
4月末に我が家へ到着した期待外れだったアベノマスクは、まだ全国民にはまだまだ行き渡っていない様子である。
東京で一時期店頭から姿を消して買い求めることができず高騰していたマスクは、既に外国製品が大量にダブついており、店頭価格が日々安く書き直されている。
7日「トゥクトゥク」で投稿した新大久保では、マスクの叩き売り状態で大量に仕入れられた規格外のマスクの原価確保に外国人経営店舗は躍起になっている。
だが商魂は逞しいもので、趣向を凝らしたオシャレなマスクや夏向けマスクまで登場してきた。
時はさかのぼり、まだ国内では新コロ騒ぎになる前の昨年末、JB64Wでの日帰り弾丸ツアーで新潟県の瓢湖にハクチョウの撮影に行った。暖冬で雪がなく想定していた絵にならなかったので殆ど撮影せずに、燕三条の魚介の美味しいお気に入りの料理屋「ととや」に向かい、たらふく絶品の料理を平らげた。満腹になって帰路の運転の眠気覚ましに、同じく燕三条の「ストックバスターズ」というデッドストック品を集めて安く売る店に立ち寄った。
この店は、地元特産の刃物や金属加工品は勿論、電気製品から日用雑貨まで、何がデッドストックとして入荷しているかは行ってみないとわからないのだが、生産余剰品や倒産処分品などが驚くほど破格で買えるので、覗いてみて気に入った品があればかなりお得に買えるのである。
目的を持たずに立ち寄っているから、店内をグルリと回って特にめぼしい物がないので、退店しようとレジ前を通り過ぎようとしたら、段ボール箱に山積みのマスクの箱に目が止まった。
花粉症ではないのでマスクを着用するのは寒いときの防寒用か大掃除くらいとしてしか使うことがないのであるが、「60枚入りの3層立体構造PM2.5対応0.001mmフィルターの不織布マスクが1箱150円」なのである。
マスクを買い溜めする習慣は全くないのであるが、はるばる東京から新潟まで来て、旨いものだけ食べて何の収穫もなく手ぶらで帰るのもつまらないので、何気なくこの箱を2箱手に取った。
レジに並んだのはよいが、その時は120枚ものマスクを消費するのに一体どれほどかかるのだろうかと少し躊躇もしたが、安マスクの話のネタくらいにはなるし、花粉症の人は周りにいくらでもいるので、「まぁいいや。」と2箱分の代金消費税込み330円を支払った。
あれから4か月半、人の前に出る時はエチケットとして必ずマスクを使用しているが、この時のマスクがまだ残っており、『あのとき、普段買うことがないマスクを2箱も買おうと私を動かした力は何だったのだろうか』と考えている。
追記: 「わるぺんぎん」さんが9日のブログにマスクを頂いたという善意に感謝の投稿されていたので、思い出したマスクのバカ話を投稿しました。
Posted at 2020/05/12 08:15:07 | |
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