ジム兄ちゃんのブログ一覧

　新潟へ行ったら燕三条の「魚屋」の刺身に舌鼓を打つことに決めていることを昨日紹介したが、自動車で放浪する癖のある人種は、「〇〇に行ったら△△で××を食べる」というお気に入りを持っている方が多い。
　私も全国各地でそうした店の前を通ると自然にブレーキがかかってしまうタイプの人間である。
　海軍の祖父と漁師の娘の祖母の強い隔世遺伝のおかげで、あてなく走り出すと海を目指すDNAが組み込まれている私の場合、気が付くと房総半島にいることが多い。
　どうしても往復のどちらかは木更津を通過することが多くなる。木更津には三井アウトレットパークもあるし、実はそのとなりの日用品DIYショップのカインズが大規模で何でも揃うので自動車部品や地元の新鮮な野菜を買うことも多い。
　木更津で腹が減ったら向かうのは、JR久留里線で木更津からひと駅の無人の祇園駅に近い「きよみず」という料理屋である。閑静な住宅街で向かいは児童公園という「何でこんなところに料理屋？」という立地にあるので、一元さんの来店は少ないが、地元の方は歩いて来店するので、駐車場には地元の袖ケ浦以外のナンバーが多い。
　店の左側民家を1軒おいて20台程の大きな駐車場がある。奥の方にいつもピカピカに磨かれたAUDIがこの店の若い板さんの愛車である。
　民芸調の佇まい、入店すると漁師のおかみさん的な気取らないおば(あ)さんがでてくる。「なんにする？」と千葉独特のイントネーションが心地よい。
　子どもにも喜ばれる唐揚げなどのメニューも多い。「あさりメンチカツ」という木更津ならではの珍味も味わえる。
　写真は「刺身定食」1,000円、消費税は取らない。刺身は7品、綺麗な刺身というよりも、季節やその日のよい品を出してくれる。アジのなめろうは千葉の家庭の味。小鉢に出てくるうどんもモチモチ、量も品数も多いのでごはんが足りなくなっておかわりをする客が多い。
　満腹になって駐車場で少し午睡、というのが私の至福である。
　千葉県木更津市祇園「民芸茶屋きよみず」、外出自粛が解けたら一番に出かけたい店のひとつである。
　
　

　昨日、燕三条で買ったマスクをブログに投稿したところ、その中に書いた料理屋について、新潟の方から「この店は旨い名店」だという反応があった。
　私は既に何年も新潟まで行くときは、必ずわざわざ時間を合わせてこの店に寄ることにしている。
　写真は2,700円と豪華な「店長おまかせ御前」を食べたときのものであるが、いやいや、何を食べても「旨い」、まず料理が美しく食器の趣きがよい。
　品数も分量も十分であるが、召し上がって頂ければこの価格が高くないことがわかる。
　米処新潟だからごはんも美味しいが、刺身だけでなく揚げ物も焼き物も漬物も旨い。数々の銘酒も置いているが、いつもJB64Wを運転して東京から日帰りで往復しているので、アルコールは飲めずにいる。ご主人はビールの何とかマイスター(忘れた)で、他のお客によるとこの店で飲むビールは旨いらしい。
　40代だろうか品が良く感じの良いご夫婦がお店を切り盛りされている。靴を脱いで入店する目立たない小屋風の華美でない外観に反してお店は小ぎれいにしておられる。マナーの悪い親子連れの入店があったようで、最近は小学生以下の子どものご入店はご遠慮願うとしている(大人に価値がわかる店の意)ので、落ち着いて食事ができる居心地のよいお店である。得てしてこういうタイプお店は高飛車で敷居が高かったりするのであるが、そういう気取ったところのない接遇が素晴らしい。
　昼も夕方も開店の時間になると地元の常連らしきグルメさん達が続々と来店されるので、遠方からおいでになるならば予約された方がよい。
　店前の駐車スペースは10台程度が停められるが、積雪が多いと駐車台数は限られる。燕三条の駅からは徒歩で15分程度の距離なので、タクシーを利用してもワンメーターかと思う。
　店名「魚家」(ととや)。

