B18C　ダイレクトイグニッション取付

※読むにあたって写真はいちいち拡大してください。そのままだと端っこが見切れています。

デスビが壊れる恐怖と戦うのはゴメンなのでダイレクトイグニッション化。

AEM EPM（現在は廃盤）でカム角クランク角を取得し、イグナイターとイグニッションコイル内蔵型のK20Aのコイルで点火しています。

性能アップかはよくわかりませんがデスビ故障の不安がなくなるのは大きいですね。

エンジンルーム内のヒューズボックスのIGN電源から１２Vを取ったんですが、なぜかエンジンを切っても通電してます。なぜだろう。

値段的にもいいですよね。コイルは1本5000円、EPMは3.5万円。純正新品のデスビを買うより100倍先進的で健全で安価です。

あ、タコメーターは動かなくなります。ECU→タコという信号の通り道ではなくて、ECU→デスビ→タコとなっているからです。デスビが無くなると信号が途切れます。気になる人はタコに直接繋いでください。

写真の順番の入れ替え方が分からずちょっと順番変になってます。

まずAEM　EPMは23個の小穴と1個の大穴があり、これによってカムシャフトの回転数や上死点を検出しています。光学式センサーですね。

しかし！！しかし！EPMを使うのは全くおすすめしません。この写真見てくださいよ。ニンテンドーのようなしょぼい基盤。これをカムエンドにつけて高温と振動にさらされたら即壊れると思います。ショーカー用ですね。
T1triggerってやつがおすすめです。カムプーリーに磁石が埋め込まれてて、MTECのホールエフェクトセンサで磁力式で読み取るやつです。駆動部なし、センサはMOTECで２万円位で売ってるやつ（製造元はおそらくCHERRY）なので信頼性が段違いです。


海外のB18Cには純正でクランクスピードセンサがついており、そのセンサを機能させるためにオイルポンプに歯がついています。ここからとるのもありです。その場合CRVのオイルポンプ15100-p72-a01に交換してください。センサーを装着するための穴が開いてます。B18C純正のオイルポンプはこの穴がないためセンサーを固定できません。
中のトロコイドギアはB１８Cのをそのまま使ったほうがいいと思います。B20BはVTECがないため油圧が違うからです。

では、実際にLINKで設定してみましょう。
トリガタイプは光学式センサかつホールです。
24個の穴が均等にあるのでシンプルにマルチトゥースを選択します。

もちろん点火をデスビから独立点火に変更するのも忘れないでください。

プルアップ抵抗はEPMの中に標準装備されてないのでLINK側でオンにします。

エッジはFALLINGです。FALLINGは通常１２Vで信号が入力されるとが入力されると０V（？）という意味です。EPMはそうでしたが、センサーによってはRISING,つまり普段０V,信号が入力されると１２Vというものもあるらしいです。LINKにはオシロスコープ機能がついているのでそれ見ながら設定しましょう。

ポジションはセンサーがカムについているのでカムを選択。

歯数は上に書いた通り24です。

これがF20Cコイル拡大図。１２V,GND,点火信号の三本で構成されてますね。

これがRYWIRE製のDI用ハーネスです。右下を見てください。
ECUから１２３４気筒コイルに向かう点火信号線４本、逆にEPMからECUへ向かうカム、クランク信号線１本づつ、合計６本のハーネスで構成されていますね。

これはLINKのシビック用プラグインモデルの配線図です。A20,A21,A31,A32がそれぞれ点火１－４を担っていることがわかりますね。上に書いたDI用ハーネスの１－４気筒コイル信号線をここに接続します。この概念、非常に説明しにくいのですが、LINKのプラグインモデルは、純正で使っていない空きピンにこうやって普段使わない機能が割り当てられています。これは変更不可です。

逆に、純正で割り当てられているピンはもちろん純正と同じです。

接続しますと書きましたが、ホンダのECUのカプラは銅線を抜き差しできますのでカプラに指してあげてください。
ピッキングツールでピンを持ち上げると楽です。
詳しくはユーチューブにあります。HONDA 　ECU　DEPINとかで検索してください。
エレクトロタップとか、ハンダとか小学生みたいなことはやめましょう。
ピン指すと純正みたいでかっこいいです。

で、ピンの規格ガチ忘れました、、、、住友電装の025だったような気がするのですが、、、、、
思い出したら書きます。エーモンにあった気がする。
小型の電工ペンチが必要なので注意を。

ECU→（点火信号）→コイル１２３４
逆に
EPM→（カム＆クランク信号）→ECU

と配線が接続されましたね？

なんかわかりやすい写真見つけました。これはEG6ようだと思うので点火信号のピン配置は違います。あと、ECUから１２vやGNDを取るのはおすすめしません。

みんカラ写真の順番の変え方分からない、、、、
上に書いた通り４気筒分の点火信号はこんな感じで先っぽを作ってECUのカプラに指します。

RYWIREの説明に１－４気筒はそれぞれ茶色、クリスマス色、青、黄色となっており上の写真と一致していますね。

あとは上死点をECUの覚えさせてあげる必要があります。デスビには上死点センサがありますが、EPMにはないからです。
LINK設定画面のトリガオフセットがそれです。タイミングライトを見ながらクランキングしつづけて、鳥がオフセットを１０ずつ変更し、上死点に当たったらここが上死点だよとLINKに教えてあげる意味で固定します。上の写真では３５０℃ですね。

プラグコードないので写真のようなアダプターを使わないとタイミングライト使えないのでご注意を

これでエンジンは無事始動するはずです

上でカムクランク信号を入力についてを記載し忘れました。
これは純正デスビの配線図です。

CKP Crankshaft position sensor. Triggers 24 times for every engine rotation.
CYP Cylinder Positions Sensor Triggers once every engine cycle at top dead centre of cylinder

CKPが１回転で２４回信号を出すカム角、CYPが１回転で１回信号を出すクランク角と書いてありますね。

CKPをEPMで言う２４個の小孔
CYPを１個の大穴に割り当てましょう。

LINKのプラグインは、純正のピンと同じ配置という話は上でしました。さもないとポン付けで始動できないですもんね。

で、カム角クランク角は純正ではどうやらC-2とC-4に割り当てられてるようです。EPMの信号はここに割り込ませましょう。

わかりにくいところあればコメントなどでご指摘ください