リード125のステップボードにゴムマット敷設

　リード125のフラットフットスペースであるステップボードは、踏ん張ると靴がずれて滑ります。
　スクーターのステップボードは、通常のバイクのようにゴムを巻いた棒状の止まり木に足の土踏まずを乗せるものとは異なって平らな板なので、踏ん張りが効かず強くブレーキをかけたり、凹凸を越える時などは足元が安定しません。
　オートバイ乗車の基本姿勢は、ニーグリップと言って膝でハンドルとシートの間にあるガソリンタンクを挟み、ブレーキングや路面の凹凸でも乗車姿勢を安定させることと、ステップバーに体重を乗せて車体を傾けて旋回しやすくすることにあります。
　乗馬のように跨るのではなく、気軽に足を揃えて乗れるようにした所謂スクーターは、足を乗せるステップを平板にして、ガソリンタンクをシート下やステップ下に移動したものです。
　古い話になりますが、フラットステップボード型のバイクは、オードリー・ヘプバーン主演の映画ローマの休日にでてくるイタリアの「ベスパ」や、我が国では戦後に旧海軍戦闘機の零戦用後輪の残りタイヤを利用した富士重工「ラビット」がスクーターの草分けですが、昭和52年に女優の八千草薫がテレビCMをしたYAMAHAパッソル原付50ccが主婦のお買い物や学生の通学用にと大ヒットしました。
　それが次第に動力性能を求めて各メーカーで70cc、90cc、100cc、125ccと大排気量化しました。昔のように未舗装路も少なくなって路面が悪くなかつたり、シートの素材や形状も進歩したとは言うものの、加速や制動の動力性能が格段に向上しているのですから、スクーターは足元が不安定であることは否めない事実です。
　コンビニ袋などが掛けられるフックまで装備しているリード125ですが、ステップボードは、FRP製で凹凸がなく基本に忠実に靴底で踏ん張ろうとしても、靴に砂が付着したり濡れていたりすると足がズルズルと滑って足元が落ち着きません。
　フロアマットゴムは自動車では当たり前ですが、リード125には純正標準装備品はないのです。
　そこでホームセンターカインズに行きステップボードに貼れる素材を物色しました。
　3mm厚の千鳥凹凸の付いたゴムラバーを1m角1,000円で買いまして、鋏でステップボードの形に切り、脱着が簡単にでき固定するようにベルクロマジックテープで貼りました。
　出来上がりはまるで純正パーツのように上々で、滑り止め効果は抜群、取り外しも簡単で土で汚れても掃除が簡単です。