
JB64W Jimnyを2019年4月に新古車で買うまでの7年間、フォトアルバムに掲載している「タントザウルス」という車内からルーフのベッドに登れる軽キャンパーで、青森から鹿児島まで津々浦々を駆け巡った。
軽キャンパーと言ってもコンロやシンクやトイレもない屋根の構造変更をしただけの5ナンバーであるが、体を平らにして睡眠できることは、シートリクライニングでの仮眠とは比較にならない程に疲れが取れるものであり、翌日の活動や長距離移動には極めて有効である。
車検証の車名に「ダイハツ(改)」と書かれているこの車は、千葉県のカーライフオートというキャンピングカー屋さんが作った特装車である。
キャンピングカーショウの展示車をこれまた新古車で購入したものであるが、一般的なキャンピンクカーがトラックベースやキャブオーバーであるのに対し、軽乗用車ベースであるから運転姿勢も楽で静か、余計な架装がないので軽く、車高はベース車よりも10cmノッポなだけなので横風を受けることもないから、動力性能が損なわれておらず100km/h+αでもよく走る車だった。
4人乗りのシートはタントそのままなので車内は広く普段使いができて、BMWから乗り換えた660ccの小さな心臓は燃料も食わず、普通車よりも2割程安価な高速道路料金も魅力だった。
恐竜の顔の絵が描かれているベッドのテント部分の材質が素晴らしく、他の軽キャンパーのポップアップルーフは薄っぺらなテント素材だが、この車はスキューバダイビング用の厚手のウエットスーツ布地でできている。強風でもバタつくことがないうえに、冬でも保温効果があって雨水を弾き、恐竜の口の部分のジッパーを内側から開けるとメッシュとなり、夏場も網戸となって蚊の侵入を防ぎ、涼風で安眠できるという優れものである。
ベッドは長さ185cm、幅125cmと大人2人が足を伸ばして眠れるサイズがある。
タイヤの弾力で寝返りを打つと車体が揺れるので、中古のジャッキを買い、左右からタイヤの凹がなくなる程度当てると格段と寝心地がよくなることを覚えたら、さらに車中泊が快適になった。
週末は都会の喧騒から逃れて、夏は標高の高い空気の美味しい所で、冬は魚の旨い海辺で一杯引っ掛けてから眠るということを繰り返した。遠隔地で行なわれる朝からのイベントへの前日現地入りにも役に立った。
キャンピングカーというと、多くの方は料理ができたり、シャワーやトイレが付いていたり、という車を想像するだろう。だが狭い日本においては、土地の旨いものを食べ、日帰り温泉を利用する、と割り切ればトイレもコンビニにも困ることはないのが現実である。
出先の車中泊では声をかけられることも多く、ハイエースなどの大柄のキャンピングカーのオーナーからは、「小回りが利いてかえって羨ましい」というのが大方の感想だった。
JB64Wに乗り換えてからは、エアーマットで平らに寝て、網戸で夏の暑さ対策、ウインドウシェードで寒さ対策、荷物はルーフラックに上げて、変わらずに車中泊で全国を走り回っている。
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2020/04/04 08:01:21