キセノン!
おオ、キセノン!
生まれてこのかた、標準ハロゲンヘッドランプしか見た事が無かったその男は、Vパケと聞いて即座にこの装備が脳裏に浮かび、俄に興奮し、歳甲斐もなく○○○した。
初代1号機が納車され、一番最初の夜ドラで味わった「あれぇえええ?」という失望感というか、敗北感は
今では楽しい思い出に浄化されているが。
時は平成11年の暮れ…
既にリフレクター式車輛では、爆発的に装着車が増えていた頃…何の役にも立たないプロジェクターレンズの黄色く暗い光は、男の魂を著しく萎えさせた。
以来12年余り、
バルブを換えてみては「コレジャナイ」と落胆し、また探しては「なんじゃ!こりゃぁあッ!?」と激怒したり、ようやく満足のいく球に出会えたのは、お別れになる最後の年だった。
あれは普通にリコール物だろ?知らないヤツに「ランプ消えかかってるよ」って何回言われた事か?
エッチアイディーなんてハイカラな呼称は、まだコッパズカシイから「キセノン」て呼んでおこう。
V様のボンネットを初めて開けて見た時の、初代S15の標準型とは根本的に違う、重厚で複雑なヘッドライトアッセンブリーの構造には、雷の様な激しい衝撃を受けた。
自分が買って手に入れるのにも関わらず、その存在そのものに激しく嫉妬した程だ。
初代での画像は無いが、とにかく違うのだ。
この標準キセノンでも明るさ&白さは、他の車種に比べれば大した事は無い。
ロービームで55W使うセダンなんか見たら、目ェ潰す気かいっ!?ってなるし。
が、しかし…35Wでも明らかに満足感は高い!充分だ。
これと比べれば標準型が「廉価版」、こっちを買って、初めてマトモな前照灯を持てたような安心感が生まれる。
熱が半端ないからだろう、レンズカバーがまぁ~、分厚くてゴツイコトよ。
大気圏に突入可能か?位の耐熱構造。
もう分解したいなどと、大それた考えも起きない。起きようがない。
今度から
「満足するバーナー探し」の旅を始めよう。
Posted at 2011/03/06 00:39:00 | |
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