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2020年01月31日 イイね!

実践編(その7)

実践編(その7)問題です

問1
どちらが高温に強いでしょう?

0w-20
5w-30


問2
どちらが優れたオイルでしょう?

粘度指数 180
粘度指数 250


いままで読んでくださった皆さんなら、楽勝ですよね?








答えは・・・












ファイナルアンサ~?











正解は、どちらともいえないですW


ちょっと意地悪な質問をしてスミマセン^^;
ここ大事なので…




問1から考えていきましょう。

20と30なら30の方が数字が大きいから、硬くてスゴイんじゃないの?
なんかイヤらしい表現だな・・・w
って声も聞こえてきそうですが、そうとも限らないってハナシです。
よく、オイルを例えるのに、柔らかい、固いって表現が使われますが、個人的には薄い、厚いがシックリきます。

オイルは金属と金属の間、クリアランスを埋めるクッションみたいなもんです。
これをもとに考えると、20より30の方がクッションが厚いんだから、やっぱり熱に強いんじゃないの?
ってなりますが、前回お話しした内容を思い出して下さい。

そうハッタリの話です。
一見すごそうに見えても、実は中身が・・・って事です。

例えるなら、〇っぱいの大きな子だと思っていたら、実はパットでクリアランスを埋めていたってやつです!

マジかー Σ(゚д゚lll)

ダマされたー (´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

ってやつですw


問2も一緒です。
粘度指数も、なんぼでもごまかせます。



だから



ベースオイルが大事なんです!!!



では実際、オイルを選んでいきましょう。


今回はZC32Sを基準に考えていきます。

まず、なるべくベースオイルの良いものを選ぶ。

メーカー指定は 0w-20になります。
このメーカー指定を守ってください。
このクッションサイズで性能が発揮できるように、エンジンは組まれています。
よく寒い季節だから下げるとか、暑い季節だから上げるとか言われてますが、そんな余計な事しないで下さい。
せっかく、クッションがジャストサイズで快適なのに、薄くなれば、どうなるか解りますよね?
厚すぎてもダメなんです。
そんなの邪魔になるだけです。

ただ例外もあります。
走行距離の進んだ車両です。
金属摩耗により、クリアランスが広がった車両です。
そんな場合は+10~20ほど上げてあげるのも手です。
硬めなオイルに変えたら、トルクが上がったってのはコレです。

また、サーキット走行などにより、油温を極端に上げてしまう場合です。
本来の正常な範囲(油温100℃~120℃)で走行するぶんには問題ないと思いますが、それを越えてくると粘度が足りなくなる恐れが出てきます。
(ポリマーの問題や単純に設定から外れてくるので粘度が不足してくる。)
そういう場合は保険の意味で+10~20で調整してあげればいいと思います。
ここも上げ過ぎると、抵抗により逆に油温の上昇を引き上げてしまうので、やみくもに上げてしまうのも問題です。

最後にウインターグレード(~W)に関しては、下げる分には問題ないと思うのですが、上げるのは抵抗があります。
それはエンジン始動直後のオイルの流動性もありますが、オイルポンプの負荷が心配です。
これは車両によって、どれだけマージンを持って作られているかにもよると思いますが、リスクをとってまで上げる必要はないと考えています。



オイルも立派なチューニングパーツなんです。



最後に・・・

私自身、まだコレだというオイルに出会ってません。
まだ、探している途中です・・・
まぁ探すのが楽しいんですけど^ ^w
最後まで読んで下さった皆さんなら、お気付きだと思いますが、自分にとって最高のオイルは、車両によっても、使用環境、オーナー(懐事情)によっても変わるということです。
皆さんも今回の話しを参考に、コレだという一品を探して頂けると嬉しいです。












以上、あくまで個人的見解なので、信じる、信じないはアナタしだいですw


Posted at 2020/01/31 14:23:10 | コメント(8) | トラックバック(0) | 日記
2020年01月30日 イイね!

Gr3以下じゃダメなんですか…(その6)

Gr3以下じゃダメなんですか…(その6)そもそもアメリカでオッケーなんだし、Gr4とそんなに差がないでしょ?

Gr3ベース以下でいいでしょう‼︎
コスト削減になるし!!

って誰かが言ったとか、言わないとかw


私は答えます・・・




ダメな場合もあるんです!!!




ここに0w-40規格のオイルが有るとします。

これをGr3のみで作ってみましょう。

0wですから、低温から流動性を求められる訳です。

極端にいうと、サラサラな感じに作る必要性がある訳です。

そうすると、なにが起こるかと言うと、温度が上がってくると動粘度が足りなくなってくる訳です。

以前、紹介したグラフをイメージしてみて下さい。

これじゃ困るので、添加剤 ポリマー(粘度向上剤)に頼ることになる訳ですよ。
ベースオイルが悪ければ悪いほど、またワイドレンジのオイルになればなるほど、依存度が高くなります。

ポリマーは普段は小ちゃくまとまっているんですが、温度が上がると大きくなって粘度を上げるんです。






風船をイメージしてもらえると、わかり易いですかね。


じゃ別に良いじゃない?と思うかもしれませんが、ハナシはここで終わりません…

このポリマー、温度が上がった時に活躍する訳ですが、そのくせ熱に弱いんです…w




えーどういうこと(・・?)