　4月末に我が家へ到着した期待外れだったアベノマスクは、まだ全国民にはまだまだ行き渡っていない様子である。
　東京で一時期店頭から姿を消して買い求めることができず高騰していたマスクは、既に外国製品が大量にダブついており、店頭価格が日々安く書き直されている。
　7日「トゥクトゥク」で投稿した新大久保では、マスクの叩き売り状態で大量に仕入れられた規格外のマスクの原価確保に外国人経営店舗は躍起になっている。
　だが商魂は逞しいもので、趣向を凝らしたオシャレなマスクや夏向けマスクまで登場してきた。
　時はさかのぼり、まだ国内では新コロ騒ぎになる前の昨年末、JB64Wでの日帰り弾丸ツアーで新潟県の瓢湖にハクチョウの撮影に行った。暖冬で雪がなく想定していた絵にならなかったので殆ど撮影せずに、燕三条の魚介の美味しいお気に入りの料理屋「ととや」に向かい、たらふく絶品の料理を平らげた。満腹になって帰路の運転の眠気覚ましに、同じく燕三条の「ストックバスターズ」というデッドストック品を集めて安く売る店に立ち寄った。
　この店は、地元特産の刃物や金属加工品は勿論、電気製品から日用雑貨まで、何がデッドストックとして入荷しているかは行ってみないとわからないのだが、生産余剰品や倒産処分品などが驚くほど破格で買えるので、覗いてみて気に入った品があればかなりお得に買えるのである。
　目的を持たずに立ち寄っているから、店内をグルリと回って特にめぼしい物がないので、退店しようとレジ前を通り過ぎようとしたら、段ボール箱に山積みのマスクの箱に目が止まった。
　花粉症ではないのでマスクを着用するのは寒いときの防寒用か大掃除くらいとしてしか使うことがないのであるが、「60枚入りの3層立体構造PM2.5対応0.001mmフィルターの不織布マスクが1箱150円」なのである。
　マスクを買い溜めする習慣は全くないのであるが、はるばる東京から新潟まで来て、旨いものだけ食べて何の収穫もなく手ぶらで帰るのもつまらないので、何気なくこの箱を2箱手に取った。
　レジに並んだのはよいが、その時は120枚ものマスクを消費するのに一体どれほどかかるのだろうかと少し躊躇もしたが、安マスクの話のネタくらいにはなるし、花粉症の人は周りにいくらでもいるので、「まぁいいや。」と2箱分の代金消費税込み330円を支払った。
　あれから4か月半、人の前に出る時はエチケットとして必ずマスクを使用しているが、この時のマスクがまだ残っており、『あのとき、普段買うことがないマスクを2箱も買おうと私を動かした力は何だったのだろうか』と考えている。
　追記: 「わるぺんぎん」さんが9日のブログにマスクを頂いたという善意に感謝の投稿されていたので、思い出したマスクのバカ話を投稿しました。

　新宿駅から山手線でひと駅の新大久保駅の周辺は、パスポートを所持して歩かないといけないのではないかと思うほどに韓国料理店ばかりではなく多国籍の店舗が軒を並べている。現在この付近は、外国製マスクが店頭に山積みされて、50枚2,500円前後で販売されている。ひと時よりも随分安くなった。
　その中の東南アジアの香辛料や食材を販売したり、各国通貨の両替をしている駅から程近い店舗の前に大量のマスクの箱を積んだ三輪車が止まった。
　かつて日本でも1950年代は軽自動車クラスのマツダミゼット、60年代は2tクラスのマツダT2000など「オート三輪」と言われる車が商店の物流を担っていたことを思い出して懐かしく近寄った。
　タイ王国のタクシー「TUKTUK」である。
　「写真撮らせて。」と小柄で浅黒いタイ人らしき青年に話すと、「どうぞ～、これダイハツだよ。」と流暢な日本語が返ってきた。
　運転席などを覗くと140km/hまでの速度計、軽自動車のものと思われるオートマ変速機が付いている。前席がオートバイ型の運転席、後席は3人掛けの4人乗りの様子である。
　話によると、速度も100km/hくらい出て、高速道路も走れ、ヘルメットなしで普通免許で乗れるダイハツの660ccエンジンだそうだ。タイ王国には自動車製造会社がなく、日本の部品をタイ国内で組み立てて販売しているということである。
後方へ回ると、緑色の縁取りのついた白いナンバーが針金で括りつけられている。どうやら道交法上では250cc以上の二輪車に類別されるようだ。
「トゥクトゥク」は外車だと思っていたが、実は日本製という訳だ。イイね！
これ、日本では冬は寒いだろうが、当面タクシーに流用したらウイルス感染拡大防止対策車両として役立つのではないだろうか。

　Jimny乗りの皆さんは「スコップ」または「シャベル」をスペアタイヤと共に背負っておられたり、ルーフラックに固定されたりして積載している方が多くおられます。
　私も冬の雪国へニホンザルやハクチョウの写真を撮りに行くので、除雪や脱出のために幾つかの道具を積載しています。
　「スコップ」なのか「シャベル」なのか、関西と関東で区別の方法が異なる…、足を掛けるところがあるのが…、など様々な説があります。「シャベル」ではなく「ショベル」だと仰る方もおります。
　少なくとも私が使っているものは「スコップ」でも「シャベル」でもなく「エンピ」というものです。
「エンピ」と呼ばれますが漢字で書くと「円匙」なので、本当は「えんし」と読む筈なのですが、長く旧日本軍では「エンピ」と誤読され、今でも自衛隊では隊員の誰もが「エンピ」であると信じて疑わず、ほかの呼び方では通じません。
そもそも近接戦闘の格闘武器ですが、地面に伏せたままで身を隠すための掩体壕を掘るために使われるので柄の部分が短いのが特徴です。
　「エンピ」は、柄の部分も折れて三つ折りになり携帯性がよく、ハンマーやオールの代用にもなるので、運転席シート下に放り込んであります。
　牽引ワイヤーとジャンプコードとともに私の自動車エマージェンシー3点セットです。
　ほか、雨衣・長靴・ヘルメット・ゴム手袋の荒天4点セットも常に積載しています。