで十分だ。
ちなみに、「IS350C」がそのうち出るのか聞いてみたところ、今のところ予定は無いようだが、社内要望としては出ているそうなので、ひょっとすると、いずれは出てくるかもしれない。
試乗を終え、今度は別の部分をチェックしてみる。
まずは後席の居住空間。
これは、普通に大人4人が乗れる。
クローズド時の屋根の低さは、仕方ないことだが、それでも我が家のRX-8とほぼ同等だろう。
もちろん、8と比べ2ドアクーペであることから、乗降時の不便さは否定できない。
あとは、オープン時の後席の風の巻き込みがどの程度あるか、気になるところ。
機会があれば、今度は後席で、そのドライブを楽しみたい。
次にトランクスペース。
オープン時こそ、ゴルフバック1個分だが、クローズド時はセダンよりも大きい印象を受ける。
まぁ、巨大な屋根が収まるのだから、当然といえば当然か。
トランク内には、クローズド時の仕切り板があるのだが、これには受け側4箇所にセンサーが設けられており、この仕切り板がきちんとセットされていなければ、オープンに出来ないような設計だ。
クローズド時に、荷物を積んだまま、不用意にオープンにしないようにするための配慮だ。
その他、細かいところでこのクルマの素晴らしさは光る。
ただ、このクルマ、決してスポーツ走行を楽しむものではない。
官能的なエンジンサウンドやエキゾーストもなければ、際立ったコーナリング性能もなく、胸の好くようなドライビングプレジャーは無い。
ただ、そこには間違いなく普段とは違う優雅なグランドツーリングがある。
自分の車に戻り、再び走り出した時、オープンスポーツとオープンラグジュアリーの違いをあらためて感じるのであった。