誤解を恐れずに言うと、ある程度、温度が上がっちゃうと死んじゃいますwww
しょせん、ハッタリなんですよ…




チーン

Σ(゚д゚lll)



これを、せん断っていいます。

そして、いちどお亡くなりになったポリマーは、二度と復活しません。

つまり、必要な粘度を、保てない状態になっちゃう訳です。



ΣΣ(゚д゚lll)




そしてたちの悪いことに、亡くなったポリマーはスラッジ(汚れ)の原因になるんですw



ΣΣΣ(゚д゚lll)





つまり極端な表現をすると良いのは最初だけ!!!














対してPAOなどの上位素材は、ポリマーに頼らずとも粘度を維持できるんです。
粘度指数が優秀だからなせる技です。
これがノンポリマーってやつです。
だから高温に強いし、ロングライフ、エンジンをクリーンに保つんです。

youtubeで、とあるショップの社長が、本物の化学合成油を使ってるエンジンは、中を開けると綺麗って言ってましたが、理由はコレです。

もっというなら、Gr3以下のオイルのみでは0W-30以上のオイルは作れないそうです。
少なからずPAOを添加しないと無理だとか…
つまり、オイルメーカーからすると、0W〜のオイルは極力作りたくないんですよ…
難しいし、コストが上がるから…

例えば、5w-30と0w-30を比較すると・・・言いたいこと解りますよねw


高速、高負荷走行が行われるヨーロッパでGr4に拘るのは、この辺も関係があるのではと考えています。
ACEA規格もヨーロッパの規格ですしね。

つまり、Gr3とGr4が同等っていうのは初期性能もしくはある一定の温度までってのが、私の見解です。

逆に言えば、この辺を理解して使うならGr3でも構わないと思います。


使用状況が高温にさらされない

早目に交換をする

エンジンをそこまで気にかけないw

など




次回はオイル選びについて実践編をみなさんと一緒に考えていきたいと思います。










Posted at 2020/01/30 13:03:15 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2020年01月29日 イイね!

紛らワシ (その5)

紛らワシ (その5)前回、衝撃の事実を、お伝えしてしまったんですが、中には謎が解けてスッキリした方もいるんじゃないでしょうか?








でわ、日本の表記はどうなっているか見ていきましょう。
ちなみに家にあったオイル缶の表記は、こんな感じ…




















実際、国内で売られてる化学合成油ポイ⁈商品の表記はこんな感じですかね・・・


100%化学合成油
100%Synthetic
Full Synthetic
Fully synthetic
全合成油
Synthetic
・・・etc

などなど、他にもあると思います。


じゃあ、これらのちがいは?

って聞かれたら、残念ながら解りませんって答えるしかありません・・・

あくまで個人的見解ですが・・・
数年前までは、100%を謳っているところは、Gr4以上。
全合成油はもともと、カストロールが言いのがれ的に使い始めて、Gr3以上。
って感じでしたが、今ではいろんなオイルメーカーも増えて、好き勝手に表記しているイメージです。


例を見ていきますか・・・


みんな大好き、TAKUMIさんはというと・・・














こんな感じです・・・
ここまでちゃんと読んできた方なら、なにをいいたいか解りますよね?

でも正直に記載してますし、Syntheticと缶に表記して100%やFullとは、どこにも書いてないじゃないですかw

これをみて、TAKUMIはサギだとか、訴えてやるとか、粗悪品だとか、言いだす人もいるかもしれませんが、それはやめてください。

他のメーカーも似たようなもんです・・・
挙げだしたらキリがありません・・・

ここをちゃんと読んでくれた方なら、ご自分で調べられるようになったと思います。

前回も言いましたが、日本において表記の規定もなければ、TAKUMIさんは正直に記載してます。
さすがに配合率までは載せませんよ。
それはオイルメーカーの腕の見せ所ともいえる部分で、企業秘密です。
TAKUMIさんはランニングコストを下げて、たくさん車遊びをしてもらいたいというコンセプトのもと、高負荷でも耐えれて、できるだけ安くなるように開発した結果の、ひとつのカタチだと思います。
実際、安くてなんとなく良さそうなオイルが欲しいってユーザーの需要とマッチしているじゃないですか。
タクミオイル最高ってレビューたくさん上がってるじゃないですか。
ユーザーが満足しているなら、それでもいいって話です。
前回、話したCくんとMくんの話と一緒です。
同じと、とらえる人にとっては、同じなんです。
私自身、100%化学合成油以外も使用しています。
ようは理解して使用しているか、どうかが大事じゃないかと思うんです。
単純に良いとか、悪いとかの話ではないんですよ。
チューニング全般に言える事で、表面的な安易な基準で判断して欲しくありません。


お時間がある方は、Gulfさんのページも覗いて見てください。
メーカー内でも、表記を使い分けてます。
これでなんとなく、商品の差別化を図ってるのかなと・・・
もしくは、単純に製造委託先の都合かな・・・⁈
オット・・・コレハマダ・・・

自分も車に乗り始めたころは、鉱物油?化学合成油?なにそれ?美味しいの?
って感じでしたw

カストロールって聞いたことあるし、安いし、これ入れとけばいいか・・・とかw

ネットの掲示板でオイルは1000kmで変えないと、エンジンがダメになりますって書かれてると、正直に受け取って、本当に1000kmごとに変えていましたw

最初はそんなもんですwww

なに偉そうに、ぐちゃぐちゃ能書き垂れてんだよ・・・
こまけーな、俺はそんなの気にしねーんだよ!
って方は、別にそれでいいと思います。
どうぞお好きにしてください。
モノゴトは拘りだしたら、キリがありませんから・・・
強要するつもりも、非難するつもりもありませんよ。


ただ、オイルに興味を持ってくれた方、もっと知りたい方、次回からさらにメスを入れていきます・・・w





Posted at 2020/01/29 13:25:21 | コメント(5) | トラックバック(0) | 日記
2020年01月28日 イイね!

VS (その4)

VS (その4)むかーし、むかーし、アメリカにオイルを作ることが得意な、カストロールくんと、モービルくんという、ふたりの少年がいました・・・


ある日、カストロールくんは、


Cくん「このオイル(Gr3)かなりイケてんじゃね~」

   「化学合成油ってことで、もうよくね~」



するとモービルくんは、

Mくん「え~ ズルは、よくないよ~」

ちなみに、モービルくんはPAOを使ってのオイル作りが得意でした。


Cくん「ハァ? かてぇーことばっか言ってんじゃねーよ」

   「こんなのどーせ違いわかんねーんだよ」


Mくん「ルールは守らないとだめだよー」
   
   「先生に言いつけるからね」


Cくん「いえるもんなら、いってみろバーカ」


Mくん「先生~ Cくんがズルしてまーす」



先生(裁判所)は、ふたりの話を聞きます・・・



先生「まぁカストロールの作ったオイルもよく出来てるし、どちらも化学合成油ってことでいいだろ」


メンドクセーな、俺は帰って観たいアニメがあんだよ…

ハイハイ終了~

  「だから、これで仲直りするんだぞ」





Mくん「は~⁈ マジか~⁈」


Cくん「イエ~イw」


Mくん「こんなのやってられねーよ」

   「アホくさ」

モービルくんも、カストロールくんのように、ズルをするように・・・

モービルくんは、グレマシタとさ・・・


おしまい・・・おしまい・・・





だいたいこんな感じのやりとりが、あったとか、なかったとか・・・w

これにより、アメリカではGr3以上から化学合成油の表記が認められたのです。

しかし、これはアメリカの中でのオハナシです。


ヨーロッパでは現在も、Gr4以上でないと化学合成油の表記は認められてません



じゃあ、日本ではどうなのよ?








日本ではそもそも、表記の規定がないそうですw




Σ(゚д゚lll)





つまり、メーカーに・・・










オ マ カ セ ♡

御任せなんですwww

これが性善説ってやつか・・・


次回は、これにより、わが日本では、どんなことになっているか見ていきましょう・・・

Posted at 2020/01/28 14:32:16 | コメント(7) | トラックバック(0) | 日記
2020年01月27日 イイね!

化学合成油(その3)

化学合成油(その3)グループ1 鉱物油            80~120
グループ2 鉱物油(HIVI、水素化処理)  80~120
グループ3 鉱物油(VHVI、水素化分解) 120以上

前回、このように紹介させていただきましたが、実はこれには続きがあります・・・








グループ3+ 天然ガス (XHVI) WBASEなど
グループ4  PAO(ポリアルファオレフィンの略)(原料ナフサ、エチレン)
グループ5  エステル(ジエステル、ポリオール、コンプレックスなど)(Gr1~4以外のオイル)(原料 動植物油、アルコール)


そう、さらに上位オイルが存在するのです。








ザクとは違うのだよ・・・ザクとは・・・

なぜ、2回に分けて紹介したかといいますと、そもそも使われているベースが違うのです。
もちろんコストも上がります。


蒸留工程
原油→重油(鉱物油)→ガソリン→ガス(ナフサなど)

かなりザックリな工程ですが、鉱物油より、さらに選び抜かれた原料などをもとに作られてるのです。




イメージ

そして、化学合成油と呼べるのはGr4以上のオイルなのです。


つまり100%化学合成油っていうのは、ベースオイルがGr4以上のみで作られているオイルということです!!!


ここで、ナニ言ってんだ?

違うだろ?

って思ったアナタは中々のオイル通ですw


でも、話は続くのです・・・


どんどんマニアックな内容に入っていきます・・・

ついてきてくださいw






    
Posted at 2020/01/27 15:11:53 | コメント(5) | トラックバック(0) | 日記

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「@すいふじ♪さん あまり落としすぎると風邪とかひきやすくなりますのでホドホドに…w それにしても頑張りましたね^ ^」
何シテル?   09/23 17:37
いらっしゃい(^▽^) 黒豆東茶屋へようこそ♪ ゆっくりしていってや~

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