本日、3月11日のブログとして以下の2つのブログを書きました。
「
震災 その時私は・・・」
「
震災 その後で・・・」
これらは、僕が実際に首都圏において経験したことであり、それを忘れないためと
同時に、その経験の中で皆様にも知っておいて欲しいと思ったことを綴ったものです。
その中で、こんなことを知っておくと、意外と役に立つかもしれないということを以下に纏めておきます。
【①緊急地震速報(エリアメール)を過信しない】
気象庁が発信する緊急地震速報(エリアメール)は大きな地震を前もって伝えてくれるもので、たいへん便利なものです。
しかしながら、今回の地震では機器不具合のために、それが届くことはありませんでした。
そのことで周りの人間も安心していたフシがあります。
緊急地震速報(エリアメール)が来なくても、強い地震が来ることがあることがよく分かりました。
それらの情報を過信しないように注意しましょう。
【②こんな時こそワンセグ】
ワンセグ機能の付いた携帯をお持ちの方で、ワンセグなんかほとんど見ないという方もいらっしゃるかと思います。僕もその一人です。
しかし、今回、一番最初に情報を得るのに役に立ったのがワンセグです。
こういう時こそワンセグ機能を活かし、できるだけ早く、正確な情報を得ましょう。
そういう時の情報は、その後の活動指針を決める材料となる場合があります。
【③電話がダメでもネットがある】
震災時は、NTTおよび、各携帯電話会社が急な発信集中により各機器が故障しないように、通話規制が行われます。
そうなると、電話はほとんど使い物になりません。
これは固定電話よりも携帯電話のほうが顕著です。
そんな時でも、ネットは意外と普通に使えたりします。
今回、私がもっとも早く妻と連絡が取れたのがPCメールです。家族のPCアドレスがあれば互いに教えておき、いざという時はそれで連絡を取り合うことを決めておけば、より早いコミュニケーションを取ることが可能となります。
また、相手がPCアドレスが無い場合でも、携帯どうしのメールのやり取りよりは、PCから携帯、もしくは携帯からPCへメールを送った方が早い場合が多いです。
電話がダメでもネットによるコミュニケーションをとる方法を家族の中で決めておくと良いですね。
また、災害伝言ダイヤルなども意外と使えますが、使い方を知らないと意味がありません。
正しい使い方を知っておきましょう。
【④徒歩で移動する距離を知る】
今回、私は首都圏すべての電車が麻痺したことを受け自宅まで歩くこととしました。
しかし、事前にどの程度の距離なのか、どの程度時間のかかるものなのか
それを知っておくだけでも、歩くべきか、待つべきかの判断材料となるはずです。
以下に、Google Mapでその距離を知る方法を書いておきます。
A)
Google Map(http://maps.google.co.jp/)にアクセス
B)出発地を入力し「地図を検索」ボタンを押す(例:会社の住所などを入力する)
C)Aと書かれた目的地が表示されたら、そのうえで右クリックし、「ここからのルート」をクリックする
D)左側のB欄に目的地を入力し「検索」ボタンを押す(例:自宅の住所などを入力する)
E)上にある三つのボタン「車」、「電車」、「徒歩」から一番左の「徒歩」のボタンを押す
※DとEの順番は逆でも可
これで、目的地までの距離とおおよその目安時間が表示されます。
また、そこまでの最短ルートも知ることができます。
これらを参考に歩くか、待つか考えて行動しましょう。
【⑤徒歩で移動する際のルートを知る】
④でルートを調べておくのも大切ですが、実際、通ったことのある道とそうでない道を歩くのでは、勝手が違いますし、気持ち的にもだいぶ楽です。
普段通いなれてる道であれば別ですが、一度も通ったことのない道を通るのは案外たいへんなもので、歩いていて迷いでもしたら、それこそ無駄な体力を使ってしまいます。
最悪、歩いてでも移動できるようその道のりを知っておくと良いと思います。
【⑥公衆電話はもっとも有力な通信手段】
公衆電話というのは震災時にもっとも有力な通信手段となります。
電話を掛ける先が携帯電話の場合は難しいかもしれませんが、固定電話であれば比較的繋がりやすいです。また、今回の震災でもそうですが、緊急時には無料で公衆電話が解放される場合があります。
公衆電話をうまく活用しましょう。
【⑦いざという時の予備の携帯バッテリー】
先のブログには書きませんでしたが、今回、携帯電話で何度も電話を試みたり、メールを送ったりしているうちに、電話のバッテリーが切れてしまいました。しかしながら、私は予備のバッテリーを持っていたので慌てずに済みました。最近は電話のバッテリーも安くなりました。いざという時のために予備のバッテリーを持っていても決して損はないと思います。
これらは本当の震災地である東北の地ではなんの役に立たないかもしれませんが、それでも、大きな被害の無かった関東圏では十分と役に立ったものと思います。
再び、こんな心配をしないにこしたことはありませんが、いつ同じような震災に会うとも限りません。
いざという時でも冷静に対処できるよう、それらに対応できるようにはしておきましょう。