
そもそも中古で入手した時から、ノーマルエキパイのコレクター部分を中心にオイルが慢性的に付着して、焦げたような跡があった。乗るたびにじくじくとオイルが垂れてくる感じで、何だかいつも焦げ臭い。
それが故に、 FJの持病かもしれない、アンダーカウルの左側がグズグズでまともな形が残ってなかった(クラッチのオペシリの漏れもこの部分にダメージ与えるしね)。
変なきっかけだけど、純正マフラーから集合に変えたのもオイルが垂れてもマフラー上に貯まらないようにするため、という…
ここにオイルが垂れてくる原因として考えられるのは、シリンダブロック、クランクケースにクラック等が無い前提だと、可能性が低そうな順に以下があり、それぞれ確認したり、部品交換したりした。
①カムチェーンアジャスタ →漏れなし
②シリンダあるいはシリンダヘッド →漏れ無かったが滲みあり、ロッカーカバーのガスケットなどラバー部品を全交換
③クラッチオペレーティングシリンダ →漏れ無かったけど、分解して内部清掃
④スタータモータ →漏れなし
⑤クラッチプッシュロッド →オイルシール交換
⑥オイルエレメント → 漏れなし
ご参考までに、クラッチプッシュロッド抜いた状態でエンジン掛けるとオイルが吹き出し、悲惨なことになる…
そしたら、やっぱりジェネレータのOリングだよな、ってことで溝形状を調べてみたら、以下だった。ちなみに付いていたジェネレータは1TXの元々のものでなくて、アップデートされた2GHタイプのもの(整備記録では前オーナーが交換していた)。
これじゃ以下の⑴では太過ぎだし、⑵では細すぎで潰れ代が無さすぎるように思う。
⑴ 1TX純正オイルシールΦ3.5mm
⑵ 中期以降純正オイルシールΦ2.4mm
で、JIS G型(Φ3.1mm)を試しにはめてみたけど、やっぱり太過ぎて、手ではジェネレータ押し込めないし、ボルトで締め上げて押し込むと切れちゃう。
当時の設計規格は何に準じていたのか良く分からないけど、輸出市場を考えていたからと思い、米国規格のAS568(Φ2.62)の指定溝形状を調べたら、計測したものとほとんど同じだったから、内径の合うもの探してはめてみた。さすがにジェネレータを手で押し込むには少しキツいけど、ラバーグリス塗り、グッと押し込むとスコんとはまり、これなら大丈夫だろうと。
ちなみに、中期以降純正オイルシールΦ2.4mmだと、アイドリングしただけでジワ~と滲んでくるのが目視出来たけど、AS568(Φ2.62)はそれがない。
FJ1200に2GHジェネレータはそれほど特殊じゃないはずなのに、1TXエンジンとの組み合わせだと、Oリング含めたクリアランスの組み合わせが悪いのかな。
そんなことをジェネレータ脱着を繰り返し、試走して、何だかんだとやる過程で、ジェネレータ内部にもオイルが侵入していてデロデロだったりしてたので、シャフトのオイルシールも交換したりしたんだけど、その際にちょっと無理やりやったせいで内部構造にダメージ与えちゃったりして、いい加減イヤになってきた。
探せばあるもので、海外在庫の新品ジェネレータ(2GH)を勢いでポチってしまった。かなり高額なので、送料は無料だったけど、輸入関税が更に約8000円掛かった。
付属のOリングはやっぱりΦ2.4だから、AS568(Φ2.62)に交換して本日試走!
結果… なんと、一滴たりともオイルは垂れず(普通は当たり前だけど)、4年近く悩まされたオイル漏れからようやく脱却出来た!
前オーナーが1TXオリジナルから2GHタイプに既に交換していて(理由は不明)、整備記録では、YSP整備で8万円以上の部品代が記載されていたし、走行距離から考えても交換をためらっていたんだよね。
今回の購入価格はもちろんこれより高い…
かなり高くついたけど、気持ちもさっぱりしたから良かった。もしかして普通の金銭感覚なら、そんなに金掛けるなら廃車、というところなのかもしれないけど。
Posted at 2021/10/09 12:46:58 | |
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FJ1200 | 日記