
仕事で広い敷地の写真を撮る必要があり、知人に相談したところ、知り合いにドローン写真家いると紹介を受け、快晴の翌日に現地で待ち合わせた。
「じゃあ始めましょう」と、我々世代には高嶺の花だったハッセルブラッドのレンズが付いた30cm角程のドローンがいきなり離陸、手元のタブレットで画像が確認できて、ものの5分程度で目的は達成された。
20年程前、同所に小型飛行機を飛ばして撮影した銀塩航空写真があるが、デジタル画像を瞬時に納入されて呆気に取られてしまった。
今から遡ること50数年前の小学校高学年の日曜日、大手録音機メーカーの取締役を父に持つ友達の家に遊びに行った。友達の父親はラジコン飛行機が趣味のようでエンジンの手入れをしていた。機械好きの私が興味津々覗いていたら、「古いエンジンだけど要る?」の言葉に大喜びをして持ち帰った。
頂いた2サイクル2.5ccひまし油で回るエンジンでラジコン飛行機を飛ばしてみたいには違いないのだが、誰が考えても無線操縦のラジオコントロール模型飛行機などというものは、当時としては明らかにお金持ちの大人の遊びであって子どもの小遣いで真似ができるような代物ではなく、無線装置はおろか機体すら買うことは無理であった。
元陸軍航空兵であった父に教えて貰いながらバルサ材で作った機体にエンジンを載せ、今でいうところのUコン(ワイヤーで繋いで円周するだけ)まがいの飛行機を作り、練馬から自転車で小手指(こてさし)ケ原古戦場跡(現在の西武池袋線小手指駅付近の野原)に飛ばすというか都度墜落して機体を壊しては帰ってきた程に少年時代から飛ぶものは好きである。
ラジコンが子どもの玩具として普及する時代になって、いい大人が10年程前には玩具のラジコンヘリを部屋の中で飛ばして目覚ましい技術の進歩と経済の躍進を実感した。
当然のこと、今回は商業用ドローンのもの凄さに触れて好奇心がじっとしておらず5,000円弱の玩具のドローンを買ってみた。
画像のとおり本体は7.5cm角で厚み2.5cmの超小型ドローンのくせに、Wi-Fi接続するとスマホでコントロールも飛んでいるドローンに付いているカメラの画像を見ることも録画することもでき、離陸や着陸ボタンで静かに離発着するし、ラジコンヘリでは難しかったホバリングを安定してするのだから恐れ入ってしまう。2.4GHz、送信距離は20m、連続飛行時間4分、充電時間40分でしかないが、興味本位で部屋や庭で遊ぶのには十分である。
少年時代のワクワク感に浸ることができて幸せ一杯のひと時を過ごすことができた。
爺に戻ると、ドローンが輸送や移動の手段として実用化される時代もさほど遠くないのだろうことを実感した。
本格的なドローンを使いこなしておられたみん友さんには及ばないお遊びのご報告にて…。
Posted at 2020/11/11 11:01:08 | |
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