(；´Д｀)サテライトデス・スター

まだお絵かきソフトまで
達しておりません。

よって手書き(´Д｀；)

３時間ぐらい前の出来事。

薄暮の駐車場に
見知らぬ老婆が入って来ました。

私はイチゴちゃんを
ワックスで中年男らしく
実にねちっこく
愛撫するのを、一通り終えて

勝手に満足していた所でした。
洗車で逮捕される男が
もしもいたら、私かも知れません。

老婆は所在なさげに
駐車場の真ん中あたりに
来ると、私がいる事に
ようやく気付き、

まるで珍しい生き物を
見るかのように
（珍しいのかも知れません）
私とイチゴちゃんを見て、
「今晩は」と挨拶されました。

「今晩は。
どうかされましたか？」
私も負けずに答えました。

ﾏｻｶ帰ﾘ道ｵﾓｲﾀﾞｾﾅｲとか
言われまいな…(´Д｀；)

嬉しそうに老婆はこう
答えてくれました。

「もうすぐ、衛星が来るんですよ」

ウーワー、(；´Д｀；)文章で書くと
ブラッドベリーか
フィリップ・Ｋ・ディツク入って
良さげですが、ここ練馬。

現実的には即、ヤベッ
コノヒト
衛星って聞こえたけど？
エイセイ？
息子さんかお孫さんの名前が
「エイセイ」とかそっちじゃないかな？

もうーおばあちゃんたら…
とか私が勝手に
心配になりだしたその時

老婆が空を指差すんですよ。

そして直後に彼女の
左腕のサイコガンが火を吹いて…
それはないんですけど

スグにおばあちゃんの
ド派手なメタリックピンクの
携帯が鳴り、（ここはﾎﾝﾄ）
「ﾓｼﾓｼｰ、そう今見てるよ。
あれでしょ～？
そう、見えるよ～。ありがとうね
教えてくれて。」と、老婆は
電話の向こうから、
こっちにまで聞こえて
来る、けたたましい嫁か娘か
なんか知らない女の人に
お礼を言っていました。

電話中から私は、この
練馬上空…雲のちょい上あたり
に見える高度を飛んでる
飛行機みたいな速さの
明るい光を、
クチを半開きに
したまんま見ておりました。

ま、なんか
あの移動の速さから考えると、
飛行機かなぁ～って思うん
ですけどぉ…
赤青識別灯は見えなかったしぃ

太陽光の反射した明るさで
飛行機並みに速いって…

やっぱ精子衛星てヤツっすかね？
静止衛星でしょ？知ってるよ。
打ったら最初に出て来たんだよ

なんだよこのパソコンプログラム
したやつ(；´Д｀；)

なんか有名な衛星が
上空を通過するのを聞いて、
比較的に見はらしが良い
ウチの前の駐車場に
お散歩がてら老婆は
やって来たと…。

でもなんで
一人で夕方暗い時間に
寒いのに？と、脳が動き出すと

またイヤーな想像を
勝手にし始めた私は、あの
けたたましい大声で話す
携帯電話の女の人に

どうかおばあちゃんを
よろしく頼むよ…(´Д｀；)

ｵﾊﾞｱﾁｬﾝが気を使って
喋ってんの、他人でも
直感で解るんだよ。

てめえだって
気が付きゃ後ろに
自分のコピーが迫ってん
だろがっ…て
思いながら、俯くしか
ないのでありました。

有名な衛星っつったら
デス・スターじゃねぇの？

けっこうデカイと
思ったけどね。