
今年初の久々の投稿、1か月遅れ馳せながら明けおめです。
成り行き上、病の説明で前置きが長くなりますので気分を害される方はスルーなさって下さい。
全身各所の激痛が発端で4年半前に心筋梗塞を起こして、発症してから既に10年近く経過した膠原病リウマチ性筋痛症を患っていたとわかりました。意思によって運動させる随意筋のみならず心肺筋などの不随意筋も攻撃してしまう病なので、心肺腎胆の損傷と巨細胞動脈炎を併発しましたが命を取り留め、何とか服薬で諸臓器は日常生活に支障ないところまで回復することができました。
ところが、この病の特徴の自身の正常な器官を誤って攻撃してしまう自己免疫暴走数値が徐々に高まる病態にあるため、昨年からリウマチ症状が強くなり、痛みのほかに腕が上がらない、筆記や捺印や丼を支えるなどが辛い手指に運動機能障害が出ています。
そのようなこともあって、前後ブレーキを両手で操作するHONDAリード125を売却して、昨年夏からは職場の後輩に預けて使って貰っていた右足でリアブレーキを操る現在のHONDAスーパーカブC90に止む無く乗り替えた経緯があります。
しかし、体が休息する就寝時に免疫暴走が強くひどく痛んで睡眠時間が確保できない、関節組織が破壊されて腫れて変形する状況が短期間に進行しています。(関節リウマチは第2関節が主ですが、この病はどの部位にも組織破壊が起こります。)
運動機能は使えないと筋力が衰えるので、従来は普通の人の倍程もあった握力が2ℓのペットボトルが片手で持ち上げられない程に低下しました。若い頃から筋トレが日課でしたが、筋トレがトリガーになってその箇所に激しい免疫暴走が起こるので筋トレは禁止です。
そのため、C90カブ様のフロントブレーキを扱う右手の握力に不安を持つようになり、寒さ嫌いも手伝って昨年11月からは安全のため乗り出すことはなくなりました。
16歳から50年以上も途切れないライダーですが、もはやこれまでかと思って幾分諦めかけていたところ、医師から「長期間の服薬治療でも効果が不十分なので、数か月で運動機能が寛解に向かう一定以上の効果が期待できる遺伝子組み換え蛋白質の生物学製剤注射に切り替えてみないか?」と勧められました。毎月の医療費は従来の数倍以上の高額になるものの、何事も経験だと考えて来週からこの治療を開始する決意をしました。
昨年の正月に器質化肺炎を発症して入院した際に、専門医から責任ある零細企業経営のストレスが病の主因だろうと離職検討も示唆されたので、現在週6日フルタイムの執務も5月末で退任させて貰うことにしています。
6月からは年金頼りの生活ですから毎月7万円を越える医療費は多大な経済的負担ですが、45年も働いて来たのに老後に好きなことひとつできなくなり制限のある生活で悶々とするのではつまらないので、残る短い人生に僅かな明るさを持てる治療と生き方を選択しました。
さて、前置きはここまでにして本題です。
楽天的というか確証もない決断をしたら、お目出たい馬鹿者なもので、「C90カブ様のブレーキレバー操作を軽くする方法はないか」という思考が頭をよぎりました。
私ジム爺と同じ昭和33年に誕生したスーパーカブは長い歳月に改良が重ねられ、法定速度が60km/hのC90では30km/h制限の50ccのブレーキ性能では十分ではないとして、C50よりもひと際大きなドラムブレーキ(通称デカドラム)が装備され制動力は秀逸です。しかし、まだ2005年HA02型は油圧式ではなく旧式のワイヤー機械式であるため、その性能を十分に発揮させるには相応の握力が必要であることが乗り続ける障壁になっている訳です。
そこでこのブレーキの能力を最小限の握力で最大限発揮する方法はないものかと考えるに至りました。
ブレーキドラムの内側でブレーキシューを外側に擦り付ける機構は、ブレーキレバーを握りワイヤーを引き寄せ、「テコの原理によってブレーキアームが動く」ことによって強い制動力を得るのですが、「このテコの力点を支点から離す程より力が小さくても済む」のですから、「長いブレーキアーム」を使えば弱い力量でも大きな動作を得ることができると思いつきました。
ジム爺のC90カブ様のブレーキアーム長は90mm、これよりも長いブレーキアームに交換すれば解決が図れる可能性が高いと考えました。
そうして純正ブレーキアームの代用品を探しました。すると何とあるのですよスペシャルパーツTAKEGAWAのアフターパーツに…。
50ccのカブの制動力を高めるために作られた純正よりも長い117mm長のブレーキアームが…。
みんカラにはこのパーツに交換した先人のレポートが幾つか出ていて、「軽い握りで強い制動力が得られる」と称賛の投稿されていることも発見しました。
急に目の前が明るく開けたような気がしました。
ケーブルアームアダプターやボルトなどと含めて8,910円で購入できるようなので、バイク引退は急がずに、少し暖かくなって手指の具合がよい時にチャレンジしてみることにしようと少年のように今はワクワクしています。
その様子はいずれパーツレビューと整備手帳で後日ご報告させて頂きます。
本年も引き続き宜しくお願いいたします。
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2025/01/31 10:28:30