
職場の車を車検に出す朝こと。職場の車を運転することは滅多にないのだが、忙しく働く若手職員に配慮して「オレが車検出しして来るよ。」と気軽に引き受けて出発。
池袋駅前を通る2車線の明治通り、走行車線には駐車車両もなく気持ちよく走っていた。
何人かの交通警察官の姿が見えたが、別に違反をしている罪悪感はないのでそのまま進んで行くと、その警察官が停止するように立ちはだかった。
「この先で左側に寄せて止まって下さい。」と言われて、指示どおりに停車した。女性警察官が窓越しにやってきたが、「暫くこのままお待ち下さい。」と言って何台か前に止まっている車の方に行ってしまった。
10分以上は待たされた。何の用事で止められたのかとキョロキョロと辺りを見回すがよくわからない。やがてすぐ前に止まっている車の免許を別の警察官取り上げて青切符を切り始めたではないか。
「あれっ、オレは何か違反したのか?」と思うが、速度超過も黄色の線を跨いだつまりはない。何だろうかと後ろも振り返るが心当たりがない。
そうこうしていると、また別の警察官が私の窓越しにやってきて免許証の提示を求めた。
「どうかしましたか?」と尋ねると、「バス専用レーン通行違反ですが気付きませんでしたか?」と…。
やってしまった。朝の時間帯にこの区間を通行することはない。出勤時刻が早いので、一般的には通勤時間帯であるという意識も希薄である。良かれと思って自発的に申し出た車検出しで気付かずに交通違反をしてしまうとは…。
1点減点と6,000円の反則金のお支払いとなる。
何台も長時間走行車線に違反車両を停車させることの方が、よほどバスの運行の妨げになるのではないかとも思ったが…。
そうして3か月後に免許更新で5年間は青色免許証ということに…。
本人的には順法運転を心掛けている私は、過去に速度超過などの交通違反の経歴はないのだが、以前にも似たような違反切符を普段は通行しないこの通りで切られたことがある。
50ccのモンキーで片側2車線の明治通りを右折車線に入って、右折信号が青色になるのを待った。対向車線の右折車線にも白バイがいた。
右折信号に従って右折したところ、白バイの赤灯が見え、サイレンが鳴り後方から近付いて来たので、緊急車に進路を譲るつもりで左側に停止したところ、私の直後に停止して白バイ隊員が白バイを降りた。
「あれっ、オレに何か用か?」と思った。
私の右側に来た白バイ隊員は「エンジンを止めて免許証を出して下さい。」という。
私「何か交通違反しましたか?」と聞く。
白バイ「原付50ccは、3車線以上の道路は2段階右折ですよ。」
私「明治通りは2車線ですよ。」
白バイ「右折車線を含めて3車線ですよ。」
私「交差点近くになって突然出現する右折車線も車線の数に含まれるのですか?」
白バイ「そうです。」
私「それを知らなかったのは私の無知として、では貴方(白バイ隊員のこと)は、右 折車線にいて、右折車線にいる原付の私に視線も合っているのになぜ右折は 駄目だよとサインも送らなかったのですか?」
白バイ「右折しなくても直進すれば車線変更違反ですから…。」
私「つまり、もう違反から逃れられなかったということですか?」
白バイ「エンジンを止めて降車し、他の車両の通行妨害にならないように反対側 の信号が青になるのを待って、バイクを押して渡れば違反と扱うことは 微妙です。」
私「貴殿としては私を違反者と扱わざるを得ないということですね。」
白バイ「そういうことになります。」
ということで1点減点3,000円の反則金を支払ったのが前回の免許更新の間際で青色免許となり、今回の免許更新でゴールド免許に戻れるかと思っていた矢先、また青色免許が続くことになってしまった。
負けず嫌いの私はこの時の2段階右折違反が悔しくて、モンキーのエンジンを70ccに乗せ換えて黄色ナンバーに登録し直して、見返してやろうと用もないのに何度も同じ場所を右折したのだが、二度と白バイに出会うことはなかった。
まだ高齢者には分類されないが、確信犯ではない交通違反で2回も続けて青色免許の更新になるというのは老化なのだろうかとふと思うのである。
Posted at 2020/07/17 09:23:59 | |
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