¥500!(`Д´)
ルーペを3秒ほど覗いて鑑定士は言い放つ。
「だめ。全然ダメ。この手のやつは
昔から贋造品が凄い量出回ってるんだよ。江戸時代も明治大正昭和…現在も作ってる奴がいる。」
「もう下の銅が見えちゃってる時点で話にならない。作りそのものにバラツキがあるのは本物にも
ある事なんだが・・・鍍金の台に銀が見えていれば、まだましなのに。それがまあここまではっきり銅じゃあねえ」
ボロクソである(`Д´;)
ショーケースの上に置かれたデジタル計量器にも
二分金を乗せて見せてくれた。
およそ2,5グラム。
鑑定辞典で該当する正真正銘の二分金の重さ…
3,0グラム。
「全然足りないでしょ?量るまでも無いんだけどね」
ぐうの音も出ない(;`Д´;)
「引き取るとすれば・・・¥500かな。
ま、こういった偽物が好きなマニアもいない事も無いけどね。
明治以降作られた本物の酷さも近いものがあるから、
通用すれば関係無いという理屈かな。でもウチでは
基本的に要らない。これはダメ。」
JR四谷駅へ向かう足取りは重く
日暮れの木枯らしが冷たいこと冷たいこと…
予想はしていた。
これが出て来た親戚の地方は三池藩。
立藩から代々続く中、しくじって陸奥へ飛ばされるが
幕末慶應年間末期に超頑張って
三池へ奇跡のカムバックを果たした。
当然、藩にお金なんか無かっただろう。
しかも戊辰戦争がおっぱじまって
日本中の藩は武器弾薬装備品どーすんの状態。
日本中どこの藩でも江戸時代は最初から300年間
財政難だったのは周知のとおり。
たぶん石炭産出でも規模的に返済が追い付かない。
坂本龍馬や岩崎弥太郎が
「地方の藩にミニエー銃売るんじゃー」の販売先だったかも知れない。
無ければ自分で作ればよかやん…
三池藩は貨幣偽造に手を染める。
財政赤字に戦費調達。途方もない量の偽造小判が作られた筈…。
その一枚が巡り巡って私の手に来た。
他界した従兄の意図を考える・・・
財布に忍ばせて、それが何なのか見ても解らなければそれまでの事。
気が付いた私が売り払おうとして大恥搔いてもそれだけの事。
そして偽小判が生まれた背景を、もしも私が気が付けば
苦境への励みになればいい…そんな事かも知れないな、と。
財布にゴールドな物を入れとくと金運が上がるらしい。
きっとそれだな(´Д`)
四谷見附交番前にレガシーのパトカー。
スバルエンブレムでパトカー、珍しくね?
Posted at 2016/11/01 05:44:46 | |
トラックバック(0) |
プロフィールについて | 日